Selva esmeralda, el dia que me quieras

The hills are alive with the sound of music

ビックバンモデル「地球と宇宙の小事典」より 岩波ジュニア新書 

2022-02-27 13:12:05 | 日記
〇 ビックバンモデル big bang model 1948年
 宇宙の始まりにあったとする大爆発をビックバンという。
ガモフ(1904-1968)が、
膨張する宇宙が過去にさかのぼる思考実験から予言した。
 ハップルが発見した宇宙膨張の法則(ハップルの法則)から宇宙の過去の姿を考えたガモフは、
次のことを予言した。
 ①宇宙は過去ほど高温高密度どあり、
  有限な時間の昔に極端な高温高密度状態から爆発的な膨張ととに始まった。
 ② 爆発から宇宙の温度が1億度以下に冷えるまでの間に、
  素粒子ができ、核融合反応が起こって、
  陽子と中性子からヘリウム原子核が合成された。
 ③ 宇宙の温度が約1万℃以下にまで下がると、
  陽子と電子が結合して中性の水素原子が主となるため、
  光と物質の相互作用がなくなり、
  宇宙が光に対して透明になる(宇宙の晴れ上がり)。
 ④ これ以降、物質との相互作用が切れた光子は、
  宇宙の断熱膨張ととのに薄められ、
  赤方偏移して、現在は電波として宇宙を満たしているはずである。
 
 1965年、ホーン型の電波アンテナを調整していたベンジアスとウィルソンは、
どうしても取り除けない電波雑音があり、
その強度がアンテナの向きや時間によらないことを突き止めた。
プリンストン大学のディッケは、
これこそがガモフが予言したビックバンの残照(背景放射)であると直感した。
宇宙背景放射観測衛星COBEによる測定で、
背景放射が絶対温度2.735Kの黒体放射スペクトルをもち、
10万分の1程度の温度ゆらぎがあることが、
1990年に確認されている。
 宇宙には始まりも終わりもなく、
定常に保たれえているはずであるという説を唱えてたホイルらは、
ガモフの考えをからかい半分でビッグバンモデルとよんだ。
 ビックバン宇宙モデルは、
この宇宙背景放射の発見と、
核反応理論による宇宙のヘリウム存在量の説明の成功で、
ゆるぎばいものとなっている。
 なお、
ビックバン宇宙モデルでは説明しきれない宇宙の地平線問題や平坦性問題を説明する理論として、
初期宇宙での急激な膨張を仮定したインフレ-ション宇宙モデルが提案されている。


第2のプラハの春か、キエフ・・・

2022-02-26 19:06:46 | 日記
1968年、いわゆるプラハの春。
ロシアのウクラウナ進攻、
第2のプラハの春か?
キエフの2月。

ロシアとウクライナの兄弟げんかに、
欧米が口を挟み、
日米同盟の下、同調的に日本も経済制裁に参加。
キエフ占領?は、長引くことが懸念。

資源のない東洋の島国日本は、
自分で自分の首を絞めることないように、
西洋のNATO諸国と心中しないように、
より賢明な対応が求められる。

世界中で新たな秩序を模索中か?


プリトニウムの恐怖 高木仁三郎

2022-02-26 19:02:16 | 日記
プルトニウムは、
原子番号94番の元素で、
自然界には存在せず、
人工的にのみ合成される。
その一族プルトニウム239は半減期24100年の猛毒放射性物質で、
原子力発電の副産物としてでくる。
「人類の夢をかなえる元素」
「悪魔の元素」

第1章 パンドラの筺は開けられた
幕開け
プルトニウム-239
マンハッタン計画
巨大科学
方向づけられた科学技術
プルトニウムの世界
プルトニウムの化学
超ウラン元素

第2章 原子力発電-巨大化と人間-
Ⅰ 原子力発電
Ⅱ スリーマイル島原発事故

第3章 核燃料はめぐる
Ⅰ 核燃料サイクルとプルトニウム
Ⅱ 核燃料サイクルの過程
Ⅲ サイクルと人と環境と
Ⅳ 日本の核燃料サイクル

第4章 核文明のジレンマ
Ⅰ プルトニウムの毒性
Ⅱ プルトニウムの核拡散

第5章 不死鳥かバベルの塔か-高速増殖炉をめぐって-
Ⅰ 高速増殖炉とは
Ⅱ 高速増殖炉の将来

第6章 ホモ・アトミクス
第7章 未来への一視点

あとがき













放射線と放射能 宇宙・地球環境におけるその存在と働き 学会出版センタ-

2022-02-26 17:41:08 | 日記
原著者序文

1章 過去1世紀にわたる物語
物質を貫通する目に見えない放射線
放射能とキュリ-夫妻
放射能の本質、ラザフォ-ドとソディ
放射性元素と同位体をメンデレ-フの周期表にあてはめると
放射能と物理学
人工の放射能と、ジョリオ・キュリ-のチ-ム
ウランの核分裂 ハ-ンとシュトラマン マイトナ-とフリッシュ
ウランの核分裂のもたらすもの-原子力 核分裂連鎖反応
元素の周期表の完成と拡張
放射能が至るところに存在すること
放射性元素の利用と乱用
放射線防護の法的規制
電力のための原子力
核兵器

