Labyrinthe

& Le Charme

カルメン!カルメン!

2007-05-11 15:37:55 | 音楽
フランスものは私は大好物なのですが(クラシック音楽に限ってです。)フランス国立放送フィルがチョン・ミュンフンでやってくると知って行かないではいられませんでした。
知ったのは10日前。
すぐに席を予約したけど、ちっとも希望の席ではなく(直前過ぎ)がっかりしながらも音が聴きたくて行ってしまいました。
しかも大満足!!(春の祭典は生演奏で聴くのはかなり久しぶりです。)

曲目はメインが春の祭典+フランスもの2曲。
特にラヴェルのダフニスとクロエは自分で演奏したくなった程の素敵な旋律!
私はオーケストラに所属したことがないので、オケ譜を見たことはほとんど無いのですが、ダフニスとクロエは見たくなりました!!
(フランス放送フィルのFIRSTフルート奏者、さすがです!)
譜面って相当心に響くか、レッスンでやろうと思わないと見ないんですよね。
春の祭典は初めてアジアの土臭さが感じられる演奏でした。
(チョン・ミュンフンは韓国人の指揮者です。)
ヨーロッパ内は色々民族の自己主張や確執があって、お互い同志は個性を見せようとしているかもしれない気がしますが、アジアからきた納得出来る実力の人がいたら、問答無用で一致団結するのかもしれませんね。
あまりの文化の違いにびびっちゃってね。
アジア人(特に中国日本韓国辺りの東アジア)とヨーロッパ人って違うんだなぁと思うのは、旅行に行って黒髪が珍しい地域に行くととても実感します。
特に北欧とかスコットランド北部、ラテン系でも地方の田舎とかね。
視線が珍しい生き物を見るようだ・・・。(笑)
日本で金髪が珍しいのと一緒ね。

まとまりが無くなってしまいましたが、表題のカルメン!はアンコールで職人!!!!っていうすばらしい序曲が聴けたので。
本編のプログラム的には弦が全然活躍できなかったのですが、カルメンの序曲の中間部ですてきなヴァイオリンの響きを聴けてすっごく嬉しかったのです。
フランスの弦はさすがヨーロッパテイスト。
ウィーンフィルの弦も艶っぽかったですけど、フランス国立放送フィルの素直な響きで、少女がすてきにおしゃべりしているような、きれいな音はまたそれはそれで私の好みになりました。

もし、音楽が大好きででもiPODとか自宅でしか聴いたことがないとかいう方がいらっしゃたら、ライブ&コンサートは行った方がいいと思います。
雰囲気もそうですが、音が全然ちがいます!!
演奏者の音は、聴きたくて来ている人を目の前に向けて発する音と、なんだかよく分からない不特定多数の聴衆に向かって出す音は絶対違いますよ。
それはクラシックに限ったことではないと思います。
演奏する人の思い入れ見たいなものですから。

って感じで音楽語りは油断していると長くなってしまいます。
でも、だらだら書きたくなる程素敵な演奏でした。
久々にスタンディング・オベーションもやっちゃったしね?
来年も来て下さいね。フランス国立放送フィルさん!