そもそも、ホメオスタシスが働いてくれているおかげで、血液のpHなんて、そんなにめったやたらと変化するものではないのです。
もしも、本当に血液がpH7.35よりも低い中性ないし弱酸性に傾くことがあれば、それはもう体質どころの騒ぎでなく、アシドーシス(酸血症または酸毒症)と呼ばれる本物の病気です。
アシドーシスは、飢餓や急激な運動、麻酔、糖尿病、腎不全、痙攣性疾患、肺炎、肺気腫などの疾患で起きやすいとされ、頭痛、倦怠感、食欲不振、嘔吐、めまい、眠気、不眠などの自覚症状に襲われるそうです。
アシドーシスの反対に、血液中の予備アルカリが正常以上に増加し、血液がpH7.45以上のアルカリ性に傾いた状態はアルカローシス(アルカリ血症)と呼ばれています。
脳炎やヒステリー、発熱や炎暑が原因で過度の呼吸を続けたり、嘔吐や胃洗浄を繰り返して胃酸を失いすぎると、アルカリが体内に蓄積されすぎて起こるとされています。が、アシドーシスほどの自覚症状はないとのこと。
いずれに、愉快に笑ったから血液がpH7.45以上のアルカリ性になった、悲しくて泣いたから血液がpH7.0の中性やそれ以下の酸性に傾いた、などという血液pHの激しい変動は、絶対にあり得ることではない、と断言してはばかりません。
ですから、血液のpHを測定したって、酸性体質だのアルカリ性体質だのということがわかるわけがないのです。もしも、血液がpH7.4±0.5の範囲を超えて変動したとき、それはアシドーシスやアルカローシスという本物の病気です。
(Dr.中島健次著「出てますか?弱酸性尿」の第1章「尿について、ちょっとだけ勉強しておきましょう」p26~27から転載)
もしも、本当に血液がpH7.35よりも低い中性ないし弱酸性に傾くことがあれば、それはもう体質どころの騒ぎでなく、アシドーシス(酸血症または酸毒症)と呼ばれる本物の病気です。
アシドーシスは、飢餓や急激な運動、麻酔、糖尿病、腎不全、痙攣性疾患、肺炎、肺気腫などの疾患で起きやすいとされ、頭痛、倦怠感、食欲不振、嘔吐、めまい、眠気、不眠などの自覚症状に襲われるそうです。
アシドーシスの反対に、血液中の予備アルカリが正常以上に増加し、血液がpH7.45以上のアルカリ性に傾いた状態はアルカローシス(アルカリ血症)と呼ばれています。
脳炎やヒステリー、発熱や炎暑が原因で過度の呼吸を続けたり、嘔吐や胃洗浄を繰り返して胃酸を失いすぎると、アルカリが体内に蓄積されすぎて起こるとされています。が、アシドーシスほどの自覚症状はないとのこと。
いずれに、愉快に笑ったから血液がpH7.45以上のアルカリ性になった、悲しくて泣いたから血液がpH7.0の中性やそれ以下の酸性に傾いた、などという血液pHの激しい変動は、絶対にあり得ることではない、と断言してはばかりません。
ですから、血液のpHを測定したって、酸性体質だのアルカリ性体質だのということがわかるわけがないのです。もしも、血液がpH7.4±0.5の範囲を超えて変動したとき、それはアシドーシスやアルカローシスという本物の病気です。
(Dr.中島健次著「出てますか?弱酸性尿」の第1章「尿について、ちょっとだけ勉強しておきましょう」p26~27から転載)