正々堂々blog

衆議院議員川内博史の日記。

代表質問の感想

2006年01月23日 | Weblog
今日は、政府四演説に対する各党の代表質問が行なわれました。

気になった質問と答弁をピックアップします。

詳細は、衆議院ホームページのVTRをチェックしてください。

① 耐震強度偽装問題

安倍官房長官の関与があったかどうか、について官房長官はこう答えました。

「ヒューザーの小嶋氏とは面識ない。事務所としても問題となるような対応はしていない」

「問題となるような対応」はしていない、ということは、「対応」即ち安倍事務所の政策秘書である飯塚氏が国土交通省に対して「電話」だけはしたが、それは「問題となるような対応」ではない、と言う意味なのでしょうか?

「電話」をしたのか、していないのか、そこをはっきりさせなければなりません。

② ホリエモン事件

昨年の総選挙で亀井静香氏への刺客としてホリエモンを送り込み、武部幹事長や竹中大臣が応援に入ったことに関して、小泉総理は「今回の事件と、総選挙で応援したこととは別の問題」と答弁。

しかし、彼の錬金術は、あっという間に本日彼が逮捕されたことからも分かる通り、明らかに犯罪であり、しかも彼ひとりに止まらず、マザーズ等の新興市場を取り巻く幅広い関係者の関与があったであろうことは、早い段階から指摘をされていたのです。

「別問題」とは、何と何が「別」なのでしょうか?

ホリエモンは落選しました。

しかし、もし当選していたら小泉総理は何とおしっゃるのでしょうか?

それとも、当選していたら逮捕はなかった、とでも言うのでしょうか?

いずれにせよ、この問題は小泉総理がおっしゃるような「別問題」で済むような、簡単な事件ではなく「構造的」な「たくさんの人々」が関与する「巨大な詐欺事件」に発展する可能性があります。

③ 医療制度改革について

小泉総理は「国民皆保険制度は堅持する」と答弁されました。

しかし、ここがクセ者だなぁ、と思いました。

一般的に「国民皆保険制度」と言う場合には、「保険証が1枚あれば、高度な医療を現物給付され、その費用については公的保険によりまかなわれる」と、いう定義をぼく達は想起します。

他方、今政府が使っている「国民皆保険制度」という言葉の定義は、どうなのでしょうか?

「国民全員が、何らかの形で公的な保険に入る。しかし、今後は高度な医療については、保険給付の対象にするか否かは検討課題である」ということにでもなるのでしょうか?

この言葉の意味、定義については今国会において、しっかりと詰めていかなければなりません。

④BSE(米国産牛肉の輸入停止問題))について

小泉総理は、輸入停止措置をとったことを、まるで手柄のようにおっしゃっていました。

あきれてしまいました。

今回は「たまたま」サンプリング調査の中で発見されたものであり、昨年12月12日輸入再開以降全てを検査していたならば、もっと早い時期に見つかっていたであろうことは、容易に想像ができます。

それを「水際で食い止めることができた」と自慢げに答弁する姿は、滑稽でした。

そもそも、以前のブログに書いた通り、米国内において、と畜解体の過程では、米国政府(農務省)は食肉を「検査」している訳ではなく、ひとつの工場にひとりの政府職員が、解体過程」を「見て」いるだけである、ということで、特定危険部位の除去には、限界があるのは自明です。

BSE感染リスクを減らしていく為には、金曜日も書きましたが、今こそ完全なるフィード・バン(飼料規制)を米国政府に受け入れさせるべきです!

まだまだ、書きたいことがありますが今日はこのくらいにしておきます。

今国会は、小泉改革の「偽装」を徹底的に詰めていかなければなりません!!

頑張ります。