液に濡れたpH試験紙の発色鮮明・褪色遅延を特徴とする世界唯一のpHチェッカーである「特許pHスティック」は、３部材から成る簡単な構造です。
①ピンセットの代わりに、水を吸いにくく固くて厚い白色の準撥水性台紙で細長いスティックを作りました。ほど良い弾発性があるので、尿がスティックに当たった際の微妙な感触を釣り竿のように感知することができます。
②白いハンカチの代わりに、中性の撥水性白紙を台紙の先端部に貼り付けました。従来のpH試験紙では、液に濡れて発色したpH試験紙の裏に、背景として白いハンカチや紙をかざさなければなりませんでした。この中性白紙があるお陰で、ハンカチを持つ手が不要になりました。
③中性白紙の先端部にpH試験紙を部分的に貼りました。こんな何でもない、ちょいとした思い付きが発明なんです。現に、pH試験紙を部分的に貼るという貼り方が世界初のユニークなアイデアであることを特許庁の審査官が認めてくれ、2002年９月に特許されました（特許3351518号）。
この特許pHスティックに貼ってあるpH試験紙は、アドバンテック社（旧東洋濾紙）の製品No.20（メチルレッド＋ブロムチモールブルー混合、有効測定範囲：pH5.0～8.0）です。人や犬・猫の尿がpH４～９くらいの範囲を目まぐるしく上下変動しているので、尿のpHチェックに最適なものです。