逃げ水を追ってオロロンラインをゆく

2011-02-02 21:36:18 | 750RS Z2改

これはおそらく18年くらい前の夏。
稚内日帰りランをしたときの写真です。
天地をわける水平線と地平線と空の境界だけの視界。
悲しいほどに澄み切った北緯の夏空に吹きぬける冷風が
路面彼方に作り出す逃げ水をひたすら追って走りました。
追っても追っても追いつかない逃げ水が光って光って
逃げてゆきます。
身体を上げ下げして、切り裂く風の冷たさを確かめ、
彼方にを目指すワタシとZ2。


下の写真はオロロンラインにさしかかる前、
休憩場所は初山別天文台です。
音も何もなく、ただただ澄みわたるしかないような
海と空です。耳を済ますと自分自身の耳鳴りだけが聞こえます。

このころは少し軽量化をしていてました。
集合管は軽く、高回転のパワーは出ますが
私にはうるさいのでほどなくノーマルに戻してしまい
ました。

何も持たず飛び出して、帰路は体力も尽きて、
バイクまかせではしりきりました。
石狩に入ったときはなんともうれしかったです。
すでに920ccにアップしてましたが
Z2はまったく静かで息も乱れず走りきり、
このバイクの精度の高さに大いに感動したものです。
そして長距離を連続して走ることではじめて
フレームの隅々まで暖まるということは
どういうことかを体感しました。
長距離を走ることは、それをしてはじめて
知ることがたくさんありました。