
所有したバイクで写真をもっていないバイクが3台ある。
いずれもホンダCBシリーズ。
kaori=Z2と思われがちだが、CBは青春時期に4台乗り継ぎ、自分の特にメンタルな部分での
バイクライフの基礎はCBにあると思う。
ベンリイCB50。初期型。購入したのは写真の色ではなくオレンジのベースに黒のラインだった。
大阪の松屋町通り(東京の上野と同じくバイク街)で、兄に見立ててもらった。
兄はバイクには乗らないが、妹に付き合ってくれて、これがいいだろうと選んでくれた。
私は赤やオレンジなど色で選んだのでちょうどぴったりだった。
ヘルメットもオレンジのものを買って車体に合わせてとても嬉しかった。
ナンバーを取得して引き取りは一人でむかった。まだ19歳。緊張したのを覚えている。
実家の池田市まで地図を頼りに何度も止まって確かめながら、梅田を過ぎ淀川を越え、豊中にはいり
池田市までが初めてのツーリングとなった。
CB50は燃費40キロくらい走り、タンクに伏せればメーター読みは80キロをマークできた。
エンジンから盛大にオイルが漏れたが、性能には関係なかった。
かなり乱暴に使われてもびくともしないホンダの完成度だった。
しいて言えばフロントのドラムブレーキが効かないのでこれにはまいったが、
あとは文句のつけようがなかった。
父親はバイクには反対だったが、機械好きの母親が説得してくれ、わたしのどこへでも行く足となり、
母親の買い出しにも喜んで手伝ったものだ。
大学の通学にもバイトにも大活躍だった。
タンク左下にあるキーを回し、キックで目覚めるアイドリングは、いつもいつもコトコトといいながら
私に早く乗ってくれ、走ってくれといっているようだった。