『絆』日記

~ありがとう~

生活と仕事

2011-01-14 12:59:10 | 日記
皆さんにとって仕事とは何だと思いますか職場に週2回清掃にきてくれている方がいます恐らく60才を過ぎたであろう背の低い年配の女性小さい身体で台車に大きな業務用の掃除機やたくさんのゴミ袋を乗せて、このビルに入っている各フロアを周り清掃作業をされています仕事をしている人々の座席の間を縫うようにして、一言も言葉を発することなく黙々とゴミ袋を引っ張って一つずつゴミ箱からゴミを拾い集め、時に不燃ごみ、可燃ごみを手で仕分けして自分の持っているゴミ袋に振り分けて行く小さな身体に大きなコミ袋を提げる姿がなんとなく切なく感じていましたその女性、もう一つ私が気にかかっていたのは足が不自由そうなところ足が0脚で普通に歩いても足を引きずるように歩いているのですその姿をみているだけれでも転んでしまわないかハラハラしてしまう程その不安定なステップに加えて、作業中は大きな荷物を持っているので、本当にバランスがとりにくくて辛いのではないか、転んでしまわないのだろうかと時に心配になったりしていましたしかし、周りに対して無表情で微笑むこともなく淡々と仕事をこなす彼女の姿に私もなんとなく毎回声をかけるチャンスすら失っていましたそして年が明けて今年・・・その女性の代りに背の高い男性が職場にいらっしゃってくださるようになりました首にタオルを巻いてどんな大きなモノでも一発で持って行ってくれそうなとても頼りになりそうな身体しかし、あの男性の後ろ姿をみると小柄なあの女性の姿が重なりますあの女性はどうしてしまったんだろうと・・・総務の方が遠くで話をしているのが聞こえてきましたなんでも、その女性、自転車に乗っている時に自転車ごと転びそこからどこかを痛めてしまったとのことそして、その後、私の職場のフロアーで清掃作業中、ゴミ箱を持ったところでバタンと倒れてしまったのだそうですその姿をみた総務の方が心配になり『大丈夫ですか今日はこちらの作業無理をなさらなくて結構です今日は帰って休んでください』と声をかけたのだそうするとその年配の女性『大丈夫です、最後までやります』といったようそれでもこちらとしては心配で『休んで下さい会社にはこちからご連絡しますので』と話をしたら、必死で『会社にだけは言わないでください絶対に言わないでください生活がかかっているので』と話をされたのだそう生活がかかっているとはなんとも重みのある言葉で、それを聞いた時になんだか胸の芯が痛くなりました生活のために身体が砕けても仕事をしなくてはいけない・・生きるための生活、そして仕事・・ギリギリの生活をしているのが国民の生き方なのだと思うと外の冷たい風が身体に突き刺さりました今までの人生もがむしゃらに必死に生活を営み、生きてきたのに、自分の生活が続く限りギリギリま選択肢が働くこととは仕事・・・そして安定・・・若人には生活のためだけの仕事ではなく生きがいとしての仕事として、そして年配の方には仕事に振り回される生活ではなく、今までの皆さんの勤労の社会貢献が誰にも平等の報酬として、保障された生活が維持できる平等で安心感のもてる社会であって欲しいと思います今週はまだ清掃の方がいらしていません来週あの寡黙な年配の女性が元気にいらっしゃってくれるのを待っています素敵な午後を

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