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セルロイドの英雄

ぼちぼちと復帰してゆきますので宜しくお願いしまする。

【映画】アワーミュージック

2005-10-17 23:25:01 | 映画あ行

"Notre Musique"

2004年フランス/スイス
監督)ジャン=リュック・ゴダール
出演)ナード・デュー サラ・アドラー ジャン=リュック・ゴダール
満足度)あえて言えば★★★ (満点は★5つです)
シャンテ・シネにて

人類の行ってきた数々の戦争映像が畳み掛けるようにモンタージュされる「地獄編」、復興の途上にあるサラエヴォに講義に訪れたゴダール(本人)と女子学生オルガ(ナード・デュー)の精神的交流を描く「煉獄編」、全てが浄化された楽園を歩むオルガを描いた「天国編」からなるゴダール最新作。

観終わって相当へこみました。
また分からなかった・・・。
「近作の中ではストレートに仕上がった映画」という噂に、かなり油断していました。

ゴダールを映画館で観たのは「ゴダールのリア王」「映画史」1-3、「愛の世紀」に続いて4作目。古今東西(というか主に西)の膨大な知の断片がガツンガツンコラージュされるゴダール映画、それがわからないとちょっとキツイ。
観る側はそれぞれの断片からイメージを膨らませ、さらにそのイメージと映像/音響を自分の中で共鳴させて楽しむ、そういう素養が必要なんだと思います。
これ、相当難しいですよ、特に西欧文化の中で生きているわけでは無い僕等一般日本人には。
もう、字幕を追うのも必死だし。ゴダールを本当に味わうにはフランス語を理解しないとダメなのかもしれないですね。

さらにこの映画の中で繰り返し問われるのはユダヤ人とパレスチナ人の関係性について。それをモチーフにして自分/他者の関係について考察を加えてゆきます。この問題、ヨーロッパ人の間では身近な問題なのだと思うのですが、極東に住む日本人にとっては、少なくとも切実ではない。北朝鮮の問題が彼等にとって身近でないのと同じです。そういう意味でもなかなか入って行き辛い映画でした。

なんて分からなかった言い訳を羅列してきた訳ですが、日本人でも分かる洗練された映像美/編集センスは相変わらず見事です。サラエヴォの町並、市電、夜景、川、橋、そしてラストの「天国」。
この映画を理解できずに凹んでいた僕も最後に救済された気分になりました。
コメント (14)
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【映画】奥さまは魔女

2005-09-10 15:00:24 | 映画あ行


"Bewitched"

2005年アメリカ
監督)ノーラ・エフロン
出演)ニコール・キッドマン ウィル・フェレル
満足度)★★ (満点は★5つです)
シネプレックス幕張にて

普通の人間と普通の恋愛をしたくて人間界にやってきた魔女イザベル(二コール・キッドマン)。落ち目の映画俳優ジャック(ウィル・フェレル)に見初められ往年のTV番組「奥様は魔女」のリメイクで主人公サマンサ役に抜擢される。

前半は良いんですよ。
二コール・キッドマンが魔法を使い倒し、ウィル・フェレルがSNL仕込みのアホ演技を見せまくる前半は快調なんですよ。

後半に入り、イザベルとジャックの恋愛に話の比重が移ってくると、ちょっと冗長になってきます。二コール・キッドマンは余裕綽々なんですが、ウィル・フェレルはシリアス演技、合わないです。全然良さが出てない。ジャック役にはジム・キャリーも考えられていたようですが、その方が良かったのでは?
TV版「奥様は魔女」をうまく、おしゃれに翻案しているだけに、ちょっと残念でした。 まあ気合を入れて観る類の映画では無いので、これで良いんでしょうが。

マイケル・ケイン、シャーリー・マクレーンの両ベテランが脇を固めていますが、余裕の演技です。まあ、これはF1のフリー走行を見ているようなものですね。


コメント (5)
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【映画】エレファント・マン

2005-08-31 15:52:41 | 映画あ行

1980年アメリカ/イギリス
監督)デビッド・リンチ
出演)ジョン・ハート アンソニー・ホプキンス
満足度)★★★(満点は★5つです)
ビデオにて

-----あらすじ-----
産業革命下のイギリス。トリーブス医師(アンソニー・ホプキンス)は見世物小屋でエレファント・マンと呼ばれる男(ジョン・ハート)に出会う。研究のために病院に彼を連れて行くトリーブス医師。フリークとして見世物小屋で過酷な生活を送り人間不信に陥っているエレファント・マンと徐々に心を通わせるトリーブス医師等病院スタッフ達の物語。

-----感想-----
素直には感動できない感動作
うーん、すごい気持ちの悪いものが残ります。話の作りは非常に真っ当な、そして哀しいヒューマン・ドラマです。だけど気持ち悪さが残るのは、鑑賞者が映画を観ている間常にエレファント・マンの容貌を見せ付けられて、「自分も差別者の側にいる」ことを意識させられるからでしょうか。
エレファント・マンに同情、感情移入しつつも、感動の一歩手前で引いてしまいます。
トリーブス医師も映画の中で悩んでいます。

デビッド・リンチの作品としては異色作ということになるのかも知れませんが、ゴーッと火が燃える音、単調な機械音等「らしさ」は随所に見られます。

この映画に★をつけるのはちょっと難しいです。えいやで★★★。2度は観ませんが、忘れることは無いでしょう。

コメント (2)
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【映画】愛についてのキンゼイ・レポート

2005-08-29 23:40:12 | 映画あ行

2004年アメリカ
監督)ビル・コンドン
出演)リーアム・ニーソン ローラ・リニー
満足度)★★★☆ (満点は★5つです)
シネ・スイッチ銀座にて

-----あらすじ-----
時は1940-50年代アメリカ。未だセックスについてオープンに語ることがタブーだった時代にアメリカ人の性生活について聴き取り/発表しセンセーションを巻き起こしたキンゼイ博士(リーアム・ニーソン)と彼を支える奥さん(ローラ・リニー)のてんやわんや伝記映画。

-----感想-----
愛の映画?

予告トレーラー中のリーアム・ニーソンの微妙に変な髪形に魅かれて観に行きました。

「愛の映画です!!大事な人と観にきてください」的な宣伝文句を新聞で見ましたが、どうでしょう。そう思って観に行くとちょっと肩すかしでは?変人学者の一代記として観にいったら計らずもちょっとほろっとする、という感じではないでしょうか。

ショッキングな場面もほどよくあり(無修正でいいの?というシーンも)、最後まで緊張感は途切れません。この辺はホラー出身のビル・コンドン監督の味?

リーアム・ニーソン、この役でオスカー候補になったローラ・リニーも勿論なのですが脇を固める役者陣も皆好演。中でもキンゼイ博士の助手役を演じたピーター・サースガード!この人どんな演技してても目付きが変わらない!その無表情っぷりがこの映画に確実に趣を与えています。好き嫌いは分かれると思いますが。
映画館で観ても全然損じゃないけど、2回は観に行かないかな。
ということで★★★☆。


コメント (2)
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