皆無斎残日録

徒然なるままに、日々のよしなし事を・・・・・

イソップ物語~134、142

2010年10月31日 09時44分17秒 | 読書・工作

今日は雨模様です。ネタ枯れ時のイソップ物語です。


イソップ物語134「眠る犬と狼」


犬が小屋の前で眠っていた。狼がこれを見つけ、捕まえて、食べてしまうこともできた。しかし犬は、今のところは放してほしい、と頼んで言うには
「今は痩せてガリガリですが、ご主人たちが結婚式をなさるところです。今逃がして下されば、後でもっと肥えたわたしをお上がりになれるでしょう」
狼はもっともと思い、一旦釈放した
日ならずしてやって来ると、犬は屋根の上に寝そべっているので、約束を思い出させながら、降りて来いと呼ばわったところ、犬が答えて言うには
「狼さん、今度わたしが小屋の前で眠るのを見つけたなら、もう結婚式まで待たぬことだね」


このように賢い人間は、九死に一生を得たなら、以後用心する。


イソップ物語142「老いたライオンと狐」


ライオンが年をとって、腕力では餌を獲れなくなったので、頭を使わなければならぬと考えた。そこで、洞穴に入って横になり、病人のふりをしながら、見舞いにやって来る動物たちを捕まえては食っていた。
沢山の獣が餌食にされたが、狐はライオンの企みを見すかしてやって来ると、洞穴から遠く離れてご機嫌伺いをした。
「病気だ」とライオンが答え、中まで入ってこない訳を尋ねるので、狐が言うには、「入って行く足跡は多いが出ていくものはひとつもない、ということを見ていなかったら、私だって入って行ったでしょうがね」


このように、賢明な人は確かな印から危険を察知して、それを避けるのだ。


自戒
なぁ~るほどネ、うん。



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