Labyrinthe

& Le Charme

シャリーノって

2012-01-24 21:42:35 | 音楽
今更ながら音楽って範囲広いよねって思いました。
私はクラシック中心で、別にポップスロックが聞けない訳ではなく積極的に聴いてないだけですが、やっぱりクラシック以外の分野(ジャズはちょっと緩いかも)の方は今はやっている人に対する情報のキャッチが鋭いですよね。
クラシックってそこまでやらなくても十分楽しめる分野なので、私なんかあぐら掻いていましたが。。。
現代音楽の奇才シャリーノをこの前聴いてきました。
ジョリベとか、日本人の現代音楽の(和楽器のコラボのやつとか)も聴いているのでいけると思ったのですが、思った以上に楽器自由度高い事が笑いました。
絶対初心者がやらない奏法でずっと演奏し続けるって、、、ある意味苦行なんですが(笑)
フルートなんかずっと尺八状態だし

まあ、気になる方はオペラシティのシャリーノ特集を見て下さい。
需要低いと思うので、載せませんがレアな検索用語なのですぐに引っかかると思います。

とにかく、最先端って何でもありなんだな、、、っていうのを痛感したコンサートでした。


世界一ってやっぱりパワーだよね

2011-01-30 16:18:26 | 音楽
先日久しぶりに遊びコンサートに行ってきました。
国内にはファンも多いN響の定期。
以前見逃した若手ナンバーワンフルーティストがゲスト出演するやつを今回はしっかり押さえました。
定期にしてはやっぱり人がよく入っている。
10年前よりはクラシックも客層が増えてきたんですね。
今回は前半はモーツァルトはともかく、オネゲルとブゾーニは初めて聴く方もいるかもと言う曲選。
ベートーベンの英雄は唯一の日本人馴染みのシンフォニーですね。
指揮は元ベルリンフィルの第一オーボエ奏者でなんと今回「吹き振り」に挑戦。
吹き振りって・・・(笑)
どうするんでしょう?
イングリッシュホルンを振り回すのかしら、ってそれはそれは楽しみなショーでしたよ。
というのは、二曲目のオネゲルはフルートとコールアングレ(イングリッシュホルンね)の協奏曲でソロを指揮者自らなさるのです。
ちなみにパユはシェレンベルガーが在籍中もお隣でファーストフルートだったのでよく知っている仲間です。
フルートとオーボエはよく掛け合いをするからね。
息がぴったりなのはお約束でしょう。
ちなみにオーボエもイングリッシュホルンもダブルリードなので、吹き方は変わりません。
ただ音域がオーボエの方が高いだけ。
一緒に行った人はクラシックは好きだけど、これまでの経験で一般的な曲が好きだったので英雄でつったのですが、終わってみると、
「前半最高だった。世界一二人ってすごい。」
とのこと。
N響も伴奏に聞こえてしまうベルリンフィルの木管ダブルトップでした。
オネゲルの協奏曲はきれいな旋律で、ブゾーニはディヴェルティメントというにはとてもドラマチックな曲調です。
でも、それだけに、実力の無い人が聞かせると平面的でただの伴奏音楽に終わってしまう事も確か。
パユはソロ活動もばりばりながら、ベルリンフィルに戻ってきた、今、乗りに乗っている若手です。
日本人だと樫本大進とかのレベルですね。
とにかく、世界一てこのレベルなんだー、すっごい観客を楽のしませてくれるなー、って思った、S席¥6,000以上の収穫はあったコンサートでした。
あっ、そういえば吹き振りってどうやってやるのかと思ったら、吹いていない時にちょこっと指揮をするという普通の結論でした。
でも、フルートもコールアングレもどっちも指揮をしていたという(お互い時間の空いている時に)協力プレイでしたが。
では、語り始めると更に長くなってしまうのでこの辺で。
またお会いしましょう。


