私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

ある時オホクニは・・・

2018-03-10 11:28:02 | 日記
 ようやく出雲に落ち着いたオホクニは、ある時、出雲の御大之大前<ミホノミサキ>(美保ヶ崎)においでになられます。すると、沖の方から「波穂<ナミホ>」、即ち、麦などの穂先のように、大きく白く高く波立った波、大きく白波のたった荒れ狂った海にです。

               “天之羅摩船<アメノ カガミノフネ>”

 が近ずいて来ます。「羅摩」は<カガミ>と読みます。「カガイモ」です。それを。ちょっと写真でどうぞ

                       
  

 下図のような、その実の皮を船にしてです。これを見ますと、そんな小さな船が、よくも、そんな大きな白波の立つ荒波に乗って、転覆もせずに、岸まで辿りつけたのか不思議でたまらないのですが、そこが、また。神話の世界です。「そもそも、汝!!!疑うことなかれ」です。その船には

           “内剝鵝皮剥<ヒムシノカワヲ ウツハギニ ハギ>”

 にした服を着た神が乗っていたのだそうです。この「内剝鵝皮剥」した服ですが、これまた、大変、一口では説明しにくい服ですから、それもまた、宣長先生の御節を参考にしながら明日にでもまた???

「ありがとう」

2018-03-09 09:34:15 | 日記
 かって、あの三平師匠の落語を聞いたことがありますが、彼の話の中で「ありがとう」を「あり」「が」「とう」で『蟻が10匹』だ、と人々に大笑をさせたのを覚えております。今、「ありがとう」と言っても、それは「安倍さんに!!!」と言う訳にも行きません。森友学園の醜聞を見て居ると余計にですが???
 まあ、これもあまりピンとはきませんが、敢て言うとしたらですねー。どうでしょうか、誰か適当な人がいませんかね。・・・・・・オリンピックの選手諸君でもいいのですが、それも積極的に「ありがとうと言う気も・・・と思えます。・・・・・・・

 まあ仕方がありませんから「オカアチャン」とでも、その名前を上げておきましょうかね????

 

オホクニの周りにも色々の事件がありましたが・・・

2018-03-08 09:30:12 | 日記
 しかし、結局、オホクニはその人柄からでしょうか、あの妻「須勢理毘売」からでさえも
 「あなたを御信頼申し上げます。どうぞ何ををされても、一切、私は干渉しませんから、末永く私のお側にいてください。」
 と、大変依頼されたほどの人ですから、まして、他人から憎まれる様な事など、決して、なかったと言われて居ったほどのお人でした。このオホクニは、果して、どんなお顔だったと想像されたことがありますか??実像はどのような御顔だったかは分かりませんが。ここ備中地方には、成羽地方を中心として「備中神楽」があります。その中で舞う「タイコクサマ」、即ち、オオクニがあります。そのお面を持っております。ただし、私の持っているのは、神楽用のではありません。漆塗りをして無い、他にない芸術的な民芸性の優れたお面ですが、見てください。そ人柄までもが掘り出された美しい素敵なお面です。なお、神楽に登場するオホクニ、大黒様は、七福神のおひとりです。では、その顔を!!

             
                
                
 是は神楽の中で、実際に使用される大黒様のお面です。比べてみてください。




オホクニのお話も此処ら辺りで・・・・

2018-03-07 09:49:44 | 日記
 少名毘古那神との出会いを最後にして、こんなに長く続こうとは思わなかったオホクニのお話も最後にしたいと思いますので、もうしばらくお付き合いいただきますようお願い申し上げます。

 さて、その前にもう少しだけ、このオホクニの話で腑に落ちないことがありますので、今日はそれについて書いてみます。というのはその后

               “須勢理毘売”

 との関係です。それまでのオホクニの妻は

         “須勢理毘売命、甚為嫉妬<イタク ウハナリ ネタミ シタマヒキ>”

 だったはずです。所がです、倭に家出されようとしたオホクニとの別れ際のラブストーリで「永遠の愛」を取り交わしてからも、オホクニは、まだまだ多くの女性を妻として迎え、その上、沢山のお子様が、17人も、おられたのです。その間、あれほどあったスセリヒメとの確執はどうなったのでしょうか???その辺りについては、何の説明も古事記にはありません。一夫多妻の制度をスセリヒメが認めたのか、それが男の性なのかと諦めたのかは分かりませんが、夫婦間に何も起こらなかったのでしょうかね。これもまた不思議なオホクニのお話ですよね???

 「そなん事はどうでもいいのです。ただ、私の傍にいてくれさえすればいいのです」
 
 と、スセリヒメは思ったのでしょうかね。これは愛ゆえの結論でしょうか???どのような心境の変化でしょうか。私は男ですから、「さすがおほくに!!!」と感嘆の声を上げたいのですが、女性としてはどうでしょうかね。女性の皆さんにお聞きします

                    「あなたならどうします。」
 と。

我が家の春をお見せします

2018-03-06 09:10:19 | 日記
 オホクニについても後わずかになりました。そこで、その終わりの前に又横道に。
 一昨日ぐらいから此の吉備津の里にもどうにか春がやってまいりました。此の里人が春を知る方法は、古来から

           “鶯の鳴くにつけてや 真金吹く
                       吉備の中山 春を知るらん”

 と歌われているように、鶯の声を聞いて初めて「あ、此の里にもようやく春が!!!!!。」と気付くのです。でも、吉備津の春を知る方法がよく探してみると、鶯だけではなく、こんな方法もあったのです。それは

           “春のくる けしきは空に しるきかな
                          吉備のお山の 峯の霞に”

           “春くれば 麓めぐりの 霞こそ
                        帯とは見ゆれ 吉備の中山”

 そうです。吉備の中山にかかる霞もあったのです。

 でも、私が春を一番に感じるのは我が家の庭のトサミズキの花芽からです。それをどうぞ