らくがきちょう

わにのたまごの過去ログ

日記再掲 2011年06月12日23:21(抜粋)

2014年05月03日 08時42分06秒 | 日記
■本当に動く人は既に静かに動いている


まず私のスタンスを明確にしたいが、
私は長期的計画に基づいた、ソフトランディングの脱原発派である。


だが。
代替案と方法を明確にしないうえで、
恐怖で感情的に煽るやり方は全く相容れることはできない。


そして対策のないままの、即時停止に対しては反対である。
せめて今年の夏は浜岡原発を止めるべきではなかった。
なぜなら、今即刻止めてしまえば、この夏のピーク時を
乗り切れないで大停電を起こす可能性が高いからだ。

各企業は、停電についてはもう東電から連絡が来ている。
そのためにシフトを組みなおしたり、自家発電設備を早急に取り入れようと
既に動いている。
しかし、その自家発電の製造が間に合わない。
一斉に発注しているからだ。

もちろん、各企業と各家庭の不断の努力により、
それを回避できる可能性もある。
しかし万一の事態になったとき、
いったい誰が責任をもって事態を収拾できるというのか?
デモをしている人間たちはそのことを考えたことはあるのか?

自分たちは嫌だ、だからやめて。すぐ捨てて。
でも後のことはよろしく。
え、原発ってすぐには止まらないの? 
後始末のことは偉い人が考えるでしょ。
責任もちませーん、

では、全く意味がない。

言っておくが、そんな無責任な態度は
あなたたちが最も忌み嫌う、
お金大好きの、無責任な原発推進派とコインの裏表。
根っこは同じだ、と言っておく。


自分のエゴしか考えてないでしょう?


それよりもそのエネルギーを、
今こそがれきと土砂を除去できずに苦しむ
震災の被災地に赴き、力をそこで使ったほうが
どんなに建設的かわからない。
日記を見ていたら、被災者の人のコメントがあって胸が打たれた。

「暇なんだな。そしてあんたら、もう被災地のことはどうでもいいんだな。
 自分のことしか見てないんだね」

本当にそうだなとうなづいてしまった。



自分のエゴだけにまみれ、ただの八つ当たりをする暇があれば
もっと建設的なことに力を遣うべきだと思わないか?



お祭り気分のデモで自分たちの感情反応をまき散らすまでもない。
どの企業も、科学者たちも、そして福島原発で戦う現場の人たちも
今この瞬間にも動いている。そして戦ってるんだ。
原発はもう進めることはできないと悟って。
後始末をどうするか、そして次のエネルギーはどうするか。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BA%E9%9B%BB

旦那は技術者だから、毎日のように
原発とその代替になる次世代エネルギーについて
喧々諤々話しあいしてる。

各個人が小さな自家発電の手段を持つことが
現状できうる可能性の高い方法だとおもう。
しかしその予算をどうするか。
そしてそれを揃えるのに製造に時間がかかるということはどうするか。
企業の自家発電を全てフル活動させたとしても
100パーセントまかなうことはできないし、
燃料を石油燃料に頼ってても値段は高く、それは経費に跳ね上がる。
そしていつかその燃料も枯渇する。

自然エネルギーは安定供給できない。
海底に大規模な波力発電という手もあると旦那はいうが
しかしそれを設置してもメンテができず、故障しても直せない。
そういうデメリットもあるんだ、と旦那は付け加える。

旦那はしまいに、あたかも自分たちが責められているような気分になって
不機嫌になって喧嘩になってしまった。。

そうじゃないのにね。


今回の人災をきっかけとして
原発は縮小の方向に行くだろう。
だがそれでも、現在残っている原発を急に止めることは無理だ。
急に止めても崩壊熱はすぐに止めることもできない。
後始末をするための原子力研究を止めることはできないのだ。

だから危険だから嫌だ、ダメだといっても
現実は放棄なんてできない。
責任を果たさない放棄なんて
まるで自殺を促すようなものだ。

そこまであなたたちは考えてるのか?




マスコミがこのデモを一斉に取り上げ、
祭り上げられて、
あたかも自分たちが世間を動かしてると勘違いしているだろうが
心ある人たちは、すでに冷ややかな目を
あなたたちに向けている事実に早く気付くべきだ。

あなたたちは、今のままでは、
ハーメルンの笛吹きに踊らされているネズミだぞ。









■震災3か月、各地で原発反対デモやイベント
(読売新聞 - 06月11日 21:15)

 東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故から3か月となった11日、原発に反対するデモやイベントが全国各地で行われた。

 東電柏崎刈羽原発がある新潟県では、市民団体などで構成する実行委員会がデモを企画。約200人の参加者は「柏崎刈羽原発を止めろ」などと声をあげながら行進した。東京・代々木公園では、地震発生の時間に合わせて黙とうした参加者が、渋谷、原宿駅周辺で、脱原発や自然エネルギーへの転換などを訴えてパレード。夜には新宿駅前で原発反対集会も開かれた。

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