その後ねねは二回プチ逃亡をした。
そのたびに 草の種が長毛に付き後始末が大変
忍者のように網戸の小さな隙間から 逃げる。
コツを覚えたのか
スリルを味わっている。
二回とも庭をウロツキ
藪に隠れ捕まえてくれるのを待っている。
最初の長い逃亡でシャバも大したこともない・・・と
納得したのか
遠くに行くそぶりはない
だだ好奇心が旺盛で
スリルを味わっているような気がする。
困った気位の高いお嬢様である。
華奢なねねとは違いずんぐりむっくりで不器用なトトは
呆然として逃げるねねを見ているだけである。