『実刑でよかった!!君らも1回刑務所に入るといい』
昨晩は山本譲司君と4年ぶりに会いました。“前科者”になった彼は、とてもたくましく、輝いていました。仮出所してきた当初は、世間に出るのが嫌で嫌で仕方なかったそうです。でも、「獄窓記」を執筆して、心の中にたまったものを吐き出して以来、開き直ることができたって言ってました。今は講演活動と、週に二回の福祉活動で大忙しだそうです。「今年1年は、なんとか食っていけるんだ」と言った彼の、“人生はその日、その時、その瞬間が勝負なんだ!!”と言いたげな、人生を生きてる自信に、圧倒されてしまいそうでした。刑務所と拘置所の違い、なぜ自分は実刑で、辻元さんは執行猶予になったのか、等々興味深い話を聞かせてもらいました。
“お互いに頑張ろう”
再会を約束して別れました。
もうひとつ、今日は午前11時から正副幹事長会議がありました。何を隠そう、ぼくは民主党の副幹事長なんです。議題は参議院選挙。ぼくは、地元の鹿児島を含めて九州地区担当として、幹事長の代理で九州各県を応援に回ることになりました。
一瞬が、勝負の気持ちで頑張ります。
最後に、昨日の日記でアップしたソニーミュージック本社からの返事に関連してですけど、ぼくの送った手紙の内容をうっかりアップし忘れていたので、今日アップします。5月18日に英文で、5大メジャー(ソニー・ワーナー・ユニバーサル・EMI・BMG)社長宛てに送ったもので、下に和訳も載せておきます。
では、また明日!!
18 May 2004
Mr. Andrew R. Lack
Chairman and CEO
Sony Music Entertainment Inc.
Subject: Confirmation on the position of your company about a right to control
importation of phonograms
Dear Mr. Lack
I'm a member of the House of Representatives of Japan and also an executive member of the Committee on Education and Science of the House of Representatives.
At present, the Japanese Diet has been in deliberation of a revision of the Copyright Law of Japan, which has attracted attention of the Japanese music users. A bill presented to the Diet is intended to prevent CDs of Japanese repertoire from flowing into the Japanese market from Asian countries where a price of CD is lower than that of Japan. A right to control importation of phonograms is proposed in the bill. As you are aware, the Copyright Law upholds the principle of non-discriminatory treatment. If the proposed right to control importation is granted and come into the law, it will be applied not only to the domestic repertoire, which is a primary target of the bill but also to international repertoire. Many Japanese music users are concerned about the possibility that CDs for international repertoire may be subject to the importation right.
RIAJ, which strongly calls for the bill to be passed, has dismissed such concerns and presented the minutes of the board meeting of RIAJ (attachment-1) and revealed that the five major record companies including yours has expressed the intent not to change the scheme of parallel import of international repertoire in Japan. On the other hand, however, RIAA and IFPI submitted joint comments to the Japanese government last December, in which parallel imports are severely criticized (attachment-2). Which comment does reflect the true intent of your company? If the right to control importation of phonograms is established, how are you going to treat imported CDs in Japan? I greatly appreciate it if you respond to these inquiries.
Sincerely Yours,
Hiroshi Kawauchi
Member, House of Representatives
Member, Democratic Party of Japan
和訳
輸入権に関する貴社意向の確認
私は日本国の衆議院議員であり、また衆議院の文教科学委員会の理事を務めております。
現在、日本の国会では音楽ファンが注目する著作権法改正が審議されています。それは、日本の音楽CDが価格水準の低いアジアから日本市場に還流することを防止する法案です。換言すれば、輸入権です。ご承知のように、著作権法の原則は内外平等でありますから、この輸入権が確立しますと本来の目的である日本CDだけではなく、洋楽CDにも輸入権が及ぶこととなります。これが日本の多くの音楽ファンを心配させているのです。
この法案の成立を強く求める日本レコード協会(RIAJ)は、この懸念を強く否定し、RIAJの理事会議事録(別紙-1)を提出して貴社を含む5大メジャーが日本のライセンシーを通じて、日本における洋楽の平行輸入のスキームを変更する積もりはないと表明していることを明らかにしました。しかし一方では、昨年12月、RIAJはIFPIとの連名で日本政府に対し、平行輸入を強く批判する意見書(別紙-2)を提出しています。どちらが貴社の考えなのでしょうか。仮に輸入権が成立した際、貴社は日本における輸入権に対しどのような措置を取られるのかお尋ねします。ご回答をお待ちしております。