ほよよ日和

悠希と悠希の息子たんちゃん、娘ひーちゃんの子育てブログ

詩人の家の稽古場へ

2015-02-22 02:38:27 | ママの日記
先週末と今週末、パパに子どもたちを預けて、観劇や稽古場見学をしてきました。
この頃動きの激しくなってきた二人の子どもたちにすっかりエネルギーを取られている私…子どもたちと離れて自分の時間をもらうとリフレッシュできて、また明日からがんばろーって思えてきます。
パパに感謝!

さて、今回は稽古場見学の様子をお伝えしたいと思います。

稽古場見学なんて、一体何年ぶりでしょう。
公演をみるのとはちょっと違う、作り手のそのままの様子をみることができるなんて、なんともありがたい!

今回稽古場見学をさせてもらったのは「詩人の家」という公演の稽古。
詳細はこちら→http://za-koenji.jp/detail/index.php?id=1238

実は「詩人の家」の稽古場は常に開放されていて、誰でも見学させてもらえるのです。
この作品の作・演出、そして出演もされる阿藤智恵さんとは、とあるワークショップで知り合い、それから10年以上お付き合いさせてもらっている私にとってはお芝居の世界の大先輩。
そして何より私、阿藤さんの作品のファンです。

そんな大好きな大先輩がライフワークにしているお話ライブにおじゃまさせてもらったときのことは前々回のブログ書きましたが、彼女のフットワークならぬペンワークの自在なことといったら…どんどんイメージが言葉としてでてきて、一つのものがたりというか作品をあっという間に完成させることができちゃう方なのです。

そんな彼女が、その場のお客様からお題をいただいて舞台上で詩作をするとのこと。
一体どんな作品なのかしら~ワクワク!

稽古場のドアをあけると独特の埃っぽいような匂い…それだけでも懐かしさに浸ってしまいました。
さらにその奥のドアを開けると、阿藤さんを中心に役者さんたちが濃厚な対話を重ねて作品作りに励んでいました。

役者が出した表現に対して演出家がダメ出しをし、それを受けて役者が試行錯誤するといった形ではなく、対話を重ねていく稽古。
阿藤さんがそれぞれの役者さんたちが出してきた表現を一つ一つ拾い、向き合い、「〇〇はどういうことなの?」と質問し、そして役者がそこで生きることができるよう様々な提案をし、役者さんたちも役と向き合い、自分自身と向き合いながらそれに応えようとし…といった作業を繰り返して作り上げていたのです。
役者さんたちも自分の思いをことばにしなくては対話にならないわけで、その一人一人模索する姿もとてもドラマティック。
そして、その対話を経て役者さんたちがガラリと変わっていく様子、それそのままが舞台のようでした。

私が見たのは2時間ちょっとの間だったので、たまたまそういう時間にあたったのかなぁ、ラッキーだったなぁなんて思って、阿藤さんにあとでメールしたら「いつもそうなの、だから「見る人」に見て欲しいのです」との答えが返ってきてびっくり!
あんな濃密な時間を毎日過ごして芝居作りしてるのか~!
これは本を読んでもう一回稽古場にいかねば!

そんな気合でなんとか時間を見つけて今日もう一度稽古場へ伺いました。
今回は対話のある稽古ではなく、後半3分の2くらいの通し稽古の様子を観ることができました。

台本はすでに発売している「テアトル」という雑誌に掲載されていて、それを読んでから伺ったので、今回は阿藤さんの作品についてみっちり考えさせられました。

全体を読んだ第一印象が、「これどうやって舞台化するんだろう」

時間軸があってそれと一緒に展開していく話ではないので、阿藤さんの戯曲の中で表現している「ことば」の意味を追い続けていると、イメージがちらばって舞台の世界に追いつけなくなりそうだったのですが、途中から、いやこれは違うぞと。
今の時代「ことば」を通じて表現することを生業として選択している阿藤さんが感じていること、考えていること、それを訴えかけられて、私はどう思うの?と問われているような。
舞台をみながらその答えを探しているような思いになりました。

もちろんまだ稽古中。
未完成の状態を拝見したので、演出の意図とは別の、私の勝手な想像力のお話にすぎないかもしれませんけど、すでにその問いは私の中で私を突っつき続けています。

そして、おそらくいろんな問いを投げかけられている役者さんたちのハードさといったら。
ものすごい量と内容の濃い作業を繰り返している役者さんたちが本番でどういう世界を見せてくれるのか、とっても楽しみになりました。

「生きたいからじゃない、生きていかなければならないから生きるのよ」

私の中に残ってる今日の「ことば」です。
女優として生きる、詩人として生きる。
今の私ならば
母として、妻として、女として?一市民として?一国民??
「生きる」ってなんでしょうね。
息をするってだけではなくて。

しばらくそんな問の答えを探しながらイメージを巡らせて、本番の観劇まで楽しみたいです。

本番は3月5~8日。
チケットまだまだ余裕があるとのことですよ。ぜひ!







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