with クロワッサン

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クロワッサンは愛犬。黒いからクロワッサン。

30歳になったら

2010-08-14 08:29:18 | 異文化に、ふれる
ブレーメンにある面白い慣わしに、
『30歳になって独身の男性は、St.-Petri Dom ザンクト・ペトリ・ドーム の前の階段を、
女性はドアノブを掃除する。』
というものがある。

ほとんどの場合実行するのは男性で、ただのお掃除ではなく、友達と持ち寄ったたーーーくさんの
「瓶のフタ」を階段中にまき、ジャラジャラとホウキでかき集めるのだ。

そんなのすぐ終わるでしょ、って???
いやいやいやいや!!
たいてい一緒にやる友達グループには小さな子供が何人かいて、集めたと思ったらグシャー!
集めたと思ったらグシャー!と散らされる。
そして重要なのは、このお掃除は「処女にキスしてもらうまで止められない」ということ。

私の友達(日本人・当時30歳)は童顔のためか、その場にいたドイツ人のおじさんにリアルに
「彼のほっぺにキスしてあげなさい!ほら!!」と言われたことがあるので、
(あれは、ブレーメンにきて3日目だったので、何のことやら分からなかった。
でも彼女は一体いくつに見えたんだろう?!)
本当に通りすがりで女の子を見つけ出すのか、それともそのラストのキスの為に子供たちも参加しているのかは、不明。



私の通った語学学校では、なんとこの慣わしを授業で習う。
(その文章を、うまいことそのクラスで勉強中の文法にからめて)

そのときの内容では、この30歳になる男性は以前はシルクハットにタキシード姿が主流だったとか。
でも今はウサギちゃんなど動物の着ぐるみもけっこう人気。

そして面白いことに、
『ブレーメンでは、30歳になっても独身の女性があまりに多いので、
ドームの正面入り口のドアノブが拭かれ過ぎて擦り減ってしまい、町は女性の掃除を禁止。
今それをするには、女性は自分でドアノブを持参しなければならない。』
・・・そんなバカな(笑) もちろん、ジョーク(だと思う)。


ブレーメンでトコトコと歩いていると、このドームの階段お掃除は、わりと日常的に頻繁に見られる光景。
この慣わしは、主に北ドイツに広まっているものと授業では習っていたので、
ヴェァニゲローデでも見られるとは思わなかった!

なんだかすごく身近に思えた瞬間。


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