野に咲く花々が好きなのですが、
ハーブにも以前から少し興味を持っていまして...
5年程前に"南阿蘇ティーハウス"さんが、
大名にサテライトショップを開かれていて、
散歩中に出会った時はちょっと運命を感じた瞬間でした。
女子力上がりますよね〜
このブログでも"女子力アップ!"とかで掲載したと思います。
↓こちらにありました。
http://blog.goo.ne.jp/kidsmom_haruda/e/7bb7ca4e145403aa6b2b5c4b5eade750
今後、ハーブのお話もできたらと思っています。
そこで今回はハーブの歴史についてお話しします。
実はハーブは紀元前数千年のインドのアーユルヴェーダで使用され、また、アフリカ大陸では
古代エジプトの時代から薬草として用いられてきたものでして、さらに時代を経て、古代ギリシア時代にはヨーロッパで盛んに使用されました。
医学の父 "医聖"と呼ばれるヒポクラテスは、紀元前400年代の古代ギリシア時代に400種ものハーブの見聞を広めたと言われています。
ハーブの薬草としての用い方は自然療法。身体のバランスを整え自然治癒力を促す方法です。
何かを消滅させたり退治したり、というものではありません。
19世紀になり微生物研究のパスツールの学問から、病原微生物研究のコッホ、20世紀に入り青カビからペニシリンを作り出したフレミング...
と歴史の変遷で、時代は即効薬つまり抗生物質や化学療法剤を単一効果の薬を多種使用する流れになり、ハーブの存在は薄くなってきたわけです。
日本でのハーブ医学の歴史はどうでしょう。
中国の医学の歴史が古いのは周知の通りで、中国では殷の時代、紀元前1700年ぐらいの発生から脈々と続く医学を中医学と言います。
日本国内でハーブと呼べそうなもので、
漢方薬と呼ばれているものがありますが、
かなり後の時代です。
中国明の時代、15世紀室町時代ぐらいに日本に中国の方から伝わった医学のうち、時代を経て独自に日本が編み出してきたものを、漢の方から来た医学、ということで漢方と呼ぶようになったようです。
さらに日本で医学やハーブの歴史はどう変わってきたでしょうか。
蘭学が盛んになったのは18世紀、日本で言う江戸時代に杉田玄白が解体新書を日本語訳した頃。
渡来したものでオランダ由来の学問を蘭学、ヨーロッパ由来の学問をまとめて洋学と呼びはじめました。
天然痘予防(種痘法)を発見し、現代の予防接種の方法の基礎としたのはジェンナーですが、この発見は日本にも渡来し効果をあらわし、また日本の医学の歴史に影響をもたらしました。
諸説ありますが、日本でもその18世紀〜19世紀にかけ、天然痘が流行しましたが、中医学をはじめ、漢方、鍼灸などの東洋医学が効かず前述しました即効性のあるヨーロッパ由来の西洋医学が効果を発揮し、西洋医学(蘭学・洋学)が、さらにもてはやされるようになった原因ともいいます。
牛痘、天然痘はウィルス感染ですから、
その時代、ウィルスを事前に接種し病気を予防するこのジェンナーの種痘法の知識、洋学は、日本には無かった、人々の生命を助けるための必要な新しい知識だったわけです。
日本はそのような当時、鎖国中でしたが、長崎出島は牛痘(牛の熱病)種痘法は研究の入り口ともなっていたようで、このように洋学、蘭学が盛んに行われたため、漢方医学は巻き返しのために蘭学禁止令も出したほどだそうです。
日本に現代のハーブにつながる西洋のハーブが伝わったのは16世紀の織田信長の時代、宣教師からではないかと言われる説があります。
日本独自のハーブ、日本の薬草と呼ばれるものを取り扱っていた歴史は、小石川薬草園の存在が最も古いと言われています。