2章 放射能と物質
放射能の初歩
原子構造
 原子
 原子の内部
 原子核の内部
 同位体
原子核構造
 質量とエネルギ-
 力
 基本的素粒子
 実験的アプロ-チ
不安定な原子核と放射能
 放射壊変の様式
 γ線
 放射壊変の確率
 放射平衡
放射能時計
 放射性炭素による年代測定
 宇宙線で生成するそのほかの放射能
同位体比異常と消滅核種
放射能熱

3章 電離放射線
性質とエネルギ-
 電磁波
 荷電粒子
 中性子
物理的作用
 エネルギ-の散逸と賦与
 透過力
 検出
 線量測定
 放射線ラジオグラフィ-と放射線利用計器
化学作用
 水の放射線分解
 放射線化学収率
 事象の空間的分布
 水
 水蒸気
 フェリ-ラジカル(遊離基)
 放射線処理
生物学的作用
 生体物質を構成する分子
 細胞レベル
 人体
 リスク
 放射線滅菌
大線量線量
  
4章 核変換過程の化学的側面
核変換
 核反応
 核分裂
 照射装置と線源
ホットアトム化学
 原子核の反跳
 天然のホットアトム
 応用ホットアトム化学
放射崩壊の化学的効果
 β壊変
 電子捕獲と内部転換
 核変換過程の化学的環境依存性

5章 元素合成、宇宙線、宇宙
地球の外の概観
膨張する宇宙と化石放射線
 観測
 宇宙の始まり
宇宙におけるエネルギ-と物質
 力と素粒子
 重陽子とへリウムの原子核
 最初の原子と分子
 放射線と物質で支配されている時代
恒星の中心部での核融合
 ヘリウム
 炭素
 酸素から鉄へ
 鉄より先、中性子との反応
超新星爆弾での核合成
宇宙線
 一次宇宙線
 太陽風
 二次宇宙線
 宇宙線と宇宙学
反物質
 宇宙に存在する反物質
 人工的反物質
暗黒物質
 
6章 恒星間および惑星間物質

7章 初期の地球
遠い過去にさかのぼって
 最古の岩石
 惑星の誕生
大気と地殻
 宇宙線起源の放射性核種
 放射能起源の熱
 超重元素
オクロ現象
 発見
 ウラン鉱堆積中の連鎖核分裂
 オクロの天然原子炉跡
地球の過去における核エネルギ-
 ウランの蓄積
 典型的な天然原子炉の構成
 混合放射線と線量測定
化学進化および初期の生化学的進化
 生命の始まり
 エネルギ-源としての電離放射線

8章 現在の地球
天然に存在する放射性物質
 原始放射性核種
 ウラン
 ラジウムとラドン
 トリウムとトロン
 宇宙線起源放射性核種
地球外起源の放射能
人工放射性物質
 原子力発電所における放射性核種
 特別生産の放射性核種と標識化合物
放射性同位体の利用によって何が可能か
 特殊な照射
 トレ-サ-利用
 放射免疫分析(ラジオイムアッセイ) 
 画像診断
 放射化学分析
放射線の被曝、障害、および事故
 1980年代中期のイギリスの被爆例
 個人被爆線量
 事故
 放射線防護
 原理
 予防
 機器類
 低レベル放射性廃棄物
 
9章 核エネルギ-
核エネルギ-放出の制御
 U-235の核分裂連鎖反応
 臨界 核反応連鎖反応
 原子力発電所
原子炉の一般的型式
 加圧水型原子炉(PWR)
 沸騰水型原子炉(BWR)
黒鉛減速炉
 プルトニウム製造用原子炉
 教育研究用原子炉
 高速増殖炉(FBR)
ウラン燃料サイクル
 産出
 抽出
 同位体の濃縮
 核燃料
人工核分裂性核種
 Pu-239
U-233
使用済核燃料
 貯蔵
 再処理
放射性廃棄物と核エネルギ-
 放射性廃棄物の発生源とその量
 貯蔵と廃棄
 長期にわたる廃棄の方法
原子炉発電所の廃止措置
安全性と事故
 起こり得る事故
 大きな事故
 充分な安全とは
核爆発物
 核分裂爆弾(原子爆弾)   
 核融合爆弾(水素爆弾)
 核爆発の効果
 非軍事的利用
リスクと恩恵
 爆発物
 電気

