伊達だより 再会した2人が第二の故郷伊達に移住して 第二の人生を歩む

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ジャコシカ159

2020-10-08 15:57:06 | ジャコシカ・・・小説

虚脱が襲い、あとはぐずぐずと萎えていった。

 

 何度目かの最後の言葉を読み終えた後は、ただぼんやりと虚ろな視線を、足下に落としていた。

 

 

 高志は漁協事務所から出て来た後の、今日の鉄五郎さんの様子を危ぶんでいた。

 

 どこか視線が定まらず、きちんと眼の前を見ていない気がした。

 

 時折足元がふらついているのではと思う時もあった。

 

 直ぐに病気がぶり返したのではと案じられ思わず「具合が悪いのでは」と声をかけたが、鉄さん

 

は「いや」とだけ言って、顔の前で手を振った。

 

 それからは船の上でも眼を離さないようにしていた。

 

 前回倒れた時も何の前ぶれもなく、突然だったので不安は増した。しかし家に着いた頃には普段

 

と変わらぬ様子に戻っていたので、ようやくほっとした。

 

 御用篭を背に畑に向かった姿にも、異常は窺えないと思った。

 

 夕暮れには間があったが、あやは夕餉の支度にかかっている。

 

 高志は指示された延縄仕掛の鉤結びに取りかかった。

 

 漁師の仕事はどんな作業も、始まると周りの気掛りが消えてしまい、時間の経つのを忘れてしま

 

う。

 

 ようやく手元の糸が見えにくくなってから顔を上げた。

 

 窓の外の光りは既に弱まり、茜色に染まり始めていた。

 

 高志の動きに気付いて、あやが明かりを点けた。

 

 「鉄さん遅いね」

 

 高志は窓の外に視線を向けたまま言った。

 

 その声の調子に、台所に戻りかけたあやが振り返った。

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ありがとうございます・・・ブログに思う

2020-10-08 05:20:38 | ネット

ブログを始めたのが平成20年の6月24日

まさか

自分がブログなんて・・・できるとは思っていなかった。

最初は東京のIT企業に就職した息子の手ほどきで・・・

私が願ったわけではない

息子が全部おぜん立てしてくれた

それからが大変

ことあるたびに息子から遠距離操作をしてもらい

よちよち歩きだったのが

今は

小学生並みに成長したか?

その間いろいろとトラブリ

四回ほど業者のかたに来ていただいた。

そのうち

長生大学に入学してからは

クラスメートのTさんにことあるたびにお世話になっている。

いつも感謝しております。

そのうち

人脈も広がり

訪問者が多い時で一日700人

平均すると400-500人になった。

いつの間にかランキングが

道南で1位

道内で30番以内に入るようになった。

ランキング参加のカテゴリーをしぼれば

もっとランクが上がるかもしれないが

これで満足している。

ブログはもう私の生きがいになっている。

意外と毎日かくことがある・・・

私の生きている証になっている

いやなことがあっても

ブログに向かうと心も和らぐ。

それにの小説の更新もある

ジャコシカ今年は終わらないネと言われたので

後3冊頑張る

年内には終わらせたい・・・その後も

彼の小説が待っている。

 

ブログには私たちの写真を載せている

載せていないかたが多いけれど

が最初の頃新聞に載ったしネットにも沢山載っている

小説の宣伝のためにどしどし載せてかまわないよーと言われたので

その気になって今に至っている。

人様の写真を載せるときはもちろん承諾を得ている。

毎日のささいなできごととか

たまに

感動したこと等

更新しているが

これからもよろしくお願いいたします。

 

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