コウモリが

真っ黒いかたまりが家の居間の畳の上に落ちていた。
ほんとに真っ黒で何だか分からなかった。
ちびこうちゃんが「お母さんネズミ！」といった。
え～！！！ネズミがこんなに黒いかぁ！！
よくみるとほんとに毛が生えている。
すごくちいさい。
家ネズミくらい小さい。
そういえば何日か前から、屋根裏でかたかたと音がしていた。
ネズミにしては一箇所からしか聞こえないからでかい虫なのかと思っていた。
その真っ黒いかたまりをティッシュにとってよくみてみると、豚みたいな鼻のネズミみたいな顔で、手足もあった。
「こりゃコウモリだ」
手を広げてみると羽みたいなものが付いていた。
何でこんなところに死んでいるのか知らないけど、うちの中でこんなのに遭遇するなんて私が気の小さい人間だったら今頃叫んだだろうか。
そのまま燃えるゴミに捨てた。
ちびこうちゃんも学校の日記に書いたらしい。
「鳥ネズミ」というタイトルだった。
だいたい近い。