こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。
今朝も曇っています。
昨日も雨が多くて、振りは、このあたりは千葉や東京とは違って、しとしとという感じでしたが、よく降りました。
今日もどんよりした1日になりそうです。
さて、本題です。
今朝ニュースを見ていたらある言葉が聞こえてきました。
「やくざいし」
それでわたしの頭が変換したのは“やくざ医師”。
うん?
もちろん冗談の変換ミスで、本当は「薬剤師」です。
わたしが以前勤めていた会社の、高崎支部の電話番の最後の4桁が“8933”。
わたしはいつも電話番号を伝えるときに言ってました。
“やくざさん”
日本語って難しいですね。って、何を言いたいわけ?
今年の始め、わたしの娘が第一子を出産しました。
東京に住まいがあるんですが、出産はこちらでやりたいからと、前橋のある産婦人科病院に入院しました。
自分でネットを検索して、評判のいいところを選んだみたいです。
もちろん、入院に付き添いました。
そして病室に無事入ったのですが、しばらくしてからわたしは違和感を覚えました。
またしても「言葉」のことで。
その病院は産婦人科専門で、付属として小児科もありますが、基本的には出産のための病院です。
その病院という名称にも違和感があるのですが、出産のために入る部屋も、案内板には“病室”とありました。
うん、“病室”?
病室じゃないだろ、というちょっとした不満でしたね。
これから新しい命が生まれてくるための準備の部屋を、“病室”と呼ぶのはあまりにも配慮が足りないんじゃないの?
これはほぼどの病院でも、同じように無配慮にそのように呼び倣わしていませんか?
さすがに最近では新しい産婦人科専門の病院は、“病院”という名称は使わずに“マタニティ・クリニック”などとネーミングしていますが、さすがに部屋までは相変わらず
に“病室”と呼んでいませんか?
クリニックという言葉にしても、日本語に訳すと診療所であって、病院と同じようなものです。
さらにそこに入る人は“患者”とほぼ呼ばれていますね。
それらすべて、産婦人科は病気ではないはずで、それら病院言葉よりも、もっと「喜びの場所」にふさわしい言葉にかえるべきではないでしょうか。
まず最初は、出産される方を「お客様」であるという意味から考えていきましょう。
そして新しい命を迎えるのにふさわしい場所としての自覚を持つと、おのずとそれらの言葉が生まれてくるのではないでしょうか。
こういったことは、もちろん病院だけには限りません。
あなたのお店でだって、いつも呼び倣わしている商売用語も、根本的にもうい一度考えてみると、接客の際にもまた意識が変わってくるような気がします。
たとえば、お客様を単に“客”というように言うことがあると思いますが、そこに「お」と「様」をつけるだけでも、自分の意識が一歩前に進むような気がします。
さて、連載中の『ある学習塾の変身』は、今日で6回目です。
ここからどうぞ。
「ええ、今の個別学習ですか、このシステムでは生徒数が少ないからできるんであって、たくさんいれば、先生の手が回らないんじゃないのかなって。
生徒全員を前にしての授業形式なら、たとえ10人一度に増えても全然困らないでしょうが、個別学習だと、生徒一人ひとりについて、アドバイスしなければならないわけですよね」
「………そう、ですね」
「だから生徒を増やしたら、逆に個別学習では先生の手抜きになると思いませんか。
それともまだ先生に余裕はありますか。
ちょっと拝見した限りでは、いっぱいいっぱいのような気もしますが………」
「でも、生徒を増やさないとすると、経営的にむずかしくなります」
「なぜ、きちんとそういうシステムだからこれぐらいの月謝が必要なんですと、いえないのですか」
「そりゃ無理ですよ、分かるでしょ?」
「分かりません」
本田は、次に遠藤の言う言葉がどういうものか、分かっている。
確かに自分は理想像を言っているだけだとは思っているが、ここはそうした本質をついておかないと、単なる金儲けの学習塾になってしまうと思った。
「月謝を高くすると、よそに行ってしまいます。当たり前でしょ」
「よく分かります。よそと同じようにしていれば、ね。
でもそこはこの塾の肝である教育方針を、きちんと言葉を尽くして説明すべきじゃないんですか。
その代わりに生徒一人ひとりに対応した学習が可能ですので、他の学習塾よりも生徒一人ひとりの成績アップには責任を持ちます、だからその分月謝は高くなっています。それを承知していただいて、入塾していただくのが筋だと思いますが」
「さっきも言ったように、それじゃ他の塾に安くされて、みんな生徒を持っていかれますよ!」
「なんだ、スーパーの安売りと同じですね、それじゃ」
「スーパーの安売りと一緒にしないでくださいっ!」
「だってあっちがここまで値段を下げたからうちも下げなきゃ、みんな持っていかれてしまう。というのと、まったく一緒の発想ですよ。
どこか違います?」
「………!」
遠藤は、一瞬言葉に詰まった。
「頭に来ました?」
「いや、ええ、少し………」
「少しどころじゃないでしょ。結構、顔、赤くなってますよ」
遠藤の顔には今にも怒鳴り出しそうな怒気がこもっていた。
「怒ってますよっ! いったい何のためのコンサルなんだ、って!」
遠藤は溜まっていた怒りをついに吐き出した。
本田はそれでも笑顔を絶やさない。
そして言った。
「やっと本音を出してきましたね、遠藤さん。これからですよ、本当の話し合いは」
さて塾長の遠藤氏を本気で怒らせてしまった本田は、いったいこれから何をしようとしているのか。
つづく
それでは、また明日。
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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
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