くつろぎ日記

ストーリーとセリフに注目したドラマレビューです。

タイヨウのうた 第5話

2006-08-12 12:32:00 | タイヨウのうた

これは私の歌だから。

ゴーストでならデビューできたかもしれない。そういう孝治にきっぱりと意思を

見せた薫は、先日久しぶりに見た眩しいタイヨウを歌にしたのを披露します

たった一度だけ聞いて、後にきっちり再現できた孝治。

こんなにデキル人だってことをなぜ今まで隠してきたのでしょう。


薫は工藤から電話を貰いました。荒削りだけどいいものを持ってる。

できればもう一度会いたい。もちろんどこにも麻美のゴーストだなんて匂わせて

いませんでした。薫は喜び、孝治のもとへ走ります。

知らせを聞いて、孝治が一瞬曇ったのは麻美のことがよぎったから?

でも前祝とウィンナーの串刺しをくれました。せこいといいながら嬉しい薫。


いいニュースだと言いつつ、薫と工藤の出会いを心配する友人達が笑えます。

さて、麻美からTEL。雨宮薫に関わる話という切り札を持ち、孝治に接近して

きました。昔のようにギターを弾く気がない?怒って降りようとする孝治をひきとめ

麻美はようやく本題に入りました。工藤がゴーストとして薫を利用していること。

人の曲を自分のものだとして歌えるのか?孝治の疑問はもっともです。

二度とギターを弾くつもりはない!断言して車から降りてきた孝治でした。

そして薫の家に行ってみると練習する様子がうかがえます。

窓を見上げてある決心が浮かんだのは自然な流れでしょうか。

翌日、工藤を訪ねていく孝治。アポなしだからと断られるところを雨音薫という名を

出す事で面会まで漕ぎ付けました。孝治はいきなり直球でした・・・ああ・・

  ゴーストライターではなく薫自身をみてやってください。

その話を知ってるのは・・。そして工藤は瞬時に悟りました。

孝治が麻美の初恋の相手。恐らくまだ麻美の心に棲み付いてる相手だということも。

それなら話は早いとばかり、ゴーストでも業界にコネができればいずれデビューの

チャンスはめぐってくると、言います。しかし、薫には時間がない・・!!

   時間をかけていられないんです。

   お願いです、一度でいいから、薫の歌う姿を見てやってください。

いつのまにか孝治は土下座をしていました。今できることはこれしかないのだと・・。

しかし、孝治の願いは通じません。土下座しかできない人間と話をするつもりは

ない。この話は白紙だと去っていきました。

敗北感を噛み締めて薫のところに行ってみる孝治。。。


薫はいつものように路上ライブの準備をしています。孝治をみて工藤との約束が

近いと嬉しそうな薫。。なぜAのイニシャルなの?コードAがすきだから。

様子がおかしいと気付く薫。いつもより5割増しで暗くない?

