Selva esmeralda, el dia que me quieras

The hills are alive with the sound of music

芙蓉池作 曹丕

2020-01-31 20:00:00 | 日記
曹丕(187-226)魏の初代皇帝。建安の文学を興す。

芙蓉池作

乗輦夜行游 逍遥歩西園
双渠相漑灌 嘉木繞通川
卑枝払羽蓋 脩条摩蒼天
驚風扶輪轂 飛鳥翔我前
丹霞挟名月 華星出雲間
上天垂光彩 五色一何鮮
寿命非松喬 誰能得神仙
遨游快心意 保己終百年

輦に乗りて夜に行遊し  逍遥して西園に歩む。
双渠は相い漑灌し  嘉木は通川を繞る。
卑枝 羽蓋を払い  脩条 蒼天を摩す。
驚風 輪轂を扶え  飛鳥 我が前に翔る。
丹霞 名月を挟み  華星 雲間より出ず。
上天 光彩を垂れ  五色 一に何ぞ鮮やかなる
寿命は松喬に非ざれば  誰か能く神仙を得ん。
遨遊して心意を快くし  己を保ちて百年を終えん。


却東西門行 曹操

2020-01-30 20:26:26 | 日記
却東西門行

鴻雁出塞北 乃在無人郷
挙翅萬餘里  行止自成行
冬節食南稲  春日復北翔
田中有轉蓬  随風遠飄揚
長與故根絶  萬歳不相當
奈何此征夫  安得去四方
戎馬不解鞍 鎧甲不離傍
冉冉老将至  何時反故郷
神龍藏深泉  猛獣歩高岡
狐死歸首丘  故郷安可忘

鴻雁は塞の北の出ず  乃ち無人の郷に在り。
翅を挙ぐること万余里  行きて止まり自ら成りて行く。
冬節には南稲を食み  春日には復た北に翔ぶ。
田中転蓬有り  風に随ひて遠く飄揚す。
長く故き根より絶れ  万歳に相い当たらず。
此の征夫を奈何せん   安くにか四方に去り得ん。
戎馬は鞍を解けず  鎧甲は傍を離せず。
冉冉として老は将に至るに  何れの時ぞ故郷に反らん。
神龍は深き泉に藏れ  猛獣は高き岡を歩む。
狐は死するとき帰らんとして丘に首う  故郷安くんぞ忘るべし。




短歌行 曹操

2020-01-29 22:03:53 | 日記
「短歌行」は、
漢代の楽府題の一種で、
そのメロディ-にあわせて新しく作詩したもの。

短歌行

對酒當歌  人生幾何   
譬如朝露   去日苦多         
慨當以慷   幽思難忘          
何以解憂   惟有杜康             

酒に對して当に歌ふべし  人生 幾何ぞ 。
譬えば朝露の如し  去る日は苦だ多し。
慨して当に以て慷すべし  幽思 忘れ難し 。
何を以てか憂ひを解かん   惟だ杜康有るのみ.

青青子衿   悠悠我心  
但爲君故   沈吟至今   
幼幼鹿鳴   食野之苹    
我有嘉賓   鼓瑟吹笙

青青たる子が衿   悠悠たる我が心
但だ君が為の故に  沈吟して今に至る
幼幼と鹿は鳴き  野の苹を食う
我に嘉賓有らば   瑟を鼓し 笙を吹かん

明明如月   何時可採  
憂從中來   不可斷絶  
越陌度阡   枉用相存   
契闊談讌   心念舊恩

明明たること月の如きも  何れの時にか採るべき。
憂ひは中より来たり   断絶すべからず 。
陌を越え 阡を渡り  枉げて用って相存す 。
契闊 談讌して   心に旧恩を念う。

月明星稀   烏鵲南飛              
繞樹三匝   何枝可依                     
山不厭高   海不厭深               
周公吐哺   天下歸心 

月明らかにして星稀に  烏鵲 南に飛ぶ 。
樹を繞ること三匝  何れの枝にか依る可き。       
山は高きを厭はず  海は深きを厭はず。
周公は哺を吐きて  天下心を帰したり。

