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手づくりオーディオで聴く JAZZ

1960年代の後半、BEATLESがまだ現役だった頃に、初めてアンプを作った。ときどき火がつく。

LCネットワークを作る

2018年11月27日 00時33分59秒 | スピーカー

LCネットワークを作る

 10数年ぶりにLCネットワークを作ってみた。
金田式アンプに手を染めたのが1980年頃だと思うが、それ以来、基本的にはマルチ・アンプ(2-3way)でやってきたのでパーツは凝った物は全くない。
ジャンク箱にはそれなりにコイルにコンデンサは転がっていたが、コンデンサはいいとしてコイルが今回の計画に合うものが全くない。
なぜなら金田式の場合は、クロス・オーバー周波数が
600HZ(or 800hz)と8Khzだからだ。それに合わせたコイルしかない。

 今のシステム構成が2Wayのマルチ・アンプなので、それに合わせなければならない。現在のSPの構成は

低域 DYNAUDIO 20W75 
高域 BMS 4540ND
金田式のCRだけのデバイダ(クロスオーバーは1500Hz)

これをそのままLCネットワークに置き換えることにした。で、問題はコイルがないことだ。
仕方ないので、とりあえずFostexのコイルで 2.1mHとか、3.4mHという空芯コイルを使い
タップを出して必要な1mHと1.5mHを作ることにした。
オシレーターとAC電圧計を使い、いわゆるLCを共振させる方法でLの値を得る方法だ。
昔やったことがあるが、とんと忘れていた。LCを並列に接続して、小さな値の抵抗を直列に入れてその両端の電圧を測るという方法だ。Cの値は10μFとした。最初は抵抗を1KΩとしたら共振状態を把握できず、数Ωの抵抗にして問題解決。
 ただし、EXCELで共振した周波数から Lのインダクタンスを求める式を作るのに四苦八苦してしまった。
 一応、値がわかっているFostexのコイルで試してみたが、ほぼそれに近い値が出てきた。

ということで、LCネットワークを使って音だしが出来るようになった。
このSPシステムをベースにして、アンプの音をチェックできる。
 今、6384pp単独の音を聴いている。バランスはちょっと高域が出過ぎている感じだ。
細かい調整は明日にしよう。


引っ越し 進行中

2017年04月26日 00時23分24秒 | スピーカー

 

blogの引っ越し先として、WPblogというサイトを使ってみた。無料で使えるサーバーのディスク容量は1GBだ。
本家WordPressが提供する無料サービスは、CMが付かないというメリットはあるが、いろいろ制約も多い。
提供される「テーマ」の種類が少ない、カスタマイズに制約があるといったことだ。
WPblogは、制約は減るものの スマホで見る場合は、画面の上部、または下部に ゲームアプリなどのCMが出て来る。
ということは、あるが、とりあえず Gooから、データをExportし、WPblogにImportしてみた。
Importまでの作業は、思ったよりも簡単だった。
が、一つ、やっかいなことがあった。それは、記事中の画像が Gooへのリンクとなることだ。
 GooのBlogを廃止すると、画像が表示されなくなるのだった。
記事に張り付けた画像ファイルの原本はPCに保存されているが、それをWPblogのサイトに1枚づつアップロードするのは
かなり面倒な作業だ。
でも、WordPressの方が、スッキリしたデザインにすることができそうだ。DataBase的な使い方もできるので、
近いうちに、完全移行しようと思っている。

ちなみに、移行のテストは 以下のサイトです。

 My Audio and Guitar (手づくりオーディオとギター)

http://kishi88.wpblog.jp/





DYNAUDIO 20W75を鳴らす その2

2015年12月10日 00時55分51秒 | スピーカー


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 先の日曜日にレイアウトを変えて以下のような配置になった。



Subウーファーと一緒に並べるとどうもうまくバランスが取れないので、いわゆるセンターSP的な
配置とした。左右のSP群との間にはパーツ置きのためのラックがあり、その下段にちょうど
Subウーファーが2台収まるスペースが取れた。
 この際、3D方式としてSubウーファーを1台にすることも考えられるが、それはもう少し検討
することにしよう。

