with クロワッサン

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クロワッサンは愛犬。黒いからクロワッサン。

Auf der anderen Seite

2007-12-05 02:47:40 | ノーシネマ、ノーライフ!
カンヌで脚本賞を獲ったドイツ映画『Auf der anderen Seite』を観に行ってきました。
日本でも去年公開された『Gegen die Wand』(邦題『愛より強く』) の監督Fatih Akinさんの最新作。
『G.d.Wand』同様にドイツ人とトルコ人の埋まらない関係を描いています。

前半の舞台はドイツ、しかもBremen!
この通り知ってる!この建物見たことあるー!な連続でした。
トルコ人の女の子が使ってたBremenの地図が、私がこの2ヶ月使い倒したものと同じだったのも地味にうれしかったり。
*映画の内容はそんなるんるん気分で観るものではないです、念のため・・・。


映画は大きく2つに分かれていて、1つはドイツの大学で教授をしているトルコ系移民の男とその父親、そしてトルコ系を隠して働く娼婦の物語。
もう1つは政治活動のせいでトルコからドイツに入った女の子と、ドイツ人学生の女の子、そしてその母親の物語。
それぞれ3人の登場人物とそのうちの1人の死が描かれているんだけど、その2つの物語がまったく違う空間ではなく途中微妙につながっていたり最後には一緒になったりして、
「そうつながるのー!すごい!!」の連続です。
いっぱい伏線が張られてて時間も戻って描かれたりするのに、難しくないのがよけいすごい。

Auf der anderen Seiteは「向こう側で」という意味で、ドイツとトルコの間に溝があるという
ことだけでなく、トルコ人娼婦の遺体がドイツからトルコへ、ドイツ人学生の遺体が
トルコからドイツへ運ばれること、彼らの死を通して変わっていく残された者の
生活、心境、親子の関係。
いろんな意味が込められているタイトルです。

どこかのページで、
“『Auf der anderen Seite』は、『G.d. Wand』の展開が後半失速してしまって残念…
って感じた人も、満足できる出来栄えの作品!”と読んだことがありますが、
ほんとうにその通り。
日本でもきっと上映されると思うので、ぜひ観にいってみてくださいね☆
私ももっかい、日本語で観たい(笑)

この映画も『G.d.W.』同様、ドイツ語とトルコ語と英語がものっすごい入り混じってます。
『G.d.W.』の時と状況が違うのは、それをドイツ語の字幕つきで見なきゃいけなかったことですね・・・・(笑)“英語を聞きながらドイツ語の字幕で内容を理解する”がひそかに一番むずかしい事を知りました!!
トルコ語はまったくわからないから、音楽みたいにスルーして聞けたけど、英語はヘタに単語聞き取れる(けど理解はできないから、結局ドイツ語字幕で理解しなきゃいけない)ってのがホント難しくてパニックでした。おもしろい体験!!

ところでこの日は、ずっと行ってみたかった映画館についに行ってきました。
映画館に入るとまずCaféがあって、そこのバーカウンターでチケットを買うという
かわいいスタイルでした。
スクリーンのカーテンは手動!
Bremenには小さい映画館がたくさんあって、それぞれ全然雰囲気も違うし、
いろんなオリジナル企画がそれぞれの映画館で組まれていてほんとにおもしろい。
あー私映画館で働きたいな~!!

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