あさねぼう

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映画 『屋根の上のバイオリン弾き』

2019-07-09 17:15:51 | 日記
映画『屋根の上のバイオリン弾き』のあらすじを紹介します。
アナテフカの牛乳屋テヴィエ(トポル)は貧しいながらも信仰深く、少々口うるさい妻のゴールデ(ノーマ・クレイン)、愛らしい5人の娘、ツァイテル、ホーデル、ハーバ、シュプリンシェ、ビルケの家族と暖かい家庭を築いていた。アナテフカはウクライナの貧しい村で、様々な小売店が雑然と並び、屋根の上にはバイオリ弾きが、危なげなバランスを保ちながら楽しい曲を弾いている。そのバイオリン弾きが象徴するように、村もテヴィエも激しい現実から伝統を守って必死に生きていた。安息日の準備に忙しいある日、イェンテ婆さんが肉屋のラザールと長女ツァイテルの結婚話を持ってきた。ゴールデは喜んだが、ツァイテルには仕立屋のモーテルという恋人がおり、彼女はイェンテ婆さんの話をうやむやにした。テヴィエは仕事の帰り道、もし相手が金持だったらとも考えた。その途中で、彼はキエフから来た革命を夢見る貧しい学生のパーチックと意気投合する。そしてテヴィエは彼を家に招き、家族に紹介し安息日の祈りを捧げる。
次の日、テヴィエは仕方なく肉屋のラザールと長女ツァイテルとの結婚を許した。村人たちは祝福し、ユダヤ人もロシア人も一緒に乾杯した。しかし翌日、思いあまったツァイテルは、父にモーテルとの恋を打ち明け、結局テヴィエはモーテルとの結婚を許してしまう。反対していた妻のゴールデも、ようやくモーテルとの結婚を認めた。やがて結婚式が行われ、出席者は明日に希望を託す歌を合唱していたが、突然乱入してきた警官隊が台無しにしてしまう。
三女のハーバはロシアの若者フヨードカと恋に落ち、パーチックは次女ホーデルに結婚を申し込んだ。怒るゴールデにテヴィエは次女の気持を説明し窘めた。
そして間もなく学生革命家パーチックは逮捕され、ホールデはパーチックを追いシベリアに旅発つ。三女のハーバもフヨードカの元へ去った。
ウクライナの情勢は悪化するばかりで、ついにユダヤ人の強制退去命令が下り、村人たちは次々と村を離れてゆく。家財道具を積み込み、静かに村を離れようとするテヴィエの背後に、バイオリン弾きが奏でるもの悲しい曲が流れていた。

1924年、アメリカには移民法が成立するなどし、移民の流入が阻まれた。そのために、ニューヨークにおけるユダヤ教徒の表現活動は、次第に東欧出身の1世から2世へと重心を移すようになっていったといわれる。そして2世以降の若者は、ショレム・アレイヘムなどの文学作品をイディッシュ語で楽しむ能力も余裕も失っていった。
1960年代に『屋根の上のバイオリン弾き』がブロードウェイ・ミュージカルとして大成功をおさめたのは、英語しか理解しない世代の台頭と、それらの世代の父・祖父の世代の世界へのノスタルジックな回帰、という時代風潮があったといわれる。ユダヤ系移民に限らず、1世と2世などの「世代間の断絶」がアメリカの家庭にとって極めて切実な問題となっていた時代に、この作品はユダヤ系アメリカ人にとどまらず、一般に好評を博した。



☆ ユダヤ人家庭の日常での逞しさ、未来への希望がうたわれている。バイオリンの演奏、主題歌「サンライズサンセット」は心に残る。(つかさ)

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