さて、音の方はなかなかいい感じだが試してみたいことは
(1)組み合わせるツイター BMS 4540ND とScan Speak D2904 との違い。

 ・BMS 4540ND の場合

   長年聴き馴染んだ JBLのLE375やLE85程の 強烈なホーンドライバの音ではないが、
  2.5khz~ を全てカバーしながらちゃんと鳴る。全体のまとまりとしては、以前の
  大型SPのときよりも良いと思える。低域の迫力とか部屋中をドライブするような音では
  ないが、常識的な音量では、もう十分なレベルの音だ。
  特筆すべきは、楽器間の定位感がとても良いことだ。それと楽器の定位が揺れないこと。
  3Wayでやっていたときは、Vocalやドラムなどが発する音の高低により左右に揺れることがあった。
  今は VOCALはピタリとセンターに定位し、高音域でも揺れたりしない。
  特にドラムのシンバルがちゃんと定位するので気持ちが良い。

  弦楽四重奏も同じ様に定位感が安定するので、気持ち良く聴ける。

  オーケストラは、ちょっと高域で苦しい気もする。超高域がカバーされていないからか、少しうるさくなる。
  ステージが丁度目線より少し下の席に居て 高音部の音が頭より上から注いでくる感じか。

  Jazzのピアノ・トリオや、Vocalものは とてもいい感じで鳴る。

 ・Scan Speak D2904

  オーケストラは、高音部の音が グッと良くなる。会場での席の位置が上がり、全体が見渡せる位置で
  聴いている感じだ 音は眼の前に広がる。悪くない。

  が、Jazzのピアノ・トリオや、Vocalものは ちょっと細身な音になる。ピアノがアップライトに変わった
  感じとでも言えるだろうか。音の厚みが薄れる感じ。たぶんこれは、一つのSPシステムでは解決できないのだと思う。


ということで、当分は BMS 4540NDを常用することにしよう。

(2)バスレフ・ポートの調整

 数日前からバスレフ・ポートを調整している。
 これが、思っていたよりも 微妙であることを今回実感している。

 ネット上にあるエンクロージャー設計用のアプリを使って、今回は箱の大きさなどを計算してみた。
 バスレフポートも一応それに則り調整している。が、これがなかなかおもしろい。
 バスレスポートは、低音域の出方を調整するものという気がするが、専門家は中域の出方を
 調整するのだと言われる。少しはわかる気がしていたが、今回は、まさにそのことを体感している。
 
 まず、低域が出るようにと長さを調整できるようにしてポートを作り、長くなる方向で調整してみた。

 低域もまずまずの感じがしていたとき ある点で ピアノの左手でコードを刻む音がやけに飛び出して
 聴こえたりした。 Vocalでも 急にバックコーラスが浮くように聴こえたりして 驚いた。
 今まで体験したことがなかった。

 どうやら ポートが長すぎたのかも知れない。

しばらく、これに付き合ってみよう。


Monitor Audio SILVER RS1 について

2015年12月04日 00時25分41秒 | スピーカー


Subウーファーを導入したり、Scan Speak、DYNAUDIOのユニットを使ってみて思ったことだが、
昔のように15インチの重量級のウーファーを使わなくても良い時代になったみたいだ。
確かに15インチの出す低音は素晴らしいと思う。が、それは常識的な音量で8畳-16畳くらいの
スペースで使うものではないと思う。本来の用途は Liveステージや レコーディング・スタジオで
度デカい音でチェックするためのものだろう。
それ位の音量で本領を発揮する。JBLのD-130で聴く スネア・ドラムの音は他のスピーカーでは
出せないと思う。でも重低音は出せない。これをJBL 136Aにすると、重い低音は出るが
鈍くなってしまい、まるで別物の音になる。

もう家の外まで届くような非常識な音量を出す歳でもないのでそれなりの音量で気持ち良く
聴けるSPに替えようと思った。
かつ、Subウーファーがあるのでサイズは小さくても良い。
できれば、クラッシックのオーケストラの 1stバイオリンのセクションが気持ち良く鳴ってくれる
ものが欲しいと思った。

私の少ない経験、というか、この地ではB&WやDYNAUDIO、Monitor audio の類の実物を聴ける場所が無い
のだ。

ということで Net上でSPの評価を眺めてみた。たぶん普通に入手できるものとしては B&Wの
DIAMONDシリーズが良いのだろう。805Dとか。でも、それなりの値段だ。
数年前、リタイアする前だったら飛びついたかも知れない。
でも 上手く鳴らすにはきっと難しいだろうとも思った。

ともかく 小型になったSPの実力の程を聴いてみたくて オークションできになっていた
Monitor AudioのSILVER RS1 を入手した。

一聴して驚いた。結構、能率も良くて低音も想像以上に出て来る。入力端子がBiampに対応しているので
ツィターを切り離し、SCAN SPEAKに換えてみた。元気がいいだけの音から随分よくなった。
が、やっぱり Vocalものや Piano Trioとかで音像の前後感、実在感が出ない。
PAを通した音と言った感じ。Liveで聴くPIANOの音とは違うというところだろうか。