ようやく一部始終を語りだしました。俺が余計なことをしなければデビューのチャンスが

あったかもしれないのに。

  ゴーストライターなんていやだ。あれは私の歌だもの。

歌を認めてもらえたことは自信を持っていいという孝治に、薫も先日のライブで

大勢の人に聞いてもらえたことが幸せだったと言います。

  あたしはあたしの歌をあたしの歌いたい場所でうたう。それだけでいい。

薫の強さをまざまざと見せ付けられた孝治ですが、さらに難問が寄せられます。

なぜ、ゴーストの話を知ってたの?孝治は麻美と施設で育ったのだといいます。

一緒に音楽を目指していたことは言えず、施設育ちを隠していたからということに

して濁しました。だれも麻美と孝治の関係は知らないのだと。

二ついいことがあった。自分のために工藤と話をしてくれた。そして誰にも言えない

秘密を自分だけに話してくれた。ふと思いついたとギターを奏でてみます。


仲間達にゴーストの話をする孝治に皆一様に驚きます。芸能界って週刊誌の

通りなんだね・・。薫を心配してくれるがあいつは大丈夫だからという孝治。

もっと大きいものと闘ってることに気付き、それならいっそ自分達で応援していこうと

作戦を練りました。ポーズをとる仲間たちに微笑を見せる孝治。

窓を見上げては薫を気遣っています。薫の曲は完成したようです・・。

  タイヨウからずっと逃げていたけどまた太陽のもとに出られた。

そしたらタイヨウがすっごく綺麗に見えていろんなことに気付けた。

曲を書けたのは孝治のおかげかもしれないという薫。

 ♪震えているあたしの手に初めて君が触れて~♪

孝治が向かい合ってリズムをとっています。孝治はこのときに音を聞き取ったのね。

絶対音感を持っているのかもしれません。

突然音が外れます・・うん?怪訝な孝治の顔・・やり直しても上手く弾けない・・。

練習が足りなかった。。唐突に帰りだす薫に驚く孝治。薫の辿りついた先は

榎戸医師のところです。検査をするも紙でさえもうまくつかめません。

実は脳の萎縮が始まっていた。医師から告げられた事実はあまりにも残酷でした。

自分のタイヨウは歌だと思っていたのに薫は取り上げられたものがあまりにも大きく

絶望しかありません。海でギターを弾きながら泣くだけ。


さて連絡を受けた孝治は左手が動かなくなることを聞き、コードが狂った先程の

薫を思い出します。自然に靴下を履き、日の出の時刻を聞いていました。

そして普通に赤の自分の防護服を手にして出て行きます。

それは隆介たちも同じでした。誰が見つけてもすぐに薫に着せてあげられるように。

一言も口にしなくてもわかっていたのです。


玄を押さえられない左手はもはやギターとしての音をだしません。

孝治はいつものライブの公園に行きますがそこにはいない。焦りが高じてしまい

ますが思いついて海へと走りました。薫はアラームが鳴ってもヤケになっています。

そんな薫のもとへ必死に海を漕ぎ渡って防護服を渡す孝治。

でも薫は素直に受け取れるわけがありません。ギターに出会って夢を見れたこと。

今は左手だけどそのうち、もっといろんなものが取り上げられ、話すことも歌うことも

できなくなる。皆に迷惑かけて死んでいくだけ。だからそうなる前に・・。

海に入ろうとする薫を必死に止めます。

   みんながお前に生きて欲しいからお前のこと探してんだろ?  

   勝手に死のうとしたら許さねえから。

ほっといて!ほっとけねえよ!なんでよ!

   お前のこと、好きだからに決まってんだろ!!

孝治はしっかりと薫を抱き寄せていました。目を見開く薫。

    俺がお前のギターになってやるよ!

孝治はたった一回聞いただけのタイヨウの歌を弾き始めています。

コードをしっかり押さえ音も綺麗。孝治はやはり過去に音楽を志していたのね。

呆然と聞きながら薫は、ようやく孝治の思いを受け止めました。

   消えてなくなろうとしていたあたしの小さな命の灯火をみつけてくれたのは

   あなただった。新しい希望の光まで与えてくれたね。

   だから歩いていける。そう思った。

   この先、どんな辛い運命が待ち受けているとしても。

夜が白々と明けてくるころ。

             

お前が好きだからとしっかり抱きしめて海から引き上げてくれました。

ほっとしましたね。それにしても土壇場の告白。セカチュー再びです。 

そして麻美には二度とギターは弾かないと言ったのに、

「俺がおまえのギターになってやる」と

薫のために言ってくれた!!

次週はバンド結成??

もしも孝治がギターを弾き始めたことを麻美が知ったらどう出てくるでしょうか?

隆介たちが自然に薫を捜索に出たのがとっても麗しく見えた今回。

先週のゴレンジャーがしっかりと根付いていました。


   すみません。明日から出かけます。時間がとれないと思いますので

    今週に限りTBのみのお付き合いでお願いします。