ほよよ日和

悠希と悠希の息子たんちゃん、娘ひーちゃんの子育てブログ

私の出産日記

2009-05-06 01:13:57 | 妊婦・子育てのコト

28日の夕方から少し出血があり、もしかしたら近々陣痛があるかもと思っていたら、予想通り日付が変わってまもなくお腹が痛み出しました。時間をはかってみると20分後にも同じような痛みが…。

ついに陣痛がきた!!

ファンヒーターのスイッチを入れ、腰に温風をあてて痛みを逃しながら、一晩くらいは20分間隔が続くのかなぁと時計を見ながら様子を見てると、夜中2時をすぎる頃には10分、それからまもなく5分間隔に。

もしかしたら間隔が長くなることもあるのかな…と時間をメモしながらさらに1時間耐えてみたけれど5分~3分のまま。
痛みも増してきたので、3時15分を回ったところで病院に電話しました。

その電話の声であわてて飛び起きたのはダンナ。

実は前夜たまたま会社のおつきあい飲み会にでなければならず、さらに帰宅中からお腹を壊してへろへろ状態に…。
トイレと布団を行ったり来たりしてるダンナに
「実は今日ちょっと出血があって、今もちょっとお腹が痛いんだよね…」
と声をかけたものの、
「そう…」
と返事をしながら布団の中でぐったり寝てしまったので、いざ陣痛が始まってもそのまま声をかけずに寝かせておいたのだけど、電話の声で飛び起きて、あわてて着替え、車を玄関前に回して…と、寝起きとは思えないほどてきぱきと行動する姿をみて、頼りになるなぁ…なんて思っていたら…。

そのうち必要のない電気のスイッチを付けたり消したり、さっき持ってくるよう頼んだ鞄を持ってなかったり。
本人曰く「寝ぼけてた」

それでも病院に着くと、これまでせっせと出産の本を読んでは蓄えた知識が威力発揮!
夜間で人が少なくなかなか様子を見に来られない病院スタッフの代わりに4時間近く、痛みを逃すために私の腰をさすりながら長く息を吐くよう促し、助産師さんに言われれば陣痛の始まった時間と終わった時間をすべてメモ。
声のかけ方や腰のさすり方など、助産師さんの見よう見まねでやったとは思えないほどの手際のよさ。
痛みと武者震いが強引にやってくるたび、ダンナの声を頼りにしてひたすら耐えしのいだのでした。

覚悟していたとはいえ、陣痛のきつさは予想以上。
体が勝手に武者ぶるいするし、勝手にいきもうとするし、どんな体勢でもどうにもこうにも痛みはとまらない。
いきみ逃しのためになるべく長い時間かけて息を吐くすることができず、痛みを強く感じてしまうので目を閉じるなと言われても、勝手に目が閉じてしまう。、
ただ「痛い」と口に出すと余計痛くなりそうだったので、意地でも言うもんか!と声はださず、ひたすら壁に向かい、目を閉じないようにどこかを見続け、波がすぎたらぼけーっとする…ということの繰り返しでした。

そんなこんなで窓の外が明るくなったなーと思って時計を見たら7時をまわっていました。
もう病院について3時間以上たったんだな…ともうろうとする中考えていたら、
「朝食あるけど食べますか?」
と助産師さんがご飯を持って登場。
無理無理食べられません!と思うけど声に出ない。
ダンナにジェスチャーで食べられないことを伝えると、そのまま子宮口の確認をしていた助産師さんが
「あ!もう全開になってます。朝食じゃなくて分娩台に行きましょう」

やっと産めるんだ~もう少しだ~。
そう思いながら分娩台へ移動したのが7時30分あたり。

分娩台の姿勢は思いのほか楽で、痛みもさっきほど感じない。
ブルブルするたびに助産師さんの声にあわせていきんでみるけど、出てきてるのかどうか体感がないのでよくわからない。

「今出たり入ったりしてるところですよ」
「もう頭の先、髪の毛は見えてるよ」

助産師さんの声かけで、赤ちゃんの状況を教えてもらいながら、踏ん張り続けること1時間近く。
その後もなかなか出てこない赤ちゃん。
やはり健診で言われたとおり、かなり大きいのかも…。
もう力が続かなくなってきた…とだんだんへこたれそうになったけど、陣痛がくるたび助産師さんに
「いきみ方上手ですよ~その調子~」
と優しく励まされて、もうひとふんばり。
それでも出てこない私を見かねたお医者さんから
「お腹押そうか?どうする?」
と確認。
押し出しされるのってちょっと怖いな…と思って元は「もう少しがんばります」と言ったものの、やはりふんばっても出てこない。
私も疲れて踏ん張りきれなくなってきたので、再度「押してもいい?」と言われたときにはお願いすることに。

さらに会陰切開することも言われたけど、もう何でもお願いしますという気持ちでOKすると、麻酔注射をされスタンバイ
陣痛がきてぐっとふんばったとき、出口がめちゃんこひろがって引っ張られた状態に。
そのとき切開されたのもわかったけど、痛みは全く感じませんでした。
そして、陣痛にあわせて上から下へお医者さんの手でぐっと押し出してもらい、息を止めて踏ん張り続けてみてもなかなか出ず…

「もうこれで産んじゃうよ」
「がんばれ!」
「もう一回息をとめて踏ん張るよ!それ!」

もう無理だ~と思いながら、お腹を押されるがまま踏ん張り続けていること4回目。

「もう息は止めなくていいですよ、短く呼吸して~」

朦朧とした意識の中で、言われるがまま短い呼吸を繰り返していると、ようやく

「肩まで出ましたよ~あと少し~」

そういわれてまもなく足の方からぬぅっと黒ずんで白い皮脂をいっぱいつけた新生児が…。

「おめでとうございます!男の子ですよ」


…やっと産まれた…。


ベビーはすぐに体重身長などを計測されてしばらく別室へ。
何か処置をされているのか、大きな泣き声が聞こえてきて、元気そうで安心しました。

身長52.3センチ体重3470グラム。
涙が出るとか感動するとかはなかったけど、とにかく無事に産まれてくれてありがとうという気持ちでいっぱいになりました。

私はその後後産ででっかい胎盤を見せてもらってから、切開を縫合
あんなに怖がっていた切開も、縫合も、もう何でもござれ状態。
「はい、お疲れ様!」
と、先生の大きな手と握手…ようやく私の出産が終わりました。

その後、洋服とおくるみにくるまれたベビーちゃん登場。
しばらく一緒に過ごす時間(カンガルーケアの時間)がもらえました。

ぷくぷくしたほっぺと、あひるちゃんみたいな泣き声。
そしてぬくぬくあったかい体温。
1時間赤ちゃんの匂いと一緒に過ごし、幸せな気持ちでいっぱいに…。

立ち会ってくれたダンナにも、無事に産ませてくれたお医者さんにも助産師さんにも感謝感謝です。

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