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くつろぎ日記

ストーリーとセリフに注目したドラマレビューです。

僕の歩く道 第5話 

2006-11-08 13:17:28 | ドラマ

結婚はする人もいればしない人もいるの・・。

母の涙がじ~んと染みて・・・

テルに結婚の縁があるだろうかと母の悲しみも苦しみもこのわずか数秒に

入り込み、胸をふさぎました・・・

するのが良くてしないのが悪いわけではないの。

しかし、この子を置いて自分は、どうすることもできない。

テルの幸せな人生を母は祈るだけなのに。

                       

河原が妻と離婚し都古にプロポーズ。あまりの衝撃にテルを待たせているのを

忘れていましたが、タッパーを見て思い出します。

下に下りてみると動揺し不安になったテルは1903年モーリスガラン・・・ツールド

フランスの優勝者を呟き始めていました。

大丈夫だから。ほんとうにごめん。

 「僕を怒っちゃダメ。僕を怒っちゃダメ。僕を怒っちゃダメ。僕を怒っちゃダメ。

 テルのせいでしょ。テルのせいでしょ。」

怒っちゃダメを繰り返すテル。その動揺振りが激しくついに精神科のカウンセリング

に相談に行くことになりました。以前、ミーナを逃がしたことでテルを責めてしまった

ことがテルの心に深く残っていたのですね。それが混乱した今の状況にフラッシュ

してきました。都古は里江に謝ります。自分が責めてしまったことがテルを深く

傷つけてしまっていたこと。でも里江は自分だってテルに当たってしまったことも

あると慰めます。そして医師もテルは都古を信頼しているから大丈夫と言いました。


さて都古が帰ってみると河原はずっと待っていたくれてたのです。

そして都古に結婚の話を考えておいてほしいと言い出します。

背中を向けた河原に「する!」と応えていました。


いつもの3行の手紙。

    都古ちゃんへ

    今日は動物園に仕事に行きました。

    都古ちゃんと帰りに焼き芋を食べました。

    都古ちゃんと帰りました。

ちょっとほっとしますね。ツールドフランスを呟いたほどの不安があったはずなのに

その部分が何事もなかったようにスルーされています。忘れている事の偉大さよ。

さて、いつものロードレーサーが「こんにちは」と挨拶してきました。

まじまじと自転車を見つめ「60万」「当たりこれ60万」「積み立てしてます、60万」

これを買うのかと問われ、ハイと応えるテル。

   「はは~っ真似、すんなよ~」

   「真似、すんなよ~」

怪訝な顔でレーサーは去って行きますが・・・どう思ったでしょうか??

そしてテルを待ってる幸太郎は子猫が弱ってるから飼育係のテルになんとか

してくれと言いますが・・こういう時の対処のしかたに戸惑うテル。

でも都古ちゃんの所に持っていく機転がありました・・ちょっとほっとしますね。


そのころ都古と河原は「テルが心配ではなくなる日なんて来ないだろう」という会話。

偶然のタイミングで現れてびっくりだったでしょうか。「じゃあね」と言っても帰らない

テルに「ご飯たべていく?」と聞きます。二人の間に上がりこむテル。

ごく自然に入っていくんですね。河原もちゃんと受け入れてくれるのが何気に嬉しい。

河原のいる隣に座るので何だと思ったらそこはテルの指定席だったもよう。

ちゃんと譲ってくれる河原がいいですね。しかも帰ろうとしないテルに付き合って

下まで行き、帰るふりまでしてくれます。こういう傷つけない心遣いは医師だから?


テルがいない夕食時、都古がテルにつきあってくれてることに感謝しつつ、都古の

彼はどうなのかという話題に。いたらテルが嫉妬するかも?という兄。

小さいころはテルはお母さんにべったりだったいう話から幸太郎もそうだったと言い

  今は真樹さんが、幸太郎にべったりだもんね。

ぶふぁふぁふぁ・・・リナってばちくりと一刺しですね~~。 

遅くなり片付けているところにようやく帰ってきたテルにあんまり遅くなっては迷惑と

諭しますが「河原さんも一緒だった」というのにビビビっと来た母です。


都古と里江はテルから聞いたことをさっそく。

テルをずっと見守ってきてくれた都古に重荷になっては申し訳ないといいます。

意を決したように河原との結婚を話す都古。いずれ動物病院を手伝うといいます。

自分が動物園をやめたらテルが不安定になるのではと心配しているのです。

里江は「都古ちゃんの手を借りなくても大丈夫だと信じたいの」と言いますが・・。

本当にずっと子供のころから一緒だったし、二人がまさか結婚できるわけは

ないとは思っていたでしょうけど、都古には都古の人生があると思いながらも

頼ってきたことは事実。都古を解放してあげなくてはと思ったでしょうか?