10章 将来への展望
地球の遥か彼方の核現象
 太陽の核融合炉の終末
 超新星の爆発による宇宙線シャワ-
 宇宙の終末
核戦争の大きな危険性
 軍備競争
 メガトン核爆弾
 10キロトン核兵器
 核兵器の大規模使用-直接の影響
 その他の重大な影響
エネルギ-と社会の進展
 現代の見通し
 再生可能なエネルギ-源
 化石燃料
核分裂からのエネルギ--その現実
 熱中性子炉
 固有安全性
 高速中性子炉
核融合からのエネルギ--主要な成果
 ミュ-オンと常温核融合
 プラズマと高温核融合
 核融合の損益分岐点
 魅力のある目標
放射線と人間



だれが原子をみたか 江沢 洋

2022-02-23 19:53:55 | 日記
はしがき
第1章 ブラウン運動
1 花粉になかの微粒子が動く
2 生きているモレキュ-ル
3 ブラウン運動
4 原因をさぐる
 ブラウン運動の特質
 水の動きにつられて動く?
 電気の力?
 微粒子の物質が媒質に溶けだす
 媒質の粘性は?
 媒質のなかに隠された運動
5 アトムの衝撃

第2章 原子論のはじまり
6 古代ギリシャの哲学者たち
7 アトムと空虚
 アトムの存在
 空虚の存在
 アトムの形
 アトムの結合
 アトムに色はない
 火とは何か
 アトムの運動
 人間の自由
8 自然は真空をきらう
 空虚は存在しない
 空虚の実験
 中世の哲学
 ガリレオと空虚

第3章 大気と真空
9 自然の真空ぎらいにも限度がある
 トリチェリの実験
 そこは空虚
 実験の第2段
 残る疑問
10 大気圧の発見
 パスカルの予想
 学会の発生
 ピュイ・ド・ドームの実験
 パスカルの原理
 なぜ水でも試したか
 科学史家の疑問
11 力ずくで真空をつくる
 マグデブルクの半球
 空気ポンプ
 
第4章 気体の構造 
12 ボイルの法則
13 実験の役割、帰納と演繹
14 ニュ-トンの《プリンキピア》
 運動の法則
 無遊病者の芝居
 ラプラスの悪魔
 ハリ-彗星
15 気体の構造をめぐる2つの仮説
ニュ-トンの仮説
 ニュ-トンの原子論
ベルヌ-イの仮説
16 気体の重さ
 アトムは容器の蓋もたたく
 運動量と力積と
 運動量保存の法則
 アトムの運動
 容器の運動量変化
 
第5章 反応する分子
17 錬金術から化学へ
18 ドルトンの原子論
19 単体も分子からできている

第6章 とびまわる分子
20 気体分子の速さ
21 統計的方法
 デタラメも積もれば規則が生ずる
 気体分子たちの場合
 分子の同一性
 原子論への疑惑
 デタラメ数の平均値の規則性
 サイコロで実験
 グラフにしてみよう
 ほとんど確実にということ
22 気体分子のデータ
 気体分子の速度分布
 マクスウェル分布
 壁への衝突の頻度
 圧力の計算
 区分の全体にわたる和
 平均の登場
 速度の成分
 分子の速さ
 気体分子のデータ
23 エネルギ-等分配の法則
 分子の運動エネルギ-の平均値
 エネルギ-の等分配
 微粒子の速さの測定
 微粒子の数の高度分布
 高いところほど温度が低い?
 各高度での運動エネルギ-の分布
 地表ではマクスウェル分布と仮定
 連続変数の階段近似
 分布の特徴
 分布の高度分布
 
第7章 分布の実在
24 かぎりなく乱雑な運動
 軌道の形の乱雑さ
 乱雑さの限界
25 ブラウン運の理論
 大きさの見積り
 分子運動のゆらぎ
 駅の出礼口の類推
 独立なデタラメ数の和
 変位のx成文
 ゼロ平均サイコロ
 運動量平均の和
 黄金律
 微粒子の運動の様子
 分子の衝突による運動量変化
 抵抗がはたらく
 走る時間
 走る距離
 ブラウン運動のルートt法則
 平均ゼロのデタラメ数列の和
 平均ゼロのデタラメ数列の和の度数分布
 数列の長さを増してみよう
26 ペランの実験
 変位と時間の関係
 変位の度数分布 
27 分子を数えた!
28 舞台はまわる