カルメル修道会女の対話

2010-02-14 21:05:41 | 音楽
先週見に行ってきたオペラの話。
プーランクという作曲家は私の好きな一人なのですが、このオペラは狙って行かないと上演していないので今回は狙ってみました。
なんと!恋愛要素全く無しのオペラ!というのは珍しい。
さすが20世紀に作曲されたオペラです。
見終わったときの感想は、
「久々に頭使う出し物を見たよ・・・」(笑)
一緒に行った人は演劇的だと言っていましたが、原作は小説、その後演劇になって、次にオペラの題材として作曲者に紹介されたようです。
オペラって見慣れてないと長くて眠くなるけど、よくよくストーリーを読むとただの恋愛与太話が一般的なんだよね。
ストーリーはフランス革命前夜の貴族の令嬢と修道会の話です。
革命が近づいてきて、貴族としてのアイデンティティが危機にさらされている状況で、気の弱い貴族の令嬢は修道女になる事を決意します。
当時、結婚もできずにふらふらしている貴族の令嬢は最後の手段として修道女として生きる事は一般的だったようです。
しかし、革命の粛正の手は彼女も免れる事は無く、カルメル修道会に入ったものの一般市民から特定の宗教の信仰の自由を否定され、貴族の令嬢以下カルメル修道会の修道女たちは禁止されつつも信仰を密かに続けていたら、革命市民に発見され、断頭台の露と消える、という話です。
ちなみに実話だとか。
信仰の自由って今では憲法で保証されているけど、当時はきっと不穏な思想の普及に一躍買うと思われていたので、危険だと見なされていたのでしょう。
宗教って一番日本人が理解しにくい分野ですよね。
今回このオペラを見て、色々考える事はあったんだけど、いまいち理解ができない感じが。
まあ、教訓としては一つの思想に凝り固まると柔軟性が欠ける判断をしがちなので、何事もほどほどにっていう普通の結論は出てきました。
ちなみにオペラはイタリア語版とフランス語版があるそうで、(イタリア語版は初演&オペラ作曲依頼人がイタリアのオペラハウスからだったから。)私が聞いたのはフランス語版でした。
音楽は現代風かと思いきや、結構クラシックな聞きやすい感じ。
一緒に行った人はクラシック通ではないのですが、とても聞きやすい音楽だったと言っていたので、これはプーランクの作曲の特徴なのでしょう。
(解説に親しみやすいメロディラインの作曲家と書いてあった。)
ちなみに私が好きなプーランクの曲はフルートソナタ、フルート協奏曲、木管6重奏曲です。
私はプーランクのフルートソナタを吹きたい!っていうあこがれから入ったのですが、フルート吹きなら全部外せない名曲!!
プーランクをご存じない方でクラシック音楽お好きなら、是非是非一度試してみて下さい。
フランスのおしゃれな軽妙さ、というものがラヴェル、ドビュッシーよりも出ていると私は思います。
のだめカンタービレでフランス音楽がちょっとメジャー路線にPRされてきたし!
って、音楽語りになると長くなっていけません。今月末はアーサー王を見に行くんだよなぁ・・・。


コンサートレポート

2008-03-08 18:24:10 | 音楽
ここのところ、3回程コンサートに行ってきたのでその感想です。

一回目は私が聞きたかったモーツァルトオーボエ協奏曲とメンデルスゾーンのスコットランド。
私はフルートを吹くのですが、モーツァルトのオーボエ協奏曲は1度移調してフルート協奏曲(オーボエはハ長調、フルートはニ長調)になっているので、一度プロで聞きたかったのが、今回のチケットを買った動機。
でも、オーボエうまかったけどフルートの参考にはならん!!
というのが感想でした。
もうちょっと私がレベルが高ければ、参考に出来る気がしないでもない。
あと、スコットランドはI was attracted to Scotland symphony again because I went to Scotland.ていう感じでした。
やっぱり実際にスコットランドの地を見ると、あの曲の魅力が増幅します。
知らないと、ちょっと華やかさに欠ける曲なので初心者は難しいかなぁ。

二回目はブラームスの交響曲一番がトリでした。二曲目はハイドンのチェロ協奏曲。ソリストは音大卒業したばっか、という年齢の新人です。最初はちょっと曲作りだれてるんじゃないか?って思いましたが、最後は結構がんばっていました。
ブラームスの1番は曲も良いので、満点の出来。
でも、それ以上に面白かったのはアンコールにブラ1の最後の1分半を持ってきた事。
あの盛り上がりをもう一度アンコールで味わえたのは、指揮者の名判断かも。