苦寒行 曹操

2020-01-28 20:47:35 | 日記
建安十一年(206)、袁紹の甥高幹を討伐するための途上、
厳冬の太行山脈を越える行軍の苦難をうたったもの。

苦寒行

北上太行山 艱哉何巍巍
羊腸坂詰屈  車輪爲之摧
樹木何蕭瑟  北風聲正悲
熊羆我對蹲  虎豹夾路啼
谿谷少人民  雪落何霏霏
延頚長歎息  遠行多所懐

我心何怫鬱  思欲一東歸
水深橋梁絶  中路正徘徊
迷惑失故路 薄暮無宿棲
行行日己遠  人馬同時飢
擔嚢行取薪  斧冰持作糜
悲彼東山詩  悠悠令我哀

北のかた太行山を上れば  艱きかな 何ぞ巍巍たる。
羊腸の坂 詰屈し  車輪 之が為に摧く。
樹木 何ぞ蕭瑟たる  北風 声正に悲し。
熊羆 我に対して蹲まり 虎豹 路を夾んで啼く。
谿谷 人民少なく  雪落つること 何ぞ霏霏たる。
頚を延ばして長く歎息し  遠行して懐う所多し。

我が心 何ぞ怫鬱たる  一たび東帰せんと思欲す。
水深くして橋梁絶え   中路 正に徘徊す。
迷惑して故路を失い  薄暮 宿棲無し。
行き行きて日己に遠く   人馬 時を同じくして飢う。
嚢を担い 行きて薪を取り  冰を斧りて持て糜を作る。
彼の東山の詩を悲しみ   悠悠として我を哀しましむ。

歩出夏門行(夏門を歩み出づ) 曹操

2020-01-27 21:55:50 | 日記
歩出夏門行

東臨碣石 以觀滄海
水何澹澹 山島竦峙
樹木叢生 百草豐茂
秋風蕭瑟 洪波湧起
日月之行 若出其中
星漢燦爛 若出其裏
幸甚至哉 歌以詠志

東に碣石を臨み 以て滄海を観る。
水の何ら淡々たるや 山島は竦峙す。
樹木は叢生し 百草は豊かに茂る。
秋風は蕭瑟し 洪いなる波は湧き起つ。
日月は之れ行き 其の中より出づるが若し。
星漢は燦爛とし 其の裏より出づるが若し。
幸甚の至れるかな 歌を以て志を詠ぜん。

孟冬十月 北風徘徊
天氣蕭清 繁霜霏霏
鵾鶏晨鳴 鴻雁南飛。
鷙鳥潛藏 熊羆窟棲
錢鎛停置 農收積場
逆旅整設 以通商賈
幸甚至哉 歌以詠志

冬の孟十月 北風は徘徊す。
天気は蕭かにして清く 繁き霜は霏霏たり。
鵾鶏は晨に鳴き 鴻雁は南に飛ぶ。
鷙鳥は潜りて蔵れ 熊羆は窟に棲る。
銭鎛は停め置き 農収は場に積まる。
逆旅は整え設けられ 以て商賈を通る。
幸甚は至れるかな 歌を以て志を詠ぜん。

郷土不同 河朔隆寒
流澌浮漂 舟船行難
錐不入地 蘴籟深奧
水竭不流 冰堅可蹈
士隱者貧 勇侠輕非
心常歎怨 戚戚多悲
幸甚至哉 歌以詠志

郷土は同じからず 河朔は隆く寒し。
流れは澌きて浮き漂い 舟船は行き難しは。
錐は地に入らず 豊かなる籟は深奥なり。
水は竭きて流れず 氷は堅くして踏む可し。
士隠者は貧しく 勇侠は軽くして非なり。
心は常に歎き怨み 戚戚たる悲しみ多し。
幸甚の至れるかな 歌を以て志を詠ぜん。

神龜雖壽 猶有竟時
騰蛇乗霧 終為土灰
老驥伏櫪 志在千里
烈士暮年 壯心不已
盈縮之期 不但獨在天
養怡之福 可得永年
幸甚至哉 歌以詠志

神亀は寿なりと雖も 猶ほ竟時有り。
騰蛇は霧に乗るも 終わりに土灰と為る 。
老驥は櫪に伏するも 志は千里に在り。
烈士は暮年になれども 壮心已まず。
盈縮の期は 但だ天に在るのみならず。 
怡びを養うの福は 永年を得可し。
幸甚の至りかな 歌を以て志を詠ぜん。