皆無斎残日録

徒然なるままに、日々のよしなし事を・・・・・

イソップ物語~16、52

2010年10月29日 18時49分21秒 | 読書・工作

ネタ枯れ時のイソップ物語です。


イソップ物語16「猫と鶏」


猫が雄鶏をつかまえて、もっともらしい理由をつけて食ってやりたいと思った。そこでまず、「夜中に時を作り安眠妨害をするから、人間にとって迷惑だ」と難癖をつけた。鶏が、それはいつもの仕事へと起こしてあげているので、人間の役に立っているのだ、と答えると、今度は、
「しかしお前は、姉妹や御袋にまで乗りかかるから、自然の掟に背く不届き者だ」と言った。
これとても飼い主の為を思ってしている、卵が沢山生まれるための配慮だ、と弁ずると、言うことがなくなった猫の奴、
「お前がいつまでも言い訳に困らないからといって、俺がお前を食わぬとは思うなよ」


邪を好む悪しき性分は、たとえもっともらしい口実がなくても、あからさまに悪事をなす、ということをこの話は解き明かしている。


イソップ物語52「農夫と犬」


農夫が嵐のために小屋に降り籠められた。外に出て食物を手に入れることができないので、まず羊を食べた。しかし、嵐はなおも続くので、山羊も平らげた。それでも一向に嵐の収まる気配がなく、三番目には、畑を耕す牛にまで手を付けた。一部始終を見ていた犬たちは、こう言い合った。
「ここを出て行かないと、主人は一緒に畑仕事をする牛さえ容赦しなかったんだ。どうしてわれわれを生かしておくだろうか」


身内の者に平然と不正を働くような輩は誰よりも警戒しなければならぬ、ということをこの話は教えている。


自戒
う~~~ん。



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