正々堂々blog

衆議院議員川内博史の日記。

米国産牛肉輸入再開問題

2006年01月30日 | Weblog
ぼくが先週の木曜日に、政府の重大な閣議決定違反を指摘していた通り、今日の補正予算審議の為の予算委員会は紛糾しました。

金曜日の代議士会で同僚の松野議員と打ち合わせをし、資料を渡しました。

すばらしい、質問でした。

政府の答弁は、まさしく偽装答弁。

言を左右に自らの間違いを認めようとしない姿勢には、怒りを通り越して「かなしさ」を覚えました。

日米両政府の思惑だけで、食品安全委員会を隠れみのにして、拙速な輸入再開に踏み切り、今回の閣議決定違反だけでなく、数々の手続き違反をしていながら、「日本側に非は全くない、なぜ政府が責めらなければならないんですか!?」
と開き直った小泉総理に、ぼくは分かって欲しいんです。

国民の皆さんの食の安心と安全を守る為に、様々にクリアしなければならないハードルがあるんです。

しかし、政府は閣議決定した手続きを守らなかったし、今回の特定危険部位の混入という事実により、輸出プログラムの不確実性も明らかになりました。

国民の皆さんの生活を大事に思うならば、輸出プログラムの見直し、米国の日本向けの全ての食肉加工施設の「査察」、そして、食品安全委員会が何よりも求めている米国内における飼料規制の甘さを指摘し、牛由来肉骨粉の完全な焼却処分等、米国政府としっかりと誠実に協議をしなければなりません。

総理、今政府は国民をとるのか、米国の畜産業界をとるのかを問われているんですよ。

中川農水大臣には、午前中の答弁では、閣議決定違反を認め責任のとり方を考える、という誠に潔い答弁も一度はされたわけですから、自ら辞表を出されるのが男子の本懐と存じます。

耐震偽装、ホリエモン、BSEと偽装が続くなかで出直す為にも、原点に立ち返ることが必要なのです。

なぜなら、ぼく達は国民生活向上の為に国会で議論しているのあって、アメリカの為でも業界の為でもないからです。