私にとって英語はあくまでも第二外国語だから、日本語のように何も考えなくてもポンポン出てくるわけじゃない。
しゃべるときは、それなりに頭を使う。
それが深夜だったり、仕事で疲れていたりすると、
自分の意図しないとんでもない言葉が口をつくことがあるので、尚更気をつけなければならない。
でもよく考えると、日本語もそうかも。
私は小さいときから「ひじ」と「ひざ」がいつも混同していた。
「え~と、“ひざ”でいいんだっけ?!」というように、言う前に頭の中で確認しなければならなかった。30ウン年生きてきて、最近やっと判断がすばやくできるようになったけど。
似たようなことが、今英語でも起こっている。
まずはcabbageとcavity。
前者は、キャベツ。後者は虫歯のこと。
アメリカのアクセントだと、キャベッジとキャベディと発音がやや似ている。
昔は英単語を“書いて”覚えていたけど、アメリカに来て“音”から覚えるので、
覚えたての当初はcabbageとcavityの判断がつかなくて、
つい「I have a cabbage in a back tooth.」と言ってしまい、アメリカ人に大笑いされたことがあったっけ。
つまり「キャベツが口の中にあります」と言ったのである。(アァ、恥ずかしい)
しかし、最近になってようやくその2語の明確な判断がついてきたので、間違えることもなくなった。
これは今となっては笑い話。
最近、私が神経を使うのは次の2語。
prospectiveとprostitute。
前者は「将来の」という形容詞。後者は「売春婦」のことで、ま~ったく意味が違う。
アメリカの発音はプロスペクティブとプロスティテュートと、最初の「プロス」しか似てないのに
なぜか判断に苦しむ私。
以前、人を紹介するとき
「She is a prospective student.(彼女はもうすぐ学生になるのよ)」と言うべきところを
「She is a prostitute~~.」(彼女ば売春婦なのよ)と言いそうになって焦ったことが!!!
その日以来、いつも言う前に「えっと…」と頭の中で一旦確かめなければならない。
他にもexposing(ひと目にさらす)とexplosion(爆発)、
disposable(使い捨て)とdisability(身体障害)、grave(墓場)とbrave(勇敢な)
などと、一歩間違うとシャレにならんものばかり。
やはり30すぎての英語習得は一筋縄にはいかないなと感じる、今日この頃なのです。