三回目は一番うまかった演奏会です。
ピアノ五重奏で横山幸雄という組み合わせなら、ピアニストなら行く人もいるでしょう。
席も完売、でもちょっとマイナーな曲目です。
室内楽コンサートの候補は二つあって、曲目は1月のが良かったけど、演奏者でこっちにしてしまいました。
私はヴァイオリンの矢部達也が好きなので、購入したのもあるのですが、このコンサートの演奏は出色でした。
まず、曲の出来が全体として素晴らしい。
曲目の組み合わせも素晴らしい。
文句と言ったら、アンコールがなかった事ぐらいでしょうか。
私はフォーレが好きで、シューマンもまあ好きなので買ったのですが、シューマンのピアノ五重奏が傑作だと初めて知りました。
楽器が5本しかないのに、曲の厚みは交響曲並みです。
ピアノ五重奏ですが、ピアノも有機的に弦と絡み合ってまるで一つの楽器のように響いてくるのは、コンサートホールで聴く醍醐味と言えるでしょう。
この演奏はCDで発売してもいいぐらいの完成度でしたが、録音している所がなかったのできっと聴いた人たちの記憶のみに残る気が。
でも、演奏者たちはみんな若いのでこれからどんどん素晴らしい演奏を残していくと思います。
私もがんばろう!と思った演奏会でした。


がんばれブルーノ・フィル!

2007-11-12 19:27:08 | 音楽
この前、久しぶりにオーケストラを聴いてきました。
プログラムは、音楽好きながら誰でも知っているカルメン、ボレロ、展覧会の絵の3本勝負。
っていうか、この3本勝負はつらくないか?とチケット買った時に、少なからずオーケストラの心配をしてしまった私。(あと、曲の出来もね。)
なぜなら、この3曲は全て普通のの演奏会だったら、トリに持ってきていいくらいの派手さと、アンサンブルの難しさがあるからです。
オーケストラの難しさは、それぞれの奏者のレベルもさることながら、彼らを一つの曲にまとめる時のバランスもあります。
本当の一流の奏者はどんなオケでも、なじんだ演奏をしてくれるでしょうが、それは個性の強いアーティストたち、とても難しいことです。
もしかしたら、全部ダメダメな可能性もありかしら・・・と思って席に座ったら、
チェコ人の情熱で押し切りました!!(笑)
最初のカルメンがかなり思ったよりも長くてびっくり。
よく知っている旋律を全部網羅した、オリジナルカルメン組曲を演奏した後、息切れするかと思いきや、ボレロはなんとか踏ん張ってました。
でも、微妙にアンサンブルの乱れがボレロで見えたので、展覧会の絵は大丈夫か?と思ったら、
トランペットと、フルートの1stをメンバーチェンジしてきました!
実はこの3曲、管楽器の比重が大変高くて、高音域で主旋律を吹くことの多いこの2つの楽器の1stは大変なのです。
ヴァイオリンと違って、皆で力を合わせて主旋律、という構成ではないですから。
とにもかくにも、1stトランペットが展覧会の最初のプロムナードを吹き終えた後の、安堵の表情を私は当分忘れられません!
まさに、ひと仕事終わったーーーーー!!!みたいな。
演奏中なのに!(笑)
フルートに関しては、アンサンブルは難しくても目立つ場面は比較的少ないので、安心?です。
ウィーンに行った時のウィーンフィルの演奏、その他諸々と比べるとクオリティは全然なのですが、妙に魅かれる味があって、きっと地元では愛されているオケなんだろうな、と思われました。
私も、別の曲だとここがどう演奏するか聞いてみたいかも。
でも、CDは買えませんでした!
いや、生で聞くべきでしょう、この演奏は。
どうも、CDには教科書のような質のいい演奏を未だに求めてしまいます。
たとえ細工されていると分かっていても!
音楽のダウンロードがもっと一般的になったら、気軽にこういう演奏も購入出来るかもしれません。
ちなみに、今回の演奏会はアンコールはなしです。
いや、アンコールしてくれたらすごいと思ったのですが・・・。
さすがに、指揮者も含めて皆体力消耗したようでした。
でも、今度の来日も覚えておきますよ、ブルーノ・フィルさん!