お餅が好き

いつも感謝の気持ちを忘れずに。

北村薫「スキップ」

2007年01月14日 10時52分20秒 | reading
年末に読み終えた作品を今頃・・・。

昭和40年代の初め。女子高2年17歳の一ノ瀬真理子が
大雨で運動会の後半が中止になった夕方、家の八畳間で
レコードをかけ目を閉じた。
目覚めたのは桜木真理子42歳。25年後の世界で夫と
17歳の娘がいる高校の国語教師になっていた。彼女は
一体どうなってしまったのか??どうなる?どうなる??

先に「ターン」を読んでいた私は、どうなるんだろう?と
思いながらも、きっと最後は元の時代に戻れるんだろう、と
半ば決め付けて読み進めていってしまいました。
だから読み終わったときにはビックリでしたよ。
25年後に行きっ放しかいっ、ってツッコミを入れずには
いられませんでした。
でも普通に考えたら、ターンは戻ってくるけど、スキップは
飛びっ放しだよね・・・なんて思ったりして。

主人公は普通では考えられないような状況に身を置かれ
ながらも、逃げることなく必死にひたむきに立ち向かって
いきます。人間なんでも前向きに取り組んでいけば
出来ることはたくさんあるんだなぁ、なんて考えさせられて
しまいました。
頑張ってる人は応援したくなりますね。桜木真理子、よう
頑張った。だんだん深まる家族の絆、巧です。

北村薫の「時」の三部作、最後は「リセット」ですね。
コメント (2)
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