富岡市に上州一ノ宮と言うところがあります、そこには貫前神社があって初詣でにぎやかなところでもあります。夏のある日境内を散策していたらカラタチの枝で見つけたのがジャコウアゲハの♀でした。羽化したばかりらしく広げた翅から柔らかい光が立ち上っている感じなんです、しばらく見とれていました。すごく妖艶な美しさを持つチョウで 飛び方もおっとりしていて(ノロマかな..?) すぐ捕まえられそう。これがきっかけでジャコウアゲハを色々観察しました。ジャコウアゲハの幼虫はウマノスズクサを食べます、この草は他の虫に食べられないように(?)毒素を持つそうです ジャコウアゲハはこれを食べ体内に毒素を蓄えるとかで鳥などから身を守っているらしい..(鳥が食べると相当不味いらしいです)。そんなわけで成虫はもちろん 幼虫 蛹なんかも派手で周囲からかなり目立ちます。
今日は気温15℃で暖かい日です、とにかく虫を探してみようと公園に出かけました。この公園は近くの人がホタルを飼育しているとの看板がかかってます、来年が楽しみです。 先ずは傍にあるクワ畑をじっくり観察 いましたクワエダシャクの幼虫です、尻足でしっかりクワにつかまって枝になりきっています。体の模様までクワの木そっくりですね 生き抜く為の技はたいしたものです!!。
続いて大きなケヤキの木肌を見ていると カメノコテントウがのそのそ出てきました。暖かいので目を覚ましたらしい。
花壇に紫と白のハボタンが植えてあります、覗いてみると終齢と思われるモンシロチョウの幼虫が葉を食べています、もう少し頑張れば蛹になれそうです。モンシロチョウはなぜか白ハボタンが好きらしく紫ハボタンには見かけませんでした、味が違うのかな??。
2年前のことですが、群馬県と長野県の境に内山峠があります(国道254号)。この峠の長野側の沢沿いはアゲハチョウの多いところです、山道を散策していると黒い物体が目に入りました。よく見るとミヤマカラスアゲハの羽化したばかりで翅を乾かしている姿です、しばらく観察していると 突然翅をバサット開きました。どうも私に気付いて脅かしているようなんです。近くのツツジで待っているとミヤマカラスアゲハが食事に来ました、金属光沢のピカピカでとても綺麗です。森の妖精とでも言いましょうか!!!。
ミヤマカラスアゲハの幼虫はカラスアゲハの幼虫によく似てます、頭(?)の周りに黄色いハチマキがグルット一回りしているのがミヤマカラスアゲハの幼虫だそうです、昨日の写真と比較すると納得できます。
ウスバシロチョウと呼ばれたのは昔の話で今はウスバアゲハと呼ばれてます。(私の歳がばれそうですね)このチョウチョはあまりにのんびり飛ぶのでウスバカシロチョウなどとばかにしてました。でも幼虫を見つけたり蛹を観察したり はてまた卵の撮影をするまでに3年かかりました。..好きでないととてもやってられません!!。ウスバアゲハの幼虫はムラサキケマンを好んで食べます、2月の終わり頃ケマンソウの周りをさがすとゴロンと出てきます。この虫は蛹になるとき繭を作るんです、チョウの繭は私し初めて見ました。産卵は落ちた小枝にしてましたよ 扁平な白い生みたての卵です。ウスバアゲハは畑と林の境あたりに好んで生息しているようです、成虫はネギボウズの花が大好きです。
今日は冬場の散策のつづきです。道端に一輪のお花 寒さに負けずオオイヌノフグリが咲いてました、何となくほっとした気持ちになります。そばに朽木があったのでまたひっくり返しました。ヤナギの下のドジョウとはこれですね、いたんですよバッタです クビキリギスと言います。この虫は来春まで生きていて新芽を食べてから卵を産むそうです。でも 時として犠牲者も出るんです、モズに狙われて「モズのはやにえ」になった仲間もいましたよ、きっと冬の食料不足に備えられたのかな....!!
そばにあったコナラの幹になにやらおかしな気配 目を凝らしてみると蛾がいました。木の皮そっくりです キノカワガというそうです。自然の中でしたたかに生きているんですね...!!
今日は散策路の傍にある朽木の根っこをひっくり返してみました。なにやら見慣れない虫がじっとしいます。よく見ると体がみずみずしく羽化したての様子です。 思い出しました これはテントウムシの羽化したての状態です 私の経験によれば多分ナナホシテントウだと思います。こんな寒い時期にも羽化するんですね 時間がたてば斑紋がはっきり出てくると思います、明日かくにんしょうと思ってます。おや 隣に変なのが居ましたよ、
テントウムシに似てるけど形がちがいます。 これはヨツボシテントウダマシだと思います。体の斑紋をテントウムシに似せているんだと言われています。テントウムシは黄色い汁を出して臭いでしょう、これを鳥が嫌がるそうです。虫達は他の虫の擬態をして身を守るんですね。 生き抜く術がスゴイナ......