映画『生きるために』１９８９年劇場公開作品

映画『生きるために』１９８９年劇場公開作品。

アウシュビッツ収容所に送られたギリシャ人ボクサーの苛酷な運命を、実話を基に描いたドラマ。
監督はドキュメンタリー畑出身のロバート・M・ヤング。出演はウィレム・デフォー、ウェンデイー・ガゼールほか。

かつてミドル級のバルカン・チャンピオンであったボクサー、サラモ(ウィレム・デフォー)は１９４３年ナチのギリシヤ占領によって、恋人や家族とともにアウシュビッツに送られる。恋人そして家族とも離ればなれになっての苛酷な強制労働の日々。サラモはついに横暴な班長に鉄拳を振るう。それを聞いたナチ親衛隊の少佐はサラモを呼び出し、彼がチャンピオンだったことを知ると、自分のために試合に出るよう命じる。ナチの将校の賭けの対象となってなぐさみものにされる屈辱、そのうえ負けれぱ即ガス室送りだ。サラモは生きるために勝ち続けねばならなかった…

実話がもとになっているだけに哀しく重い物語ですが、一見の価値アリです。北海道では見る機会を逸し、レンタルで見ました。まだＤＶＤ化されていないかもしれません。
ボクシングと賭博というのは、その発展の途上で密接に絡み合っているようで、ラスベガスで世界チャンピオン戦が行われるのが頂点なら、戦時下のアウシュビッツ収容所という最悪の場所で行われたこれはなんと表現すればいいのか。
主演のウィレム・デフォーが減量しながらおこなった迫真の演技、一見の価値アリです。