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川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

山本太郎さん

2012-11-04 05:47:07 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)

11月3日(土祝)晴れ

 車を処分したのでバスと電車で丸木美術館へ。神明町から松山に向かう路線バスの中で弁当をたべるという珍しい体験。

森林公園駅で一人やってきた山本さんの姿を見つけました。映画「夜を賭けて」に出演していたので僕でもすぐにわかるのです。

山本さんの講演は「南京大虐殺」や「アウシェヴィッツ」の巨大な絵のかかる部屋で2時から4時過ぎまでありました。

僕はかぶりつきの座布団席で聞きました。おかげで足が冷えることもありません。

 

 TVや映画の世界で生きる人が社会的な発言をすると干されるというのはよく聞く話です。3・11という究極の日を体験したあとでも「反原発」を表明することは簡単ではなかったようです。「福一」の爆発の直後からの葛藤する心の動きを丁寧に話したのが印象に残ります。

NHKの仕事がまったく来なくなったといいます。原発利権集団とは直接のかかわりを持たないはずの「公共放送」にとってもこの人の存在は邪魔なのでしょう。今では腹が決まってこの社会を変えなければ自分のやりたい仕事はできないと考えるようになったそうです。

示唆に富む言葉です。人間であるなら誰もが「生きたい」と願っているはずです。原発には「NO!」という以外の選択肢はもはやないのです。どんなしがらみの中にいても勇気を出して「NO!」を押し出さなければ自分が死んでしまいます。

 そうです。「生きるか、死ぬか」の瀬戸際に私たちは立たされているのです。

心ある人は誰もが自分の進退を賭けて「生きる」道を宣言するときです。

 山本さんの話の中でもう一つ印象に残ったことがあります。「逃げる」判断の重要性です。

 フクシマの事故のようなときに的確に「逃げる」ことはもっとも重要なことです。「放射能管理区域」と指定されるべき地域にこどもを含む多くの人々を放置して平気でいられるのが今の為政者たちです。「近いうちに村に帰ろう」などと公式に甘言を弄する始末です。

こんなやからと闘って何とか「脱原発」を実現しなければなりません。それでもいつでも「逃げる」用意は大事です。放射能に立ち向かうことはできません。

 国の内外を問わず、いつでも「移住」できる心を養い、どこでも生きていける力を身に付けていかなければなりません。

「3・11」と真剣に向かい合ってきた青年の率直な人生の開示に触発されて考えたことを書き留めました。

 

<参考記事>

樹木希林、山本太郎の反原発運動に「同じ気持ちに駆られた」と 同調

映画.com 9月10日(月)20時0分配信

 

 [映画.com ニュース] 女優の樹木希林が9月10日、出演映画「わが母の記」のブルーレイ&DVDの発売を記念し、俳優の山本太郎とともにニコニコ生放送によるトークライブに出演。放送を前に東京・原宿のニコニコ本社で会見した。“タブーなし”と銘打っただけに、原発問題から互いの結婚、さらに山本の姉の大麻所持による逮捕や「オセロ」中島知子の洗脳問題など、次々と繰り出される映画とは関係のない話題について赤裸々に語った。


 今回のトークは、樹木が山本を指名する形で実現した。樹木と山本は映画「夜を賭けて」で共演したが、樹木いわく初対面は「後輩は挨拶に来るものだけど、太郎さんは知らんぷりだった」。今年、東海テレビで放送されたドラマ「約束~名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯~」で久々に再共演を果たし、「仕事している感じがいいなと思った。こういう人にこの映画を見てもらってどういう感じか聞きたいと思った」と山本をトーク相手に選んだ理由を説明する。山本は、「最初の時は緊張して近づきがたかったんです(苦笑)」と釈明しつつ、「いまや犯罪者扱いされている僕を呼んでいただいてうれしかったです」と感謝を口にした。

 新婚の山本は、「結婚は必要のない制度だと思っていた。契約書で安心を得るのは嫌だった」と考えていたそうだが、これに樹木は「意味はあるんですよ」とキッパリと断言。内田裕也との入籍の際には、内田の承諾を得ないまま「相手のサインなんか関係なく自分で書いて出した」と仰天の経緯を明かし、「夫はそれまでどの女性とも籍を入れずに来たけど、私は入れちゃった。でもそうすることで世の中、社会とつながったんです」と語った。山本はスピード婚の経緯を樹木に聞かれ、「彼女は特殊な家庭で(親に)暴力を受けていたところもあり、コントロールされ続けていたので、そこから外してあげたい、守ってあげたいという気持ちだった」と説明した。

 さらに樹木は、昨年の原発事故以降、山本がかかわってきた脱原発運動にも言及。「あなたと同じ気持ちだったけど、私には飛び出すパワーはなかった。でも全員が同じ気持ちに駆られていたと思う」と同調した。

 報道陣から、山本の姉が大麻所持で逮捕された件について質問が飛ぶと、事件を知らなかった樹木は「お姉さんの事件?」「大麻?」「それが事件に?」と興味津々の様子。山本は「そもそも日本の法律に違反しているわけだし、日本の国策に対し物申す立場を選んだ人間として脇が甘かった」と語る一方で、「(事件は)残念ですが、僕の姉であることは変わりない」と絆を強調した。「DVDのことより、これがフォーカスされますよ」と山本は申し訳なさそうに謝ったが、樹木は「宣伝しても買う人は買うし、買わない人は買わないの!」と語り、笑いを誘った。

 また、オセロ中島の洗脳事件に関しては、樹木が「(中島の)お父さん、お母さんから丁寧なお詫びと現況を報告する手紙が本木(雅弘)さんの方へ来たそうです」と明かした。改めて「渦中の時、生きているのか死んでいるのかも分からず、親御さんの状況は悲痛でしたから、親御さんの気持ちを考えて何とか協力させていただきたいと思った」と当時の心境について語った。

 「わが母の記」ブルーレイ&DVDは発売中。