川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

分杭(ぶんぐい)峠    湾岸だより(9)

2011-08-21 17:02:15 | 父・家族・自分

8月21日(日)雨

 入院11日目です。抗がんイ剤「イレッサ」の服用開始からは10日目です。副作用らしきものは何もなく平穏無事な日々が続いています。このまま推移すれば当初の予定通り今週末には退院できると思われます。肝腎の薬効のほどはどうなったのか?正確には一箇月後のCT検査を見なければわかりませんが良い兆候があるとは聞かされています。

 昨日は10日ぶりにシャバの空気をすってきました。門前仲町の昔ながらのそば屋で「親子どんぶり」を食べたあと辺をぶらつき、Kさんのお宅によって預けてあった自転車で帰りました。ほんの数時間のことですが檻の外に出る解放感が有りました。

 Aさんが退院し、Bさんが一日限りの帰宅となったため、昨夜は病室を一人で占拠するという前代未聞の体験をしました。と、言ってもこの年になると格別にどうということはありません。夜勤の看護師さんが川越の方だと分かり少し交流することができました。

 Aさん(50才台)、Bさん(30才台)との3人で成り立っていた1週間ぐらいの病室生活はなかなか快適なものでした。老、壮、青の組み合わせがよかったのかな。それぞれがオープンに自分史や闘病の歩みを語り、人格的な交流が出来たような気がします。巡回の主治医も加わったことがあります。「癌研究会」の病院らしい優れた空間でした。

 僕を除く二人はこの6月に肺がんが見つかったばかりです。その驚きと不安はさぞやと思われます。冷静そのものに見えるBさんの口から入院前にパワースポットを訪ねた話を聞きました。あなたでもそうだったのかと思ったものです。

 むかし、通ったことのある長野県の分杭峠が近年パワースポットとして知られるようになり、麓の村からシャトルバスまで出る騒ぎになっているといいます。今という時代を思わせる話です。

 分杭峠からの遠望

   出典●分杭峠 驚異のパワースポットhttp://bungui.fineup.net/