その点では今回の20W75 と BMS 4540NDの組み合わせで聴くオーケストラの音は、かなり良くなった。
コンサートホールの1階の中央付近より前方辺りで聴く音だ。ステージの高さと耳の高さが同じ位の
位置に感じられる音が出ている。

 


DYNAUDIO 20W75 を鳴らす その1

2015年12月03日 01時11分30秒 | スピーカー


< DYNAUDIO 20W75 を鳴らす その1 >

 私の年代の者は、低音を出すためには 38cm(15インチ)のウーファーが必須と思って来た。
私もJBL、Altec、TAD、GAUSSを取っ替えたりの繰り返しだった。私の出来た範囲での経験では
TADのTL1601がBESTだった。が、なぜか全体のまとまりと出て来る音は偏っていた。
Jazz Pianoを中心に聴いていた頃は、木製ホーンにJBL375を付けて出て来る音は 最高だった
ように思う。一方で、音ではなくて、好きなミュージシャンの 「大滝 詠一」や
「ユーミン」、「リッキー・リー・ジョーンズ」の曲などは うまく鳴ってくれなかった。

ある部分はすごく良いのだが全体としては纏まりがなかった。たぶん部屋の大きさが15インチ・ウーファーや大型の木製ホーンにとっては狭過ぎたの
だろうと思う。おまけに いま思うと気恥ずかしくなるほど 傍迷惑な程の音量で鳴らしていた。
カミさんが「家の手前 10mくらいから音が聴こえてくる」と言っていた。
一応、2重窓で防音はしているのだが。
それは、30後半から40代の頃だ。いま思えば ちょっと恥ずかしい。

 そういう経緯もあり、それなりに ダウンサイジングをしようと2-3年前に決めた。
その頃の箱も、ウーファーもJBLのドライバも、今は手元にない。

その30数年前の箱の残骸を使って DYNAUDIO 20W75用の箱を作ることにした。
その残骸の板は、カナダ産の米松合板で ピアノの響板用として輸入されていたものだった。
すごく硬くて響きが良い。が、今回の目的にはこれが全て裏目だったかな。

結局、バラしてみると、使える部分としては、
 ・全面バッフル
 ・後面
 ・上面、底面
ということになった。
板厚は 19mmだ。それなりに補強することにした。
問題は側板だ。シナ合板とかを考えたが、強度と重さを考えて 針葉樹合板とラワン合板を
張り合わせて24mmとして使うことにした。
DIY店で1カットで60cmに揃えてもらい買ってきた。
これから幅のサイズは自分でカットすることにした。


<< 作業開始 >>

<11月11日>



2階のベランダで、作業開始、久しぶりに電動ノコを取り出す。ここで カットのミス発生。
でも、余裕を見て材料を調達していたので何とか処理できた。

<11月23日>

その後、天候との兼ね合いを見ながら、張り合わせ、桟木などの調達もしながらなんとか
外観が整った。一番、時間がかかったのは、バッフル板や桟木の微妙なサイズの調整だ。
まさに 0.5mmm単位で修正する必要があった。DIY店で買って来た桟木などは微妙に歪みがあり
平面を出すのに思いのほか時間を食った。



最後は、バスレフ・ポートとSPユニットの取り付け穴の加工だ。
今回は、ウーファーをちゃんとビス止め出来るようにするために正確に開けたかった。
ということでサンダーやトリマーを引っ張り出して来て作業をした。

<11月29日>

 昔、プロの人から裁断したもらった板材は正確だったので組み上げるときの手間はそれほどでも
なかった記憶があるが、今回は実に苦労した。カンナと鑢でどれ程修正したことか。

と、取り掛かってから1カ月ほどかかってしまったが、やっと音出しができる状況まで来た。



 左端が今回 作った箱だ。右側に写っているのは 最近、試に手に入れた Monitor Audioの
SILVER RS1 だ。小さい割にダイナミックな音が出る。だが音はPC用、YouTube用とかには
OKという感じだ。 音が団子状態で 奥行感も分離も それほどでもない。

さて、肝心の 20W75 だが、バスレフ・ポートの追い込み調整が必要だと思うが 「かなり良い」。

Contour 1.8 MK を越えている。曲によっては サブ・ウーファが効果的か。