でも母としてはテルのためにも都古は側にいて欲しいと虫がいいとは思うけれど

やはりどこかで思ってはいないでしょうか?そういう気持ちは一ミリも見せなかった。

本当に母として素晴らしい人ですね。

都古は結婚の話を自分からテルにさせてほしいと言いました。


動物園ではマスコミの取材を受けている園長ですが、わざとテルに声をかけます。

「他の動物の世話をしてみましょう」「はい」「ごみはゴミ箱に捨てましょう」

やはり通常とは違う印象を受けてしまうテルです。すかさず質問にあう園長は

障害者を積極的に雇用していく方針であることを伝えますが感心した風の記者に

  「当たり前のことをしているだけです」

胸をはっていうのがちょっと・・。今までとキャラが違って見えます。

この様子を見ている都古と古賀ですが、やはり古賀は嫌そうな顔です。

園長は本社に評価されたいだけの偽善者だと断定していますね。都古はそれでも

現実としては採用しているのだから無視して何も動かないことに比べたらずっと

いいのだというのです。古賀のいう売名行為に近く見える園長ですが

確かに都古のいうことも一理あり、無関心でいるよりは受け入れて何かをしようと

する姿勢の方が遥かにいいとも思えます。


園長が戻ってきたので結婚退職の話を切り出す都古。気がかりはテルのこと。

もちろん大竹さんのことはしっかりサポートしていくよと力強く応えてくれた園長です。


食堂のカレーも毎日同じなので逆に感心されるくらいですね

メニューも増えました

やぎ小屋の掃除や気にかけるポイントなど的確に指導する三浦もだいぶテルの

ことを理解してきています。こどもたちの前で説明することも慣れてきた様子。


都古はいよいよ翌日テルに話すという電話を里江にしてきました。

兄もリナもテルの気持ちを量って気持ちが重くなっています・・やはり兄弟です。

テル、結婚ってわかる?お兄ちゃんは1994年に結婚しました・・。そして真樹さんは

仕事をやめてお兄ちゃんと暮らすことがいいことだった・・。

「いいこと」これがテルにとってのキーワードでしょうか?

   僕も結婚するの?・・・結婚するの?

言葉につまり、笑顔のなかに涙が浮かんでくる里江。

   結婚はする人もいればしない人もいるの。結婚するのがよくてしないのが

   悪いってわけじゃないの。結婚だけじゃない。輝明は人より苦手なことも

   多いけどそれだって同じ。できることが多いことがよくて少ないことが悪いって

   訳じゃないの。自分ができることを一生懸命やればいいの・・。

抱きしめるかと思ったら肩をもむようにして背中に回りました。まっすぐ清清しく

自分を見つめてくるテルに母として、どれほど辛かったでしょうか・・。

人並みの幸せを願うけれどテルの幸せはどこに。こうして親子で元気でいるのが

幸せだとしみじみ思えるのがただ救いです。ここで泣いてしまいました・・


翌日一本木のところにいるテル。ここは子供の時からの思い出の場所。

いじめる子供たちに怒らないテルをかばい代わりに怒ってくれた都古。

  どうしてテルは怒らないの?

  私が代わりに怒ってあげる。

思い出の都古はいつもテルを守ってくれたのでした。都古の口から結婚の話が

でました。河原と結婚し一緒に住むこと。いずれ退職して都古はいなくなるけれど

テルはここでずっと働くこと。皆が助けてくれるから。テルは動物園の飼育係です。

納得した様子のテルですが・・。ちょっと不安そうな都古。


もう結婚パーティです。当日の朝説明を受けているテル。なんと花束贈呈の大役が。

できるの??ちょっと心配な気分です。ここで聞いた話。兄の結婚式はハワイで

二人だけ。要するにテルを呼びたくないから二人だけにしたということらしい。

真樹に押し切られて結婚した兄がいつも階下に入り浸りなのも分かるわ~。

さて、会場。進行は粛々と楽しげに進みます。歌い挨拶し祝辞と結婚式は滞りなく。

いよいよ花束贈呈。二人が並びますがテルは都古の隣まで行き、三人並びました。

都古の隣にいて花束を渡します。三人で並んでいるとテルは自分の立場を理解

してないように見えるのですが、千晶がそうっとテルを導いてくれました。

河原が都古と手をつなぎ幸せになりますと挨拶。万感せまった都古は泣き出します。

それを見たテルは「都古ちゃんどうして泣いてるの?」「いいことなのに」

そうだね笑わなきゃいけないのにね・・都古は泣き笑いの表情。

   都古ちゃん、僕が代わりに笑ってあげる・・・

静かにモナリザのような微笑を深くたたえてテルの表情は都古を祝福してくれます。

ますます号泣の都古。静かな笑みのテル。

                        

河原があっという間に離婚してさっさと都古と結婚したのがびっくりでした。

不倫ってずるいまま、ずるずると続きそうなイメージだったのですけどね。

何となく河原はテルをライバル視していたかな・・。

もちろん同じ土俵ではないだろうけれど、都古にとってテルはもう家族みたいな

もので離れることはできないような印象があったでしょう。

都古を解放させてあげたいというのがどこかにあったかもしれません。

とにかく結婚式も無事終わりました。こういう立食パーティは気がおけない雰囲気が

いいですね。お勧めスタイルだわ。

香里奈のウエディングドレスがきれいで見とれました。

かわいかったですよね。

 

今週の園長はいつもと雰囲気が違っていましたね。

本社の評価を受けたいためにテルを雇ったのだと古賀が断定していましたが。

何もしないよりはまず受け入れてみるというのがいいと都古は言いました。

応用力はなくてもきちんと与えられたルーチンを消化できるというテルは

仕事が決まってる限りは間違いなく戦力となりますしね。

理解すれば上手に付き合えることを身をもって教えてくれています。


今週は結婚。母にとって試練の時でした。

テルにとって結婚は有り得ないものでしょうか・・。

考えても仕方のない事だとは思いつつ母は辛かったですね。

いずれこの子を置いて先にいくはずの自分はテルがここできちんと受け入れられ

生きていくことが心配だと思います。

だからこそ社会の仕組みもテルにできることも

できるだけ頑張ってもらうしかない母の気持ち。


さて都古の結婚。テルにとってはどうでしょうか?

都古の家を知る限りテルには怖いものなしのような気がします。

引っ越してもどこに住んでもたとえ結婚してもテルにとっては都古は都古。

小さい頃から守ってもらってきたテルのまま。

今週は今までのありがとうを微笑みに包んで返してくれました。

静かに静かにこのぬくもりが染み渡ってきました。