メイキング・オブ・マイマイ新子

映画「マイマイ新子と千年の魔法」の監督・片渕須直が語る作品の裏側。

スタッフルームの壁の花

2009年11月03日 17時36分58秒 | mai-mai-making
 WEBアニメスタイルで、週刊コラムを持たせてもらっています。
http://www.style.fm/as/05_column/05_column_top.shtml
「なんで『マイマイ新子と千年の魔法』のような映画を作るようになったのかなあ」
 という自分自身への問いかけを、そもそもの出発点にまでさかのぼって考えてみようと思いながら書いています。

 こんど同じWEBアニメスタイルで、『マイマイ』の資料を連載で紹介していただけることになりました。
 まずは、水彩のイメージボードからです。
http://www.style.fm/as/02_topics/artwork/artwork_maimai1.shtml
 浦谷千恵さんのイメージボードは、実は「こういう絵を描いて」という注文をまったく出すことなく、シナリオから自由に発想して描いてもらっています。
 WEBアニメスタイルに掲載予定のない絵を2枚ほど掲げておきます。
      
                    
 この頃、机を並べて辻繁人さんはキャラクター設定の作業に没頭していました。今回の浦谷さんのイメージボードは、辻さんが「新子」「貴伊子」「小太郎」のキャラクターを固めつつあった頃のものです。ひづる先生はまだ出来上がってなかったので、イメージボードのひづる先生は完成画面に登場する彼女とはまだちょっと雰囲気が違っています。
 辻さんが描いたキャラクターもそのうちにこの資料紹介ページに載ることになっていますので、お楽しみに。

 こんなふうに描かれた絵は、キャラクター・デザインのモチーフにするモデルの写真や、昭和30年頃の防府の写真なんかといっしょに、スタッフルームの壁に貼りめぐらしてありました。
 通りがかりにそれを見たアニメーターの中には、「こんな作品ならやってみたい」とそそられてしまった人もいたようです。
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