アツバキミガヨラン
学名:Yucca gioriosa
科名/属名:リュウゼツラン科 グロリオサ(和名アツバキミガヨラン)
別名:アメリカキミガヨラン 原産地:北アメリカ
大きさ:1~2m 開花期:5~6月~10月
北アメリカ原産の常緑性低木で長さ50∼70㎝で剣のような形をした
葉を茂らせます。
葉は厚みがありピーンと真っすぐに伸びその先端は針状に尖っています。
5~6月もしくは10月頃に花茎を長く伸ばして黄白色で鐘の様な形をした
花を沢山咲かせます。
日本には受粉を媒介する蛾(俗にユッカガと言われる)がいないので
自然環境下では結実しないと言われています。
名前の由来
アツバキミガヨランのキミガヨランは学名の種小名
「グロリオサ(栄光のある)と言う意味を「君が代は栄える」
と言う風に解釈して名付けられました。
アツバは葉っぱが厚いと言う意味です。
日本には明治時代に渡来し庭園樹として広く利用されています。
丈夫で生命力が強く手間のかからない樹木です。
和名の顛末
なぜ別種のユッカ・ヴィフォリにキミガヨランの名前が付いたのでしょうか?
キミガヨランの名前がグロリオ(栄光ある)と言う学名から命名なら
アツバキミガヨランの方をキミガヨランとした方が正しいそうです。
実はこれには顛末があります。
キミガヨランの名前を付けたのは植物学者の牧野富太郎氏です。
小石川植物園に植栽されたユッカの一種をグロリオサ種と同定して
キミガヨランと命名しました。
後にこの株はレクルヴィフォリア種だと判明しましたがキミガヨランの
和名はその株から付いた名前なので変更されずに残り
「クルヴィフォリア=キミガヨラン」となりました。
そうするとグロリオサの和名をどうするかと言う事になり牧野富太郎氏は
「オトコラン(男子蘭)」と命名しました。
しかし現在アツバキミガヨランと呼ばれている所を見るとその名前は
定着しなかったようです。
この顛末は同氏著作「植物一日一題」の「オトコラン」に詳しく掲載されています。
植物の育て方図鑑 ヤサシイエンゲイより
花の名前は自分のお気に入りの花や樹木を色々調べて掲載していますが
間違いなどありましたら教えて頂けると幸いです。