私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

“本無預者”をどう読めば・・・

2019-09-16 06:25:52 | 日記
 書紀によると「神渟名川耳命<カムヌナカハミミノミコト>と神八井耳命<カミヤイミミノミコト>は、密かに、兄手研耳命<イロセ タギシミミノミコト>を殺害しようと思い、弓矢を造って戦闘の準備をします。そして、父神武の

        “至於山陵事畢<ミササギノコトオワルニイタリテ>”

 計画を実行に移します。二人は密かに準備した弓矢を持って「タギシミミ」の館のある「片丘<カタオカ>」に向かいます。二人がそこに着いた時、タギシミミは、丁度、大きな部屋の中で寝ておりました。それを見た弟の「ムナカハミミは
 
   “夫言貴密事宜慎故我之陰謀本無預者

 と兄「ヤイミミ」に言います。
 <ソレ コトハ シヌビヲタフトビ ミワザハ ツツシムガヨロシク コノユヘニ ワレラ ヒソカナルハカリゴト モトモト ソフモノ ナシ>

 「何か事を起こそうと思うならば、こっそりと秘密時に行なわなければなりません。それだけ慎重に事を運ばなくてはいけません。だから、今回の計画は誰も預かり知らぬことである。」
 と話します。そして更に
 「私があの部屋の戸を開けるから、兄さんは弓で寝ているタギシを射殺してください。」
 と言います。

 なお、これもどうでもいいことですが、
           “本無預者”
 の「預」の読み方ですが、私の書紀には
           

 <アイイウ>とありますが、それでは意味が通じず、現在、普通に訳されている<ソフモノ>としたのですがどうでしょうか。専門の先生のご意見を伺いたいのですが・・・


          

最新の画像もっと見る

コメントを投稿