小石川薬草園ができた後、そこで朝鮮半島や中国台湾から輸入し育成された薬草もあるそうです。
19世紀江戸時代、徳川吉宗の時代に小石川薬草園は作られ、結核養生所も作られました。
西洋ハーブがハーブティーなど馴染みやすい形で日本に入ってきたのは、とても最近の話です。
自然派志向が流行した1960年代という説もあります。
近年ではまた、スローライフや自然派志向が流行し始め、自分の身体に合い、自分のペースに合う生き方をする人々が増えました。
古代大昔から自然の力として人間を助けてきたハーブ。
自然界と共存していた時代の人間の動物的な性質を呼び起こしてくれるような気さえします。
自らの身体にある自然治癒力を見つめる効能を持つハーブの力が、また脚光を浴びてきています。
ハーブティーとしてだけでなく芳香などでかなり巷に出回っているものは、精油として精製したアロマオイルです。
芳香アロマオイルは、ハーブを薬草として体内や体表に用いる自然療法や自然療治癒力を期待する利用法の意味では少しかけ離れています...。
ハーブ本来を薬草と捉え、その薬草としての目的を考えれば、ハーブティー、また、ハーブをドリンクとして飲みやすくしたコーディアルを飲用するのは効果的でしょう。
未病という言葉がありますが、自然療法、自然治癒力を生かそうとするメディカルハーブの利用は、病気の手前の未病に着目する利用法です。
ヨーロッパで生まれたハーブ利用法ですが、
インド古来のアーユルヴェーダでは体液バランスに着目しハーブを利用しますし、古来から現代においても医学側にある中医学が体内バランスを診察する視点は、メディカルハーブと着目点がやや似ているところがあります。
ただ現代のハーブ利用法は、体液バランスや人間の恒常性を医療として用いることに重きをおいた時代より、未病に着目し、より生活の中で利用し易くなるよう、シフトを日常的な方向に傾けてきています。
従って、最近のハーブ利用法としては様々なものがあります。
ハーバルバスで使用する入浴用、ハーブウォーターの基礎化粧品、美容用にハーブにクレイ(粘土)を用いた美肌パック、
そのように体表から利用するよう加工されたハーブ製品も作られています。
ハーブにも以前から少し興味を持っていまして...
5年程前に"南阿蘇ティーハウス"さんが、
大名にサテライトショップを開かれていて、
散歩中に出会った時はちょっと運命を感じた瞬間でした。
女子力上がりますよね〜
このブログでも"女子力アップ!"とかで掲載したと思います。
↓こちらにありました。
http://blog.goo.ne.jp/kidsmom_haruda/e/7bb7ca4e145403aa6b2b5c4b5eade750
今後、ハーブのお話もできたらと思っています。
そこで今回はハーブの歴史についてお話しします。
実はハーブは紀元前数千年のインドのアーユルヴェーダで使用され、また、アフリカ大陸では
古代エジプトの時代から薬草として用いられてきたものでして、さらに時代を経て、古代ギリシア時代にはヨーロッパで盛んに使用されました。
医学の父 "医聖"と呼ばれるヒポクラテスは、紀元前400年代の古代ギリシア時代に400種ものハーブの見聞を広めたと言われています。
ハーブの薬草としての用い方は自然療法。身体のバランスを整え自然治癒力を促す方法です。
何かを消滅させたり退治したり、というものではありません。
19世紀になり微生物研究のパスツールの学問から、病原微生物研究のコッホ、20世紀に入り青カビからペニシリンを作り出したフレミング...
と歴史の変遷で、時代は即効薬つまり抗生物質や化学療法剤を単一効果の薬を多種使用する流れになり、ハーブの存在は薄くなってきたわけです。
日本でのハーブ医学の歴史はどうでしょう。
中国の医学の歴史が古いのは周知の通りで、中国では殷の時代、紀元前1700年ぐらいの発生から脈々と続く医学を中医学と言います。
日本国内でハーブと呼べそうなもので、
漢方薬と呼ばれているものがありますが、
かなり後の時代です。
中国明の時代、15世紀室町時代ぐらいに日本に中国の方から伝わった医学のうち、時代を経て独自に日本が編み出してきたものを、漢の方から来た医学、ということで漢方と呼ぶようになったようです。
さらに日本で医学やハーブの歴史はどう変わってきたでしょうか。
蘭学が盛んになったのは18世紀、日本で言う江戸時代に杉田玄白が解体新書を日本語訳した頃。
渡来したものでオランダ由来の学問を蘭学、ヨーロッパ由来の学問をまとめて洋学と呼びはじめました。
天然痘予防(種痘法)を発見し、現代の予防接種の方法の基礎としたのはジェンナーですが、この発見は日本にも渡来し効果をあらわし、また日本の医学の歴史に影響をもたらしました。
諸説ありますが、日本でもその18世紀〜19世紀にかけ、天然痘が流行しましたが、中医学をはじめ、漢方、鍼灸などの東洋医学が効かず前述しました即効性のあるヨーロッパ由来の西洋医学が効果を発揮し、西洋医学(蘭学・洋学)が、さらにもてはやされるようになった原因ともいいます。
牛痘、天然痘はウィルス感染ですから、
その時代、ウィルスを事前に接種し病気を予防するこのジェンナーの種痘法の知識、洋学は、日本には無かった、人々の生命を助けるための必要な新しい知識だったわけです。
日本はそのような当時、鎖国中でしたが、長崎出島は牛痘(牛の熱病)種痘法は研究の入り口ともなっていたようで、このように洋学、蘭学が盛んに行われたため、漢方医学は巻き返しのために蘭学禁止令も出したほどだそうです。
日本に現代のハーブにつながる西洋のハーブが伝わったのは16世紀の織田信長の時代、宣教師からではないかと言われる説があります。
日本独自のハーブ、日本の薬草と呼ばれるものを取り扱っていた歴史は、小石川薬草園の存在が最も古いと言われています。
小石川薬草園ができた後、そこで朝鮮半島や中国台湾から輸入し育成された薬草もあるそうです。
19世紀江戸時代、徳川吉宗の時代に小石川薬草園は作られ、結核養生所も作られました。
西洋ハーブがハーブティーなど馴染みやすい形で日本に入ってきたのは、とても最近の話です。
自然派志向が流行した1960年代という説もあります。
近年ではまた、スローライフや自然派志向が流行し始め、自分の身体に合い、自分のペースに合う生き方をする人々が増えました。
古代大昔から自然の力として人間を助けてきたハーブ。
自然界と共存していた時代の人間の動物的な性質を呼び起こしてくれるような気さえします。
自らの身体にある自然治癒力を見つめる効能を持つハーブの力が、また脚光を浴びてきています。
ハーブティーとしてだけでなく芳香などでかなり巷に出回っているものは、精油として精製したアロマオイルです。
芳香アロマオイルは、ハーブを薬草として体内や体表に用いる自然療法や自然療治癒力を期待する利用法の意味では少しかけ離れています...。
ハーブ本来を薬草と捉え、その薬草としての目的を考えれば、ハーブティー、また、ハーブをドリンクとして飲みやすくしたコーディアルを飲用するのは効果的でしょう。
未病という言葉がありますが、自然療法、自然治癒力を生かそうとするメディカルハーブの利用は、病気の手前の未病に着目する利用法です。
ヨーロッパで生まれたハーブ利用法ですが、
インド古来のアーユルヴェーダでは体液バランスに着目しハーブを利用しますし、古来から現代においても医学側にある中医学が体内バランスを診察する視点は、メディカルハーブと着目点がやや似ているところがあります。
ただ現代のハーブ利用法は、体液バランスや人間の恒常性を医療として用いることに重きをおいた時代より、未病に着目し、より生活の中で利用し易くなるよう、シフトを日常的な方向に傾けてきています。
従って、最近のハーブ利用法としては様々なものがあります。
ハーバルバスで使用する入浴用、ハーブウォーターの基礎化粧品、美容用にハーブにクレイ(粘土)を用いた美肌パック、
そのように体表から利用するよう加工されたハーブ製品も作られています。