《ニューヨーク直行便!》

NYでエディター&ライターとして活動しているアベカスの、
見たまま感じたままの私的ニューヨーク・レポートです。

日米 犯罪比較

2005-02-24 | NY よもやま話
ニューヨークに住んでいると日本の知人から「治安は大丈夫?」と聞かれることがよくある。
実際のところ、これまでの2年半で一度も怖い目にあったことはない。
逆に昨年の春、帰国したときに、何人もの知り合いが路上でひったくりにあったと聞いて、
「福岡って怖い!」って気を引き締めたくらいだ。

もちろんいくら治安が良くなったといわれるニューヨークでも、
毎日のように殺人やレイプはおこっている。
だから、危ない時間帯や場所を一人でうろうろするなんて無謀なことは、絶対にしない。
ま、ラッキーだというのもあるんだろうけどね。

事件と言えば、日本のニュースを見ていて、ふと思ったことがある。
最近、路上や駅などでまったく面識のない人に突然危害を加える事件が多くないですか? 

例えばつい先日も、どこかのデパートで、幼児の頭をいきなり包丁で刺して殺害したやつがいる。
失業中の男がたまたま幸せそうな家族を見かけ、犯行に及んだとか。
本当にとんでもない話だ。
小学校にいきなり押し入って、子どもたちを無差別殺害した宅間死刑囚の事件も記憶に新しい。
ロリコン男の、幼女殺人も相変わらず聞くよね。

一方、アメリカでは、そういう類の事件をあまり聞かない。
コロンバスの銃乱射事件は記憶に新しいけど、日本ほど無差別殺人は多くないと思う。

だいたいニューヨークは忙しい街だし、みんなストレスを膨大に抱えていそうだし、
貧富の差も激しいし、失業者も多いだろうし…etcで、いろんな人が住んでいるので、
そのような類の事件があってもおかしくなさそうなのに、
新聞を見ていても、あまり無差別殺人とか幼児殺人とか聞かない。
実際、地下鉄などでお金を恵んでくれと懇願されても、
無視したからといって危害を加えたりしてくることもまずない。
貧しい人や恵まれてない人も、その人なりの人生を精一杯生きているように感じる。

もっとも、子どもの事件がアメリカで少ない要因の一つとしては、
行政が絡んだ対策が功を奏していると思う。
どこも小学校は、部外者が簡単に入れないような仕組みになっているし、
法律で子どもの一人行動を禁じているから、自己防衛の成果が大きいと思う。


少々長くなってしまったが、私が言いたかったことは要するに、
アメリカは怨恨などの事件が相変わらず多いが、
日本は想像もできないような理由で起こった事件が近年増えた気がするけど、実際どうなのかな?って。
もちろん、「だから日本ってヘンな国」とか「変質者が多い」とかを言っているわけではないので、誤解しないで。
事件の数は、断然アメリカの方が多いだろうし、
そもそも殺人なんて、理由の如何に関わらず許されることではないのだから。

ただ、日本って「いつから」そして「なぜ」そういう事件が増えちゃったのだろう? 
長いこと考えているけど、答えが見つからない。自分で考えても悶々としてくるので、
今回ここに書かせてもらった。
なんかまた気づくことがあったら、書いていこうと思う。

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2 コメント

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同感・・・ (かれん)
2005-03-11 19:07:20
アベさんの問いへの答えにはまったくなっていないのですが、

私も最近同じことをよく考えていたのでつい。



とくに



>アメリカは怨恨などの事件が相変わらず多いが、



のところ。

アメリカはもちろん、日本も以前は恨みつらみはもちろん、とにかく犯行にいたる感情的、状況的な動機や悪い意味かもしれないけど、犯罪者と被害者の間に関係性があったような気がするんだけど、

最近の事件はそれさえもなくって言うのが多いような。

無差別?



う~ん・・・。



本当に結論のないコメントですが。

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いえ、その通りです (アベカス)
2005-03-12 04:19:04
その通りです。私が言いたかったことを端的に書いてくれてありがとう。

共感できる人に会えて、うれしいです。

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