Selva esmeralda, el dia que me quieras

The hills are alive with the sound of music

「孫子」の読み方 山本七平

2019-11-30 21:58:20 | 日記
はじめに
序-いま、なぜ「孫子」なのか

1 計篇-的確な見直しの立て方
2 作戦篇-早期収束を心がける
3 謀攻篇-戦わずして勝て

4 形篇-敵の崩れを待つ
5 勢篇-組織力で勢いに乗れ
6 虚実篇-戦いは変幻自在に
7 軍争篇-相手の油断をさそえ
8 九変篇-臨機応変に対応する

9 行軍篇-敵情をどう探るか
10 地形篇-組織の統制に意を用いよ
11 九地篇-部下のやる気を引きだす
12 火攻篇-目的の達成は慎重に

13 用間篇-諜報活動に力を入れる

解説

司馬仲達 「三国志」の覇者 松本一男

2019-11-30 19:21:28 | 日記
文庫版のためのまえがき

序章 司馬仲達をとりあげる理由
注目されない天下人
・三国志を彩る者どの中で
・仲達の人間像とは
修羅場を生ききった厳然たる事実
・中原に鹿を遂う
・敗者に勝者の訓えなし
かたき役の存在と意味
・信玄に謙信、孔明に仲達あり

第1章 司馬仲達・その波瀾万丈の生涯
生まれながらの傑物
・「司馬」という姓
・人相見の予言
姦雄・曹操との出会い
・新時代への胎動の中で
・実力者からの誘い
・屈従か、それとも死か
反発から傾倒へ
・崩れだした先入観
・偉大なる曹操
曹操幕下の名参謀として
・〝朧を得て蜀を望む〟
・冴える進言
・曹操の信頼
魏王朝の重鎮たる地位
・統治政略
・巨人・曹操の死
・後継者争い
「自らの国」への想い
・二代目文帝の絶大なる信任
・忠誠心にかげりが
・孔明との出会い
・新王朝への布石

第2章 自分の生き方を切り開いた哲学
「非情」に徹する
・同僚されも討つ
・曹操の非情と仲達の非情
「力」への絶対的な信奉
・乱世うぃ生き抜くには理想よりも実践
・相手の力は根こそぎそぐ
「弁証法的」な姿勢を貫く
・まずは疑ってかかる
・先入観を徹底して排した人間像
「権謀術数」を最大限、駆使する
・寝技師の本領
・だましそとも勝ちは勝ち
「唯我独尊」の気概
・己に対する価値観
・自力本願の思想

第3章 最後に勝利をつかみとった戦略
持して動かず-「待ち」
・徹底した事前の情勢分析
・風向きが変わるまで動かない
・されど、ただ待つのみにあらず
疾風迅雷-「速さ」
・動き出せば迅速をきわめる
・拙速もまた方法
・独断が速さを生み出す
虚々実々-「かけひき」
・もうろくした老人までも演じる
・臨機応変の妙で懐の深さを演出
・『孫子』の説くかけひき術
鬼と化す-「殲滅」
・完膚なきにまで叩く
・最終目的は何か
・政敵も根絶やしにする
細心にして緻密-「計数」
・綿密は計画で戦術を裏付ける
・現代でも通用する数字感覚

第4章 「修羅場」を勝ち残った人間学
〝救国の英雄〟といしてし危急存亡の秋をしのぐ
・魏王朝の命運を委ねられて
・独断専行も辞さなかった上庸の戦い
諸葛孔明とどう対決したか
・「天才」との最初の戦い
・宿敵ふたたび
・好敵手の命脈
・正史にはないその他に対決
反逆者の征伐
・敵・公孫淵の3つの戦略
・降伏を許さぬ峻厳さ
政敵との最後の抗争
・両雄並び立たず
・逆転勝利

第5章 司馬仲達から何を学ぶか
「勝つことの」の真の意味
天下人の条件
① 冷徹で、感情におぼれない
② 極端なワンマンである
③ 権謀術数に長じている
④ 先見性をもっている
⑤ 人生に対して前向きである
現代人に通じる行動原理
不透明な時代の人間像
「非凡なる悪」の魅力



曹操 矛を横たえて詩を賦す 川合康三

2019-11-28 22:01:42 | 日記
第1章 非常の人、超世の傑

第2章 蒼天已に死す-時代とおいたち
1 外戚と宦官
2 党錮の禍
3 黄巾の乱
4 家系
5 少年曹操

第3章 外に武功を定む-武人としての曹操
1 最初の士官
2 後漢王朝の顚覆
3 群雄の決起
4 兗州割拠
5 天子奉戴と屯田兵

第4章 内に文学を興す-政治家としての曹操
1 官渡の戦い
2 秩序の回復
3 赤壁の戦い
4 人材の発掘
5 魏の建国に向けて

第5章 矛を横たえて詩を賦す-詩人としての曹操
1 建案の文学
2 曹操の文学
3 建安の詩人

第6章 壮心已まず-英雄の死と死後の英雄
1 曹操の死
2 曹丕と曹植
3 「曹操」像の転変

曹操年譜
あとがき
文庫版あとがき

解説 文学者が共感する曹操像

老子・孫子 森 三樹三郎

2019-11-27 20:06:01 | 日記
まえがき

Ⅰ 老荘の思想
1 老子の思想

一 老子の出発点-自然主義
・自然に帰れ
・孔子をののしる老子
・知識の否定
・無知無欲が人間の自然の状態
・善悪の彼岸-和光同塵

二 理想郷の農村共同体と無為自然の政治
・小国寡民の理想郷
・老子は無政府主義ではない
・国家による自然社会の保護
・無為の政治
・非情と不仁の政治
・神の信仰に代わる自然の摂理への信頼

三 老子の人生哲学
・政治的関心から人生論へ
・柔弱の徳-赤子に帰れ
・女性原理の哲学-柔は剛に勝つ
・水の哲学
・不争の哲学
・保身処世の道-功成りて身退くは天の道なり
・名声欲の否定

四 道と無の形而上学
・政治的関心から哲学へ
・詩的な哲学の書としての『老子』
・言葉によらない直観の哲学
・道の刑而上学の出発点
・無限者としての道
・道の神秘的体験
・一としての道
・無としての道
・無からの万物の成生
・無と無限-鏡のたとえ
・有限の無と無限の無-相対無と絶対無
・東洋における無の哲学の先駆者

2 荘子の思想
一 無限者による絶対無差別の世界-万物斉同の思想
・政治的人間と宗教的人間
・政治はアヘンである
・老子から荘子へ
・ありのままの真理-認識論からの出発
・万物斉同の理
・有無の対立を包むこむ無限の世界
・鏡のように虚である者のみが万物を抱容する
・万物斉同の世界の体験

二 人間の運命の肯定-死生を斉しくす
・人生と運命
・自然必然と運命
・万物斉同の立場による運命の肯定
・死の世界の賛美
・生と死は循環する
・死の哲学
・運命の主宰者は存在しない
・中国民族の運命観

三 人間の内のある自然-『荘子』外篇・雑篇の思想
・内篇の天命と外変・雑篇の天性
・人性論の歴史
・自然の性に帰れ
・性の内容を虚無とするもの
・性を天分とするもの-自得の思想
・性を生とするもの-養生説の発生
・養生説は神仙説の萌芽を準備した
・性を天真の情に求めるもの-儒教道徳への接近
・性を本能的欲望とするもの-享楽主義の発生
・豊屋・美服・美味・美女
・本性自然の解釈の分裂
・絶対無差別から相対差別へ-内と外の対立

Ⅱ 老子と荘子の生涯
1 老荘の生きた戦国時代
・周の封建制の崩壊
・戦国時代の諸子百家と老荘

2 老子の伝記
・老子の生まれた地
・老子の生存した年代-孔子よりも後
・『史記』にあげられた3つの異説
・3つの異説の検討
・老子は単数か複数か

3 荘子の伝記
・『史記』の荘子伝
・荘子の生国
・荘子の生卒年代
・荘子のエピソ-ド

Ⅲ 老子・荘子の書
1 『老子』の書の成立
2 『老子』の書の構成
3 『老子』の注釈書
4 『老子』の訳文と解説
5 『荘子』の書の成立
6 『荘子』の注釈書
7 『荘子』の訳文と解説

Ⅳ 老子思想のその後の展開
概観
1 漢代の老子の思想
2 老子と神仙説・道教
3 六朝時代およびその後の老荘思想
4 老荘思想と仏教

おわりに-老荘思想の過去と将来





孫子の世界 加地伸行 編

2019-11-24 21:42:08 | 日記
第1部 孫子は生きている
第1章 孫子と中国人
『三国志』の英雄と『孫子』

英雄の登場
・三国時代志のはじまり
・群雄割拠の幕あけ
衆寡は適す
・官渡の戦い
・衆寡は適す
・糧を敵に因る
魏の武帝と『孫子』
・乱世の二大英雄
・実戦の戦術家
南船北馬
・用武之地
・南船北馬
孔明の誤算
・劉備の人間像
・不測の事態
食を足し兵を足す
・夷陵の戦い
・兵を知るの将
・国力充実の志

『孫子』と中国の詩人
烏江亭に題す
・項羽の最後
・兵法と詠史詩
杜牧の人間像
・若き日の杜牧
・経論家の顔
国家の興亡は軍事に始まる
・注孫子序
・机上の戦争論
・例証と説得力
・祖父杜祐
兵家も事期せず
・項羽を詠じて
・人間の心

毛沢東と『孫子』
『孫子]についての毛沢東の否定的見解
・赤い革命の心
少年時代の毛沢東
・経書と禁書
恩師そして岳父・楊昌済
・心の力
楊昌済と『孫子』
・論語類鈔
・子路との対話
毛沢東と『孫子』
・戦略問題
・『孫子』の引用
『孫子』の法則は科学的真理
・『孫子』の痕跡
毛沢東の詩に引用された『孫子』
・窮寇を追う
近代中国における『孫子』
・天下の至文

第2章 孫子と日本人
『孫子』と日本の軍記物

『孫子』伝来
・兵書の学習
律令制下の兵書
・古代の諸書の記述から
・知識としての兵学
源平合戦にみる戦法
・大義名分
・義経の戦法
・個人戦の重視
一騎打ちの伝統
・組織戦対一騎打ち
・蒙古襲来が残したもの
『孫子』の新たな受容
・組織と個人
。組織戦への転換

忠臣蔵・山鹿素行・『孫子』
山鹿流の陣太鼓
・芝居と実際
浅野家と山鹿素行
・素行『年譜』
・赤穂流罪
赤穂時代の素行
・兵学研究の日々
・赤穂浪士と素行
兵学の流行
・泰平の世の兵学
素行の『孫子』
・兵学と儒教
・文武両道
組織論『孫子』の実践
・討ち入りと組織論

第2部 孫子を解く

第1章 2人の孫子とその時代
2人の孫子とその時代
はじめに
・東郷平八郎の決断
世界最高の兵書『孫子]
・近代ヨ-ロッパでの再評価
2人いた孫子
・新史料の発見
春秋時代の戦争形態
・戦場の美学
戦争の革命児-呉の戦争形態
・呉人の戦争
・新たな戦闘形態
・複雑な戦術の多用
・輝かしい戦績
・急激な興隆
呉の軍事活動と『孫子』
・『孫子』の戦術
戦国期の戦争-孫賓の時代
・三兵戦術
孫賓の兵法
・異形の軍師
・孫子学派の継承
『孫子』出現の原因
・軍事的変革期

第2章 孫子のこころ

孫子の組織論
はじめに
・勝つための指導者
『史記』孫子伝の組織論
・2人の孫子
・美人指揮のエピソ-ド
・司馬遷の目
『孫子』の兵士組織論
・兵法の道
・厳罰と愛顧
『孫子』の集団指揮法
・指揮法の重要性
田単-孫子理論の実践者
・理論の実践的価値
・奇計に次ぐ奇計

孫子の戦争論
はじめに
・奇跡の生命力
戦争とは何か
・善の善なるもの
五事七計-その戦術
・廟算
・五事七計
詭道-その戦術論
・12項目の詭道
廟算と変化
・敵に因りて変化す
時空を超えた生命力
・軍事思想の鑑

孫子の人間論
苦楽を共に
・軍律と信頼
・民の心を得る
愛の効用と危険性
・仁徳と冷静さと
・慈愛の意図
賞罰の必要性
・利の目的と限界
必死の覚悟と働き
・呉越同舟
・用兵の法
・兵家の器
戦国期の本性論
・義兵と用兵
・性善説と性悪説

第3章 孫子をめぐって
『孫子]における天文と地理

兵家思想における合理性と神秘性
・中国の天文と地理
・権謀家の軍事思想
孫子における天文と地理
・天文・地理の重要性
・天とは...
・天文占
・寒暑と時制
・孫子の地理認識
・「人」の視点

『孫子』と『老子』
はじめに
・2つの共通点
『孫氏』の特徴
・分析的世界
『孫子』の兵法
・臨機応変の兵法
『老子』の特徴
・道とは何か
『老子』の戦争論
・無為の実践

『孫子』の表現と構成
作品世界への視点
・内容と表現
文学的表現とは
・主題と内容
・文体観
生起への執念
・情動のリズム
『孫子』の空間的構造
・コスモスの形成
・柔構造のしくみ

第4章  孫子を読む
『孫子』の名言とその意味
はじめに
・名言の真意
兵は軌道なり(計篇)
・説得力ある現実主義
・軌道論の解釈
・戦わずして勝つ
彼を知り己を知りものは百戦して殆うからず
・彼を知り己を知る
兵は詐を以て立ち、利を以て動き、分合を以て変を為す者なり
・徂徠の解釈
・風林火山
君命に受けざる所有り(九変篇)
・現実的な方便
呉越同舟(九地篇)
・率然の如し
始めは処女の如くにして、敵人、戸を開き、・・・(九地篇)
・合戦の妙極まる

『孫子』をめぐる文献問題
孫子なる者は・・・
・孫武と孫賓
・魏武帝筆削説
・竹簡兵書の検討
・『孫子』13篇
・13篇の背景
・孫武の13篇『孫子』

あとがき 
文庫あとがき 「古典とは何か」