あさねぼう

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『追憶』

2021-01-26 14:10:11 | 日記
『追憶』(ついおく、The Way We Were)は、1973年のアメリカ映画。シドニー・ポラック監督。脚本を書いたアーサー・ローレンツは、大学時代に体験した学生運動を元にストーリーを練り上げた。

理想主義的な左翼思想に傾倒する頑固なケイティーと、政治的主義にとらわれない考えを持つ人気者のハベル。信条が正反対の2人は大学で出逢い、卒業後それぞれの道を進む。第二次世界大戦の最中、ケイティーは偶然ニューヨークで、軍人となったハベルと再会し恋人同士になる。ケイティーはハベルの友人らのブルジョア気質に馴染めず、2人は一時は別れそうになるが戦後結婚した。学生時代から小説を書き本を何冊か出版していたハベルは脚本家としてハリウッドで徐々に認められるようになる。

しかし、マッカーシズムの時代が幕を開け、ハベルらがよく集まる映画監督の家に赤狩りの盗聴器が仕掛けられていたのを知ると、ケイティーの政治思想が再燃し、妊娠中にもかかわらず同志らと政府へ抗議に行った。そのことでますます反政府的な言論が制限的になりハベルの仕事にも影響を及ぼし、ハベルはふとしたきっかけで昔の彼女と浮気をする。よりにもよって学生時代の女とのハベルの浮気を知ったケイティーは傷つき、ハベルもケイティーの理想主義に疲れ果て、2人の仲に深い亀裂が入り始める。離婚を決意した2人だったが、ハベルはケイティーが無事に女児を出産したのを見届けてからケイティーの元を去った。

それから時が経ち、ケイティーはニューヨークでハベルを偶然見かけて声をかけた。ハベルはケイティーの知らない女性と再婚し、ケイティーも再婚していたが相変わらずその日も政治活動に熱心だった。ケイティーは懐かしいハベルに、娘が綺麗に成長していることを告げ、夫婦同伴で家に遊びにきてと言った。だがハベルはそれはできないよと告げ、2人は穏やかにお互いを愛しげに抱擁し合いその場で別れた。

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