トレハロース:保湿効果で、お菓子の保存を高める「糖質」 | ||
最近、TV-CMでみかける変な宇宙人。トレハロースってなんだろう? どうやら、水分を保持する能力が高い糖質で、数年前からトウモロコシなどのデンプンを分解したマルトースを利用してトレハロースに変換する安価な精製法が確立され、ようやく大量生産できるようになった、あたらしい種類の「糖」なんですと。 もともと、糖というのは水になじみ易い性質があるけれど、コレは餅やダンゴ、ごはん等にあらかじめ混ぜておくと、長時間柔らかく保つことが出来るくらいに強い保湿力があるそうです。 これまでは「ソルビトール」などの糖アルコール類の合成甘味料を添加して使ってきたけど、これからは、より自然に近い糖として「トレハロース」が主役になっていくかもね。 ソルビトールは低カロリーで甘いけど、たくさん摂取すると下痢になったりするんです。トレハロースのカロリーは、普通の砂糖と同じ(1g/4kcal )だけど、体内で分解されたら自然に身近な「ブドウ糖」になるわけですし、その保湿力で食感を維持したり保存性を高めたりする利点を生かして、安全な食品作りに貢献してもらえるといいですね。 さて、その「トレハロース」の構造は、一見 特別変わったところもなさそうだけど... | ||
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構成成分は、ブドウ糖だけなので、特別な害はないと思われます。乾燥シイタケがふやけて戻るときの復元力もトレハロースの効果といわれていて、甘味料としてだけでなく、様々な食品などの保存液に添加したり、冷凍保存したときの劣化を防いだりする材料として、まだまだ利用価値は広がりそうです。 皆さんも、手近なお菓子や商品の「原材料」の欄をみて、「トレハロース」が入っているかどうか、眺めてみてはいかがでしょう? 昨日紹介した「チョコナッツパフェ」や「苺のカップショート」にも、トレハロースが入っていましたよ。 ただし、保湿と無関係なジュースや飴玉への使用は疑問ですし、モトがブドウ糖なので、そんなに特別スゴイ薬効作用が期待できるとも思えません。化粧品業界は、とかく過大広告になっているみたいなので、流行りものブームに乗って、なんでもかんでも「トレハロース」! という便乗商法には気をつけましょう。 【l参考になるリンク】 ・「TREHAWeb[トレハウェブ] 」:CMでおなじみ♪ ・「甘さひかえめ お菓子の秘密~生命の糖トレハロース~」 【限りなく妖しいリンク】 ( ̄△ ̄) 「生命」とか「不思議な」、という単語がでてきたら、マユツバですよ。 ・「大麦若葉、トレハロースがはいっている大麦若葉は効能早いのが特長です」 :たかがブドウ糖に「生命力」って何さ?枯れたサボテンは生き返りません。成分もカロリーは砂糖と同じです。食べ過ぎたらダメですよ。誤字/誤変換、がんばりましょう。 ・「VitaRoman ホームページ」 :『「生命の糖」トレハロースの超保湿力を お肌で実感できるクリーム誕生!』って。保湿力はあっても、所詮「糖」ですから、乾燥すれば粉末になっちゃうし、汗などで流れ去るのも早いでしょう?(※ただし、溶液中のタンパク質の劣化防止として、トレハロースの作用が多少見込めるかもしれません。) ・「トレハロースを用いた新しい神経変性疾患発症予防法の可能性」 :細胞に添加した実験ではうまくいっても、生体では腸内で分解されて、ただのブドウ糖になるんですが。「回転棒に乗っていられる時間」、「手足を広げられない現象」...そんなものは観察者の主観で、どうにでも偏る指標。まるで信用できません。 ・「糖質でおやじ臭を抑制 トレハロースに新機能」 :ありえません。(´д`;) | ||
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新製品が発売されては話題になっています。
食品がまるで工業製品のように、新機能を
売りにする時代、それは健全なのでしょうか?
健康であっても健全とは言いかねます。
こんな私は前時代的ですかそうですか。
穀類の摂取よりも精製糖(砂糖)の摂取のほうが、カロリーは同じでも血糖上昇率が異なることもわかっており、やはり精製品の摂取は、自然な食品の摂取とは異なる影響が人体にでるんだろうと考えられます。
同様なことが、実は精製サプリメントにも言えると思うんですよ。
今回紹介した「トレハロース」の構造は、ソルビトールやキシリトールのような糖アルコール類よりも自然に近いので、ほかの合成糖類を摂取するよりは健康にいいかもしれないな、と思いました。
とはいえ、こんな小手先の成分の変化は、PCでいえば、不安定なアプリケーションにパッチを当てまくって誤摩化してるだけ、という事態に良く似てるような気もしますし、根本的な「健全」さには、たしかに繋がっていかないかもしれません。残念ながら…。
血糖値対策のマービーという甘味料をだしてるところです。
けっこう有名な会社なのに本当にデタラメなのですか?