あさねぼう

記録のように・備忘録のように、時間をみつけ、思いつくまま、気ままにブログをしたい。

3月の月例経済報告

2020-03-26 19:14:17 | 日記
政府は26日、3月の月例経済報告を発表し、国内の景気判断を「足元で大幅に下押しされており、厳しい状況にある」と下方修正した。新型コロナウイルスの感染拡大によって経済情勢が急速に悪化しており、2013年7月以来続いてきた「回復」との表現が6年9カ月ぶりになくなった。戦後最長とみられる景気拡大がすでに終わり、景気後退局面入りしていることがほぼ確実な情勢になった。

 現在の景気拡大局面は12年12月の第2次安倍晋三政権の発足時から始まっており、政府は02年2月~08年2月に73カ月続いた景気拡大期を抜いて戦後最長となったとの認識を示していた。新型コロナの感染拡大を受けた一斉休校やイベント中止、企業や商店の営業停止などに伴い、経済活動は急速に縮小しており、政府は大規模な経済対策を策定して景気の下支えを図る方針だ。

 月例経済報告は2月まで「緩やかに回復している」との景気判断を示していたが、3月は個人消費や設備投資や企業収益、業況判断など14項目中7項目を下方修正した。特に内需の柱である個人消費は、宿泊業や運輸業、飲食業などの利用客急減を受け「弱い動きとなっている」として3年1カ月ぶりに判断を引き下げた。

日本文化の自画像

2020-03-25 15:48:29 | 日記
序 :日本文化の自画像を描く
第一章:西行の「心」-無常の世と詠歌懸命の道
第二章:親鸞の「悪」-末法の世における救い
第三章:長明と兼行の「無常」-二人の遁世者
第四章:世阿弥の「花」-能と禅の交わり
第五章:芭蕉の風雅ーわび・さびと「自然」
終章 :西田幾多郎の日本文化論ー世界主義という視点

著者の藤田正勝氏(1949年~)は、ドイツ哲学、思想史、日本哲学史を専門とする哲学者、思想史研究者。
哲学を専門とする著者が日本文化を考察した本書を記した背景は、近年、世界全体において、それぞれの文化、民族、宗教の間の溝が一層深くなる方向に動き始めており、そうした状況の中で求められるのは、お互いの歴史や文化を認め合い、対話し、尊重することで、その前提として、我々は、日本の文化や思想、宗教が長い歴史の中で生み出し、作り上げて来たものを再認識する必要があると考えたことだという。
そして、西行の「心」、親鸞の「悪」、長明と兼好の「無常」、世阿弥の「花」、芭蕉の「風雅」の5つのキーワードを基に、彼らの詩歌や思索、信仰を辿り、日本の文化の中に通奏低音として響いているのは「無常」への深く強い思いであることを明らかにしている。
「風になびく富士のけぶりの空に消て 行方も知らぬ我思哉」(「西行法師家集」)
「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。淀みに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとゞまりたる例なし。・・・朝に死に、夕に生るゝならひ、たゞ水の泡にぞ似たりける。不知、生れ死ぬる人、何方より来たりて、何方へか去る」(「方丈記」鴨長明)
「あだし野の露きゆる時なく、鳥部山の烟立ちさらでのみ住みはつる習ひならば、いかに、もののあはれもなからん。世はさだめなきこそ、いみじけれ」(「徒然草・第七段」吉田兼好)
「つらつら世間の幻相を観ずるに、飛花落葉の風の前には有為の転変を悟り」(謡曲「柏崎」世阿弥)
「楽天は五臓の神をやぶり、老杜は痩たり。賢愚文質のひとしからざるも、いづれか幻の栖ならずやと、おもひ捨てふしぬ」(「幻住庵記」松尾芭蕉) 等々
いずれに流れているものも「無常」への思いである。
そして最後に、西田幾多郎の思想を引用して、西洋文化と東洋文化の違いは、前者は「有を実在の根底と考へる」文化であるのに対し、後者は「無を実在の根底と考へる」文化である、換言すれば、前者は、具体的な「形」をとったものを重視する文化であるのに対し、後者は、そのような「形」が生まれてくる以前のもの、つまり「形なきもの」を重視する文化であると述べている。
著者の語る通り、世界中でナショナリズムが声高に叫ばれる近時にこそ改めて認識するべき、日本の文化・思想のエッセンスがコンパクトにまとめられた良書である。

市村正親

2020-03-24 12:00:03 | 日記
今だから話せる、あの時の真実。
ファントム誕生秘話から四季退団の真相、突然の闘病まで、演劇界のレジェンドが語る激しい舞台人生!
目次
まえがき
第1章 演技とは、役を生きること
泣けるファントム、泣けないファントム/自分が役に近づいていっているという感覚は常にある/干されると役者と魚と大根はうまくなるっていうじゃない/僕にもファンがいたんだ「/私の目だけ見ていてね」/打倒! 歌舞伎役者「/飽きる」なんて言葉は、僕の辞書にはない/ミュージカルとさよなら!?
第2章 僕の舞台遍歴、教えます
大人になったら山車の上で〝白狐〟を踊るんだ/僕がやるべき道はこれだ「/しばらく付き人をやらないか」/そろそろ自分を第一に/第1志望は「群衆」、第2志望は「使徒」/「俺は、そんな演出をした覚えはない! 」/役者人生を潰さない神様の選択「/ブラボー! 君でいく」/千秋楽の日にロッカーを空っぽにして/エンジニアがやってきた!/「こんないいものを見たあとは、皆、家に帰ろう」/元の作品を知っている人はみんなズッコケる
第3章 素敵な演劇人と出会えて
チャーミングな師匠 西村晃/無限のアンテナ 浅利慶太/ミュージカル作りの職人 ハロルド・プリンス/シャイな音楽家 アンドリュー・ロイド・ウェバー/ダメ出しするの、大好き 蜷川幸雄/最後には、みんな幸せな気持ちになれる 三谷幸喜/繊細なセリフの演出家 栗山民也/ついにダブルキャスト 鹿賀丈史/砂場の舞台美術家 金森馨/教わったのはバレエだけじゃない 小川亜矢子/芸の父と芸の母 島田正吾、山田五十鈴/もっとこっちの世界にいてほしかった 十八代目中村勘三郎/感動的だった「命をあげよう」 本田美奈子./すっかり〝帝劇の怪人〟 山口祐一郎/まるで弟のような 武田真治/狂気をはらんだいい役者 藤原竜也/自分の歌に酔わない 堂本光一/もう他に怖いものなんか何もない 大竹しのぶ/女優としての力量を見せたい 篠原涼子
第4章 役者・市村正親はこう作られる
台本にのめり込み、1枚のレコードから想像する/ついつい動きが女性っぽい仕草になって/千本ノックをやってくれる演出家のほうがありがたい/車椅子を分解して、毛糸を口に含んで/きっと演劇の神様の仕業/役者なんて、思い込めればいいんです/仮面に隠れた部分だって、適当なメイクじゃダメ/1日の始まりに汗をまず出したい/いいなと思ったら、すぐ真似る/世界で一人だけのファントム/ライブで、目の前で起こっている
第5章 僕はこんな舞台に立ってきた
レジェンドの『オペラ座の怪人』、パパになった『ラブ・ネバー・ダイ』/ヘリコプターの音が聞こえる『ミス・サイゴン』/感情のエキスが出る『ウエストサイド物語』/母ちゃんに感謝した『ラ・カージュ・オ・フォール』/やれること自体が幸せだった『NINAGAWA・マクベス』/神様がいる『屋根の上のヴァイオリン弾き』/子役たちも見逃せない『スクルージ~クリスマス・キャロル~』/草笛さんあっての『ドライビング・ミス・デイジー』
(ちょっと長めの)あとがき
市村正親 舞台出演リスト

「オペラ座の怪人」ファントム誕生秘話から、劇団四季退団の真相、蜷川幸雄が繰り出す「ダメ出し」の真意、そして突然のがん闘病まで。演劇界のレジェンドが語る激しい舞台人生!

市村正親(いちむら・まさちか)
1949年1月28日生まれ、埼玉県出身。A型。西村晃の付き人を経て、1973年に劇団四季のオーディションに合格。圧倒的な演技力で、同劇団の看板ミュージカルスターとして活躍する。退団後はミュージカルのほか、ストレートプレイ、映画やドラマで幅広く活躍。2019年、春の旭日小綬章を受章。

食品を見わける

2020-03-23 19:17:17 | 日記
毎日口にしている食品について少し深く考えてみると、多くの問題があることに気づく。大量生産されるために消費者には不必要な添加物の入ったものもあるし、中味を錯覚させるような表示のついた食品もある。こうした食品のかくされた実態を明らかにし、よい食品とわるい食品を見わけるための基本的な知識と情報を提供する。