キヨシの楽園

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叔父の潔は、開拓精神を持った日本版ラスト・カウボーイだ。
夜は長距離トラックの運転手、家では菜園や家畜の世話をする。
無口で情が深く、よその子供を引き取って育てたり更生させたり。

昨夜、会社帰りに立寄って「なんか食べさせてー」というと、
ウコッケイ小屋からコーッコッコッコッと鳴き声が聞こえる。
羽毛まみれの叔父が卵を抱えて出てきて、ハムエッグを作ってくれた。

料理上手で買い物好き、なんでも大鍋で救世軍並みの量を作るので
家族皆から「あほぅかっ」と叱られている。
それを知り合いに配って歩くのも、もてなし好きの彼の楽しみだ。

その叔父に「ダチョウのヒナ売ってたよ」と教えてみた。
叔母節子が「あんた、いらんこと云わんでいい！」と同時に叫ぶ。

キヨシ遠い目・・・のあと
「卵はトンカチで割るくらい堅くて、怪獣みたいにデカいんじゃ」
「２匹じゃ足らんなあ、４匹買うか」
「うちの庭は狭いから（家畜やペットで庭満杯）娘の家で飼う」
せっかく買った家にいきなりダチョウ、カオル宅もメイワクだろう。

私も乗ったりヒナと遊んだりしたいので、彼をソソル言葉を掛け続ける。
叔母に追い出されて仕事に向かったキヨシ、彼の頭の中はきっと。



実際庭で放し飼いしてる人もいるらしい。
お肉は「他の肉が食べれなくなる」くらい美味しいらしい。

名前でも考えとくか・・　（ケリーと）キヨシの楽園構想始まる♪