《ニューヨーク直行便!》

NYでエディター&ライターとして活動しているアベカスの、
見たまま感じたままの私的ニューヨーク・レポートです。

紛らわしい英語

2005-06-27 | 英語

私にとって英語はあくまでも第二外国語だから、日本語のように何も考えなくてもポンポン出てくるわけじゃない。
しゃべるときは、それなりに頭を使う

それが深夜だったり、仕事で疲れていたりすると、
自分の意図しないとんでもない言葉が口をつくことがあるので、尚更気をつけなければならない。

でもよく考えると、日本語もそうかも。
私は小さいときから「ひじ」「ひざ」がいつも混同していた。
「え~と、“ひざ”でいいんだっけ?!」というように、言う前に頭の中で確認しなければならなかった。
30ウン年生きてきて、最近やっと判断がすばやくできるようになったけど。

似たようなことが、今英語でも起こっている。

まずはcabbagecavity
前者は、キャベツ。後者は虫歯のこと。
アメリカのアクセントだと、キャベッジとキャベディと発音がやや似ている。
昔は英単語を“書いて”覚えていたけど、アメリカに来て“音”から覚えるので、
覚えたての当初はcabbageとcavityの判断がつかなくて、
つい「I have a cabbage in a back tooth.」と言ってしまい、アメリカ人に大笑いされたことがあったっけ。
つまり「キャベツが口の中にあります」と言ったのである。(アァ、恥ずかしい

しかし、最近になってようやくその2語の明確な判断がついてきたので、間違えることもなくなった。
これは今となっては笑い話。

最近、私が神経を使うのは次の2語。
prospectiveprostitute

前者は「将来の」という形容詞。後者は「売春婦」のことで、ま~ったく意味が違う。
アメリカの発音はプロスペクティブとプロスティテュートと、最初の「プロス」しか似てないのに
なぜか判断に苦しむ私。

以前、人を紹介するとき
「She is a prospective student.(彼女はもうすぐ学生になるのよ)」と言うべきところを
「She is a prostitute~~.」
(彼女ば売春婦なのよ)と言いそうになって焦ったことが!!! 
その日以来、いつも言う前に「えっと…」と頭の中で一旦確かめなければならない。

他にもexposing(ひと目にさらす)とexplosion(爆発)、
disposable(使い捨て)とdisability(身体障害)、
grave(墓場)とbrave(勇敢な)
などと、一歩間違うとシャレにならんものばかり。

やはり30すぎての英語習得は一筋縄にはいかないと感じる、今日この頃なのです。


使えない英語

2005-04-04 | 英語


週末は土砂ぶりだったので、久々お家でゆっくりした。
ので、ネタがない!!(焦)

つ~ことで、あたしが普段から思っていたことを書こ~ッと。
(新たに「英語」ってカテゴリーを追加しました♪)

これはずいぶんと長い間、私の中で悶々とさせたトピックだった。
なぜなら、中学で学んだ英語で、実際アメリカでは使えないものがあったから。
英語も日本語も言語なので、時代と共に多少変化することは理解している。
でもそれがほとんどの日本人が最初に学んだ英語で
しかも、超ポピュラーな言い回しだとしたら
ショックは大きくないですかい?!

「Hi! How are you?」
「I'm fine, thank you. And you?」
「Fine,thank you!」

この会話は、私が中学校時代(ちなみに福岡)に「This is a pen.」と共に、最初に学んだもの。
だから未だに覚えているし、この先もきっと忘れない。

この文章で何かひっかかります?

「Hi, how are you?」
ニューヨークでは、レストランやショップ、あらゆるところで
「元気?」と声をかけられることが多い。
来たばかりの頃は、教科書通りに「Fine, thank you!」
マニュアル通り(!)に答えていた。
もちろん相手は理解してくれるので、
それでよいと思っていた。

しかし、いっときして
私と同じように答えているアメリカ人がいないことに気が付いた。

彼らは「I'm good!」とか「Great!」といって言葉を交わしている。
「I'm doing well!」なんていう他の言い方もあるが
「Fine」なんて言っているのは、まず聞かない。

それを最近アメリカ人に話してみたところ
やっぱり「Fine, thank you. And you?」なんて言わないということだった。
いや、誤りではないらしいんですよ。
でも妙にかしこまった言い方で、自然な表現ではないらしいのだ。
それで「あのとき一生懸命勉強した英語は、一体なんだったんだ~!」
とやり場のない戸惑いを覚えたのだった。

ただし、イギリス人やオーストラリア人が話す英語でアメリカ人が使わないものもあるので
イギリスでは「Fine」って普通に言うかもしれないね。(ヨーロッパ行ったことないので、わかりまへん)
米語の死語っていう可能性も、なきにしもあらずだね。
もしくは、福岡では「Fine」だったけど、
他の都道府県では「Good」だったかも???
真意の程は、今ひとつわからない。

まぁでも、「Good!」を使うようになってきて、
会話がよりスムーズに行える自信みたいなものがついたのは確か。
とにもかくにも、これを読んでいらっしゃる方。
アメリカにお越しの際は「元気?」って尋ねられたら
とびっきりの笑顔「Good!」と答えてみることを、オススメしますよ!
元気な「Good!」が、すばらしいコミュニケーションの始まりですよ。