《ニューヨーク直行便!》

NYでエディター&ライターとして活動しているアベカスの、
見たまま感じたままの私的ニューヨーク・レポートです。

マンハッタンの、もう一つのオアシス

2005-05-28 | 街の風景
この時期、マンハッタンのオアシス・セントラルパークはすごい混雑振り。
そこで、もっと落ち着けるところはないものかと探したら、ありました
マンハッタンの、もう一つのオアシス。

場所はマンハッタンの最北端で、ハドソン川沿いにある公園「フォート・トライオン・パーク」。
園内は様々な花が咲き乱れ、たくさんのリスや鳥を見かける。
園路ですれ違うのは、カップルやファミリー、そして犬の散歩姿など。やはり場所が場所だけに、観光客よりは地元の人が多いよう。

さて、この園路をずっと歩くと、その奥には「クロイスターズ」という美術館がある。
メトロポリタン美術館の分館らしい。

展示物は中世のフランス・スペイン美術で、その多くが宗教画や宗教関係の彫刻。この建物も、中世にヨーロッパで建てられたものを20世紀初頭にニューヨークまで運んで再現したものだとか。つまりこの建物そのものが展示物!

訪れている誰もが、イエスキリストの絵やユニコーンのタペストリーを真剣に見入っていた。

ちなみにクロイスターとは「修道院」とか「回廊」っていう意味なんだとか。
もちろん建物の中心には回廊があって、そこから差し込むまばゆい光がとても神秘的だった。


セレブが、そこに! 

2005-05-21 | NY 今日の感動

今日仕事で伺ったミッドタウンのロックフェラーセンタービルにある、とあるオフィスにて。

たまにここにいると、キャ~という女の子たちの黄色い声が聞こえてくることがある。
なぜかというと、1階にラジオシティ・ホールがあるから。

今日も夕方7時ごろ、女子のキャーという声が聞こえてきた。
しかし何かいつものと違う。
声のトーンが5オクターブ(?)ぐらい上がっている
しかもウェーブのように、鳴り止んだかと思うと、再び…というのが、何度も続く。

いつもは気にしない私も、「なになに?」と窓から下を眺めてみた。

すると、道路一面に、入り待ちの人・人・人。何台もの中継車とおびただしい数の警察官。
柵の手前には、ズラリと敷かれた
赤いじゅうたんが!

「何事や?」とラジオシティのHPで調べると、どうやらテレビ界のアカデミー賞といわれる「エミー賞」の授賞式だと。
どうりで、歓声がいつも以上に甲高かったわけだ。

オフィスにいたみんなも一気にミーハーになって、「誰?誰?」と、ペタリと窓ガラスに張り付く。
何せオフィスが5階にある上に、赤いじゅうたんがその真下にあるので、セレブの頭しか見えない(泣)。

それでも向こうの白いテントからこちら側の赤いじゅうたんの方へ、何組ものドレスアップしたゴージャス・カップルが向かってきた。そのしなやかな歩き方から、ドレスの裾のなびかせ方まで、どこをとっても完璧にセ・レ・ブ

セレブたちがこちらに近づくに度に、黄色い声もリフレイン。その声のデカさだけが、我々が唯一判断できる人気のバロメーターだ。

中にはファンサービスをしてあげる人までいたりして、イケメン男優の背中にあつかましく手をかけ、写真を撮るアメリカ版オバタリアン(死語)も絶好調!

そんなこんなしていたら、私がオフィスを出なければいけない時間に。

「ビル出たら、手を振ってみたら?! 見知らぬアジア人セレブだと思って、キャ~って言ってくれるかもよ」ってそそのかす同僚に、「そんなことないですよー」と謙遜するあたし。

ドキドキしながらビルを出ると、警官に「早く行け!」と追い払われただけだった…。

※【写真】赤いじゅうたんはビルの真下なので、壁がじゃまして撮影できず…。その雰囲気だけでも伝わればいいなと思って撮影しました。


寄付金集めパーティーのご報告、アメリカ人にとっての寄付とボランティア

2005-05-20 | NY よもやま話

<font size="2" color="black" style="line-height:160%;">

ご報告が遅れましたが、【ハーレム・エピスコーパル学校】の来年度分の運営費を集める
寄付金集めパーティーが、先週無事に終了しました。

100ドルするチケットが250枚が売れ
当日は生バンドによりジャズ演奏あり、DJあり(すべてボランティア)、ダンスパーティーありで大賑わい。
そしてオークションも大盛況に終わりました!!

後日、関係者に聞いた話では、この夜だけで日本円にして400万円ほどのお金を集めることができたそうです。驚くことには、60万円近くの小切手をポンと寄付した人までいらっしゃいました。
私はその太っ腹に驚くばかりだったのですが、
詳しく聞くと、昨年度のパーティーでも100万円以上もの寄付をしてくださった方が20人以上もいるそうです!
こんなまだ名も知られていない、誕生したばかりの学校に!!

で、今日こちらに駐在している日本人ご夫婦と話す機会があったのですが、同じような話がでてきました。
その方の息子さんが行く私立の幼稚園でも、資金集めパーティーをしたそうなのですが、
子供が描いたただの絵(って書くと失礼かもしれないけど)に
30万円50万円単位の落札がポンポンとあったそうです。

もうため息の一言。

最初は、「やっぱりアメリカ人はやることがでっかいな」とか「アメリカ人は慈悲深い」と驚くばかりだったのですが、単にそれだけの話じゃなさそうです。

「なぜ、アメリカ人は寄付好きか?」

これには、いろんな要素が絡んでいるなと改めて思ったので、少しだけ追加&補足しますね。

【理由】
金持ちが多い。裕福層と貧困層がはっきりと分かれ、金持ちは想像を絶するくらいのお金を持っている。
特にニューヨークは”大”金持ちがごろごろいます。

●その金持ちは、ただお金を遊ばせるだけでなく、この国を”もっと”平等にしたいと考える。
”もっと”というのがポイントです。なぜなら、完璧に平等になるのは不可能だから。

●確定申告のときの税金控除も、理由の一つ。
多額の税金が国に取られるくらいなら、困っている人に寄付し、それだけ控除を受けられた方がいいから。

キリスト教信者が多い。

などなど様々な理由があって、チャリティー活動が盛んになっていると思います。
募金の余裕がない人は(私みたいに)労働で奉仕したりします。それがボランティアですね。

話が飛びますが、アメリカでは身近な場面で【volunteer】って言葉を使うので、それも書いておきますね。

学校の授業なんかで誰も発言者がいない場合に、先生が「Can I have a volunteer?」(誰か発言してくれない?)って言ったりします。つまり、「誰か率先してしてくれる人いませんか?」ってこと。

つまり、肩肘はらずにまず自分のできる身近なことで、何か人のためになることがボランティア

私もボランティアといいながら、この学校のためにどっぷりはまっているわけではなく、自分のできる範囲内でお手伝いさせてもらっています。

今年のパーティーはひとまず終了しましたが、今後も何らかの形でこの学校を見届けていきたいです。

※写真は、サイレントオークションを品定めしているゲスト。自分が気に入った品物があると、競り落としたい値段を紙に書き込んでいきます。


セントラルパークは、すでに真夏の賑わい

2005-05-15 | 街の風景
朝晩はちょいと冷え込みますが、昼間はすっかり春らしくなりました。
ノースリープ、ミニスカート、サンダル姿のギャルもよく見かけますなぁ(オヤジ風)。

写真は、ちょっと前に撮ったセントラルパークの様子。
芝生では肌を焼く人も多数! すでに真夏のような賑わいです。

この日は、ちょうど仲間同士で演奏しているグループに遭遇。
こういうパフォーマーが至るところにいるのが、ニューヨークのまた一つの楽しさ。

【速報!】日本のラジオでしゃべります!

2005-05-10 | 日本
突然ですが、福岡のラジオ局「cross fm」さんに、明日生出演させていただきます!!

毎週水曜日のお昼12時頃の番組で「editor's cafe」ってコーナーがあるそうで
いろんな分野で活躍されているエディターさんが週替わりで登場しているそうなのですが
その番組のゲストとして、今回お声をかけていただきました。

ブログでも多少触れていますが、ニューヨークのボランティア活動や教育関連のお話を少しばかりさせていただこうか、と。

日頃から克舌悪いんで心配していますが、楽しい雰囲気を出せればよいかなぁ。
ちょうどこちらは深夜ですが、お昼の番組らしく、爽やかにいきますねッ!