with クロワッサン

北ドイツの風をお届け☆
クロワッサンは愛犬。黒いからクロワッサン。

主婦のサマータイム

2012-03-29 11:21:18 | 新米主婦の毎日
ノホホンと自宅休養しているうちに、ドイツはまたサマータイムに突入しました。

毎年、3月の最終日曜日に時計が1時間進められます。
(午前2時になると1時間進められ3時になるので、たいていの人は
「朝起きたら1時間進んでる」という感覚)





最近良い天気が続いていて、気温は高い日で15度ほど。
風は冷たいけど・・・春はもうすぐそこ!



ここブレーメンの緯度は、北緯53度。
日本のあたりで言うとサハリン島の一番北に相当します。

冬なんて・・・日没16時・・・。

もちろんその高緯度のおかげで日没時間の「ふり幅」はものすごく大きいので、
3月に突入すると日没時間はすでに18時になります。

南ドイツの代表的な町、ミュンヘンは北緯48度。
日本で言うと、それでも北海道よりまだ北で、同じくサハリン島の南部あたり。

ミュンヘンとブレーメンはたった5度しか緯度が変わらないけど、
テレビのニュースやサッカーの中継でミュンヘンが映ると、朝や夕方の明るさが
ブレーメンとはけっこう違っていたりしておもしろいんです。

 まっ、朝は我が家は遅いので、たいてい日没の明るさの話なんですが(笑)


日が一番短くなる冬至では、ミュンヘンの方が約20分、日没が遅いです。
毎年、「南ってうらやましいな・・・」と思う季節。

そして3月、さっきも書いたように日没が18時台に突入する頃、ブレーメンと
ミュンヘンの日没時間は並びます。
こうなると「そうそう、やっぱり、北ドイツも良いのよね!」と心がウキウキ
してきます。

4月、5月とブレーメンの日照時間は伸び続け、夏至の頃には
日没時間は21時。(→ここに「サマータイム」が入ってくるので、生活の中で
認識している時間としては、22時になります。)
ミュンヘンよりも、30分以上も遅い日の入りになるのです。
「北ドイツの夏、最高!ブレーメン最高!!!」と、なるわけです。


実際には、ブレーメンは雨が多いので、そこまで最高!とは言い切れないの
ですが(笑)、
この楽しみがなかったら、北ドイツはもとより北欧に住む人たちは暗い冬を
乗り越えられないと思います。
冬には「南っていいなあ。。。」と羨みつつ、春~夏には「これだから、
高緯度って素晴らしいのよね!!!」とヨロコビ高らかに。
毎年、これの繰り返しです。






先週の日曜日(25日)サマータイムが始まった日、我が家のベランダから。
19時45分をまわったところで日が落ちました。



さて、同じドイツ国内で比較がしやすかったのでミュンヘンを挙げただけ
なのですが・・・

私の出身地、伊勢市は北緯34度。
ヨーロッパで言うとどの辺なんだろう?と調べてみてビックリ。
イタリア最南端(シチリア島、北緯37~38度)よりも、
スペイン最南端(タリファ、北緯36度)よりも、南なんですって・・・。


そういうわけで(どういうわけで?!笑)
私の体には「夏でも、暗くなったら夕ごはん」という感覚がどうやら染み付いて
いるようなのです。

毎年サマータイムに切り替わるこの時期、ブレーメンはもともと19時まで
明るかったのがさらに1時間延びて、20時にやっと暗くなり始めるような感じ。

「暗くなったらごはん」の体内時計で行動していると、夕方からの時間配分を
誤ることが多々あります(笑)

とはいえ去年までは毎日仕事だったので、テラスでのんびりする人達を眺めながら
「いいなー、うらやましいなー!」と夕方職場へ向かい、仕事終わりはもう
真っ暗、ガックリ↓ という日のほうがほとんどだったんだけど。


それが今年は、主婦なのですよ。
夕ごはん担当なのですよ。

サマータイムに切り替わって3日間、やはり「明るさ」基準に行動してしまって
夕食作りにわたわた・・・。
いくら時計が19時を指していても、外が明るい中で(我が家の一番大きな壁一面の
窓は北西向きなので、部屋の中は夕方17時過ぎからが最も明るいのです)
ごはんを作って食べるのはすごーーく変な感じ!

ブレーメンに来て今年で5年目、いろんなことに慣れたけど、
夜仕事のない春夏は今年が初めてのことなので、やっぱり「暗くなったらごはん」は
この4年間も体に残っていたようです。


北ドイツの遅い夕暮れ、明るい中で夕ごはんを食べて、明るい中テラスでビールを飲む
人々を見ながらうらやましく思っていた4年間。
ついに今年は私もそれを満喫したいと思います。

冬の間ほったらかしだったテラスを掃除して、テーブルやイスも出して・・・

「明るいうちにごはんを作る」感覚を身につけなくっちゃ。



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