6月30日。
聖福寺前。追い山が走ります。
町のお飾り。
7月1日から7月15日まで福岡市の博多部では博多祇園山笠のお祭りが開催されます。
博多祇園山笠と言えば、櫛田神社、飾り山、追い山ですね。
もとは博多区の承天寺が発祥と言われています。
博多に疫病が流行し、それを清めるために聖一国師(しょういちこくし)というお坊さんが、神輿のような台座に運ばれ、
お清めの水を町の人に撒いて回られたことから発展したと言われています。
櫛田神社には博多部の今で言う各町内会で神輿を奉納するお祭りが始まったことで、櫛田さんに神輿を奉納→櫛田さんに山笠を奉納と発展したと聞きます。
なぜ、追い山のように競争が始まったかというと、その奉納の時に、とある町内会どうしが
我先にと奉納順を競い神輿を担いで走ったことが由来の一つらしいです。
承天寺は聖一国師が中国の宋の時代の中期に、宋から小麦粉の製法を持ち帰られたことで、うどん・饅頭発祥の地、という石碑もあります。
余談ですが、やや離れますがお隣の聖福寺は、日本の鎌倉時代はじめ、中国の宋の時代、先ほどの聖一国師よりさらに早い時代に、栄西というお坊さんが宋からお茶の種を持ち帰られ、喫茶の習慣を広めたと言われるお寺です。
臨済宗=栄西は歴史でも習いますね...
その第一建立寺が博多の聖福寺で、お寺にはお茶も発祥の地と記載があります。
博多は昔から中国との交流がある地です。
博多祇園山笠はイベントではなく神事、
周辺のお寺も実は、現代のうどん、饅頭、お茶の伝播に、とても重要な役割を持っていたという、
歴史を振り返る目線で見るのはいかがでしょう...。