ミナークシ寺院は、南インドのマドゥライにあるヒンズー教寺院。
元々は「魚の眼を持つ女神」と言われるドラヴィダ系の土着神ミナークシ女神が、
シヴァの妻として祀られている。
ゴープラムと呼ばれる塔門が、街を見下ろす。
寺院内の無数の神々の像や、参拝する信者達の熱気が醸し出すエネルギーは、
筆舌に尽くしがたい。
毎晩、シヴァ神を妻パールヴァティの部屋に運ぶ儀式が行われ、
追随する人々の熱気に、圧倒されるばかり。
街を散策すると、随所にヒンズー教の習わしに触れることができる。
赤ん坊を抱いて着飾っている家族にお目にかかる。
一歳を迎えると剃髪して、お祝いをするのだという。
玄関や店舗の入り口には、神様を迎え入れるために、毎日、文様を描く。
日本でいえば、「盛塩」のイメージか。
ガネーシャは、シヴァ神の長男。
母のパールヴァティの言い付けを守り、シヴァ神に首を落とされたため、
象の頭に据え変えられたのだとか。
来訪した日は、ちょうどガネーシャの誕生日。
町中、お祭りの機運が盛り上がっていた。
人気の神様で、商売繁盛の気持ちも込められ、
宿泊したホテルの前にもガネーシャ像が迎えてくれる。