石屋のカミさん日記

仕事に趣味に 好奇心の赴くまま楽しいこと追求します!

ロスチャイルド

2009-01-25 22:24:47 | マイ本棚
池内 紀著「冨の王国 ロスチャイルド」を読んだ。



「ロスチャイルド」・・・ヨーロッパの同族経営の財閥ということを知っているくらいで今までロスチャイルドに関して書物を読んだ事がなかった。

現在7代目を迎えたロスチャイルドは依然 世界に君臨している。

もともとはフランクフルトのユダヤ人が住むゲットーにて
金貸し業を営んでいた。

初代マイヤー・アムシェルは並外れた才覚をもち
頭の切れる働き者で急速に得意先をつかんでいった。

5男5女、10人の子宝に恵まれ、
その5人の男の子の性格を見極め、ヨーロッパ各地
フランクフルト・ウィーン・ナポリ・パリ・ロンドン
と5つの都市に分散させて金融業をさせるのだ。
フランクフルトの本店と4つの支店が
がっちりとスクラムを組んでヨーロッパの代表的金融業者にのし上がった。

18世紀後半に 伝書鳩や最新の情報技術を駆使して
ヨーロッパ主要都市で連携をとり
多大な冨を蓄積していく。

大変面白くて興味深い本だった。

だいたい、会社が3代・4代と続いていくことは
本当に珍しいことなのに
世界でもトップクラスの冨を7代にもわたって
存続させていくことが素晴らしいと思う。

本を読んでいると その理由がわかってくる。

人に妬まれないよう目立たないことに徹する。
寄付をする。
子供の教育に投資する。
相続税の対策に命を賭ける。
娘や娘婿に商売を継がせない。
などなど、一族が不文律をつくって
それに忠実に従っているのがユダヤ人らしいなと感心した。

年表や家系図も巻末についていて
それを見ながら本を読むのでよくわかって面白い。

家系図を見ていると ひとりではなかなかこれだけの
ことは為しえないと感じる。
7代目まで いろんな人がいろんな活躍をして
これだけの冨を築いてきたのだなと思った。

折りしも 小室哲哉さんのニュースで賑わっていた。
1代で多額の冨を築いたのに
1代ですっからかんになったのは何とも愚かで
哀しいできごと。

また、この本を読んで初めて知ったことのひとつ。

ワイン好きなら知っている、世界的名酒のワイン
「シャトー・ラフィット・ロートシルト」
「シャトー・ムートン・ロートシルト」
このシャトーの当主は ロスチャイルドなんですね!

「シャトー・ムートン」はそのラベルに毎年
当代最高の画家がデザインすることでも知られている。

ほんとに面白くて魅力的な一族だ。
コメント (2)
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中学生と携帯電話

2009-01-25 21:55:40 | Weblog
厳しい寒さが続いて 私のまわりではインフルエンザを含めて
風邪が大流行している。

幸い、まだうちの子供達は元気なのだが
クラスの大半が風邪をひいてるとのこと!
うつってしまうのも時間の問題かも。

なんとか気力で風邪ひかないように乗り切りたい~

週末は何かと子供の用事で忙しく
今日は中学校のPTA懇談会に参加した。
今、何かと話題になっている中学生の携帯電話の件だった。
これから うちの子供が通う中学校でも、携帯電話の持込が禁止となるそうだ。

私は中学校のあいだは携帯電話は必要ないということで
持たせないことにしている。

今まで、中学校では原則として携帯電話を持ち込むのは
禁止だったのだが どうしても・・という場合は
先生が朝、貴重品として預かっていたそうだ。
それが だんだんと先生に預けずに教室に持ち込んでいったそうで。
子供のことだもん、やはり楽なほう・ルーズなほうへ
流れていくのは当たり前だと思う。

私の子供が通う中学校では携帯電話の所持率は
1年生で約40%・2年生で約60%・3年生で約70%
全体で約51%の子供が携帯電話を持っているそうだ。
今の中学生が一番興味を持っているのは
「携帯電話」と「漫画」らしい。

各家庭で、それぞれ親の価値観はいろいろだし
方針や教育も様々だ。
大事なのは携帯電話に限らず、ルールを守ることを
保護者として教えなければならないということ。

親と子供の立場に境界をひかないといけないと感じる。

親が働いて運営している家庭の一員なのだから
親の決めたルールを守らなければいけないし
親は親で責任をもって子供を保護しないといけない。

子供に気をつかったり馴れ合いになったり。
それは違うと思う。
思春期のころは 子供に嫌われても仕方ないという
くらいの気持ちで 子供と立ち向かいたいと思う。
4人目のころまで体力がもつか心配だけど・・
私も思春期のときは 両親と体当たりでぶつかり合った。
ものすごく手ごわい親だった。
老いてきてパワーのなくなってきた親を見ると
あの頃が俄然懐かしく